
富山県水墨美術館です。
富山旅行をした際に美術館巡りをしました。
概要
展覧会 | 期間 |
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[企画展] 卒寿記念・人間国宝―鈴木藏の志野展 | 2024/11/22~2025/01/19 |
[常設展] 近代水墨画の系譜 下保昭作品室 | (令和6年度第3期) 2024/11/19~2025/01/19 |
名前の通り水墨画を中心に扱っている美術館です。
企画展の方は今回は志野焼でした。
- 卒寿記念・人間国宝―鈴木藏の志野展
第Ⅰ章 志野の現在
第Ⅱ章 新たな志野の造形を求めて
第Ⅲ章 鈴木藏の志野(志埜)ー茶碗と水指ー
第Ⅳ章 会席の器ー流旅転生ー - 近代水墨画の系譜
- 下保昭作品室
雪景色が水墨画のように綺麗でした。
中庭の中央にある木は「紅枝垂れ桜」と呼ばれる桜で、桜の名所にもなっています。
巡回展
期間 | 美術館 | 都道府県 |
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2024/03/19〜2024/06/02 | 国立工芸館 | 石川 |
2024/06/15〜2024/07/28 | 江別市セラミックアートセンター | 北海道 |
2024/08/10〜2024/10/14 | まなびあテラス | 山形 |
2024/11/22〜2025/01/19 | 富山県水墨美術館 | 富山 |
2025/03/29〜2025/06/01 | 岐阜県現代陶芸美術館 | 岐阜 |
感想(鈴木藏の志野展)
常設展だけ見る予定でしたが、せっかくなので企画展も見ました。
色んなタイプの志野焼を見れて面白かったです。
志野焼を見るといつも「雪の宿」を思い出します。
・志野焼
安土桃山時代に美濃で焼かれた陶器。
焼かれた期間は2~30年と短く、長らく瀬戸で焼かれたと考えられていた。
1930年、陶芸家の荒川豊蔵によって、美濃で志野の窯跡で発見された。
鈴木藏|志埜大皿「漂」
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
27 | 鈴木藏 | 志埜大皿「漂」 | 1981 | ー |
長方形の皿の上に突起物が付いています。
足つぼマットのような皿です。
鈴木藏|志野陶塑
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
35 36 37 38 | 鈴木藏 | 志野陶塑 | 2015 2018 2021 2022 | ー |
山脈のような形と模様で、現代的なデザインです。
鈴木藏|虹天目茶碗
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
43 | 鈴木藏 | 虹天目茶碗 | 1967 | ー |
金属的な艶が綺麗です。
鈴木藏|志野茶碗
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
63 | 鈴木藏 | 志野茶碗 | 2013 | ー |
志野焼の白い部分が薄い青っぽい色です。
こういう志野焼もあるんですね。
No.77、78の「志野水指」も同じタイプでした。
鈴木藏|志埜丸皿/志埜箸置
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
83 84 | 鈴木藏 | 志埜丸皿 志埜箸置 | 1990 | ー |
丸皿の方は白い月と山のような模様で風流なデザインです。
箸置きの方は可愛い魚の形をしていますが、志野焼の特徴でもある小さな穴が目のように見えそうで見えない感じが気になります。
鈴木徹|緑釉花器
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
c-17 | 鈴木徹 | 緑釉花器 | 2022 | ー |
鈴木藏の長男です。
志野っぽくないと思ったら、これは志野ではなく織部焼の系統でした。
緑釉の緑と現代的なデザインが特徴的です。
鈴木健|志野花器
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
c-19 | 鈴木健 | 志野花器 | 2020 | ー |
鈴木藏の次男です。
こちらは志野焼を作っているようです。
幾何学的な模様が現代的です。
感想(近代水墨画の系譜)
No | 作家名 | 作品名 | 年 |
---|---|---|---|
2 | 横山大観 | 瀑布四題(秋・冬) | 1909 |
3 | 川合玉堂 | 渓村雪霽図 | 1925 |
10 | 奥村土牛 | 巣籠 | 1941 |
14 | 葛飾北斎 | [参考資料]北斎漫画 | 1878 |
8 | 石井林響 | 雪山帰客 | – |
15 | 鈴木藏 | 志埜大皿 | 1990 |
横山大観などの有名画家の作品も見れます。
石井林響は聞いたことある名だと思ったら、去年、千葉で見てました。
千葉出身でした。
企画展で特集された鈴木藏の作品も一つ展示されていました。
富山県出身の画家もいます。
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 生地 | 没地 |
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1 | 岸駒 岸岱 | 獅子図 虎図 | 1833 | 石川or富山 京都 | 京都 京都 |
5 | 谷口山郷 | 山並 | – | 富山 | 富山 |
6 | 郷倉千靱 | 初冬 | 1924 | 富山 | 東京 |
7 | 豊秋半二 | 須弥山と金銅仏 | – | 富山 | 京都 |
12 | 篁牛人 | 南泉図 | 1968 | 富山 | 富山 |
感想(下保昭作品室)
山湖
No | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|
7 | 山湖 | 1973 | ー |
湖に浮かぶ島で、全体的に黒で塗られています。
よく見ると、うっすら赤や緑の色も使っています。
スイスの画家ベックリンの「死の島」や 歌川広重「近江八景 唐崎夜雨」を思い出した。
山紫風白
No | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|
12 | 山紫風白 | 1984 | ー |
中国の黄山を描いた屏風です。
霧深い山の風景で、墨だけではなく緑青や朱などの色も使っていてます。
プラチナ泥も使っているので、豪華な仕上がりです。
以上
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