【スケッチ】パイロット「フリクションボール」の使い道|使えるけど正式に残す場合は要注意

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フリクションボール3
フリクションボール3

パイロットのフリクションシボールです。
スケッチとしては鉛筆、ボールペンと似た感覚で使えます。

消えるボールペンとしたビジネスの場面でも最早定番化しており、自分も約8年前から仕事とプライベートの両方で利用しています。

特徴

摩擦熱で色が消える特殊なインクを使っています。
他社製品も出ていますが、パイロットさんが元祖です

ドライヤーや熱いもの(缶コーヒー)などに当てると消えます。
そして冷やすと復活します。

正式な文書で使えないのと同じで、これで描いて作品として保存するものではなさそうです。
メモ用、落書き用、練習用と考えるのが無難です。


元々はお湯を注ぐと色が変わる紙コップがスタートだったそうです。
NHK「チコちゃんに叱られる!」で紹介されていました。

使ったことある製品
  • フリクションボール 0.4mm(黒/赤/青)
  • フリクションボール3 0.5mm(黒/赤/青)
  • フリクションボール3 ウッド(黒/赤/青)
  • フリクションボール4 0.5mm(黒/赤/青/緑)
  • フリクションボールスリム 0.38mm(黒/赤/青)
  • フリクションイレーザー
  • 消去用ラバー

替え芯のサイズは同じ形であれば使えます。
細い線を書きたい場合はフリクションボール4に0.38mmの替え芯を使います。

フリクションボール

<フリクションボール>

最初に使ったのは1色用の0.4mmの3本セット(黒、赤、青)でした。

※今は0.4mmのセットは無さそうなので、サイズは購入時に確認が必要です。(2022/01時点)


<フリクションボール3 / フリクションボール4>

仕事で使っていると、色毎にペンを変えるのが手間になってきて3色用の「フリクションボール3」に変えました。
それが使いやすかったので、仕事用とプライベート用で使う為に「フリクションボール4」を追加しました。

※今は「フリクションボール3スリム」として改良版になってます


<フリクションボールスリム>

コンパクトが特徴のフリクションボールです。
芯は「フリクションボール3 / 4」と同じで短い「多色用」の替え芯を使います。

試しに使ったのですが、細過ぎて自分には合わなかったのと、ペンを変えるのが手間なので、結局は多色用に戻りました。


<替え芯>

「フリクションボール3 / 4 / スリム」は「多色用」の替え芯になります。

サイズは0.5mm、0.38mmの2種類があります。
1色用は0.4mm、0.5mm、0.7mm、1.0mmの4種類あります。

実際に使用したのは下記の3種類になります。

サイズの比較
サイズの比較

多色用は短いのでインクの無くなりが早いです。
1色用は長くて太いので長く持ちます。
0.5mmが無難かと思いますが、細いのが好きなら0.4、0.38mmですね。

ちなみに、クリップ部は簡単に外せます。
邪魔だったら外しましょう。

※芯のパーツと交換できるわけではありません。

クリップ
クリップ

ちなみに、「フリクションボール3ビズ」というシリーズもあるのですが、こちらはスタイリッシュなデザインを売りにしていて、消去用ラバーの保護に蓋が付いています。

回して取り外しするタイプなので、面倒臭いと思い選択肢からは外れました。

スライドとかで簡単に開閉できる蓋が欲しい所です。

フリクションイレーザー

フリクションイレーザー
フリクションイレーザー

広範囲を消したい時に便利です。
ペンについてる消去用ラバーの節約にもなります。

使ってみると意外と削れていきます。
削れた分、カスも出ます。
もちろん、消しゴムほどではありませんが、細かいカスが紙に残っている場合があります。
紙を触ると少しざらついていたりします。

ちなみに、摩擦熱により消えるので普通の消しゴムでも消えます
細かいカスが気になる場合は消しゴムで消すのもありです。

消去用ラバー

消去用ラバー
消去用ラバー

長期間使っていると、意外と削れていきます。
替えが売っているので予備に買ってます。
街の小さい文房具コーナーだと置いてないかもしれません。

本体を買うタイミング

フリクションボールは替え芯、消去用ラバーがある為、本体を頻繁に買うことはありません。
買うタイミングとしては下記のパターンがありす。

  • グリップが劣化してきた時
  • 塗装が剥げてきた時
  • 本体が特価の時
  • 劣化しにくいウッドタイプに変更したい時

グリップが劣化してきた時

劣化
劣化

ラバー部分は長期間つかっていると劣化していきます。
上の写真は5~6年仕事で日々使っていたものです。

見た目も悪くなりますし、ひどくなるとボロボロと崩れてきます。
グリップのみの替えは無い為、崩れてくるレベルであれば買い替えるべきです。

塗装が剥げてきた時

塗装の剥げ
塗装の剥げ

今使ってるのは塗装が剥げて中のバネが見えたりしています。
見た目だけなので、使う分には支障はありません。
気になるようであれば、買い替えましょう。

本体が特価の時

当り前ですが、できるだけ部品を替えながら使った方がお得です。
例えば「フリクションボール3スリム」で部品毎の価格を見てみます。

各部品の定価(税込み)

<本体>
フリクションボール3スリム:660円

<替え部品>
替え芯:3本セット330円(1本パックは132円)
消去用ラバー:110円

⇒660 – 330 – 110 = 220円

交換可能な部品は合計で440円になり、その分を差し引くと、単純計算で本体部分は220円となります。
定価で買うことはあまりないとは思いますが、本体自体が400円位で売っていたらお買い得かもしれません。

予備用に本体が余ってもいいなら、特価の時に買い足すのもありです。

劣化しにくいウッドタイプに変更したい時

高級感を売りにした「フリクションボール3 ウッド」、「フリクションボール4 ウッド」があります。
グリップが木なので、劣化の問題は改善されます。
本体部分も金属の為、塗装の剥がれについても改善されます。

ただ、価格が高いのがネックです。
3色で定価2,200円、4色で定価3,300円です。
本体の買い替えがほぼ不要になるので、長く使うつもりであれば選択肢としてはありです。

「フリクションボール3」が「フリクションボール3スリム」に改良されたように、改良版や新製品が出ることがあります。
後悔を少なくしたいのであれば、新製品が出たタイミングのラインナップで決めるのがいいと思います。

色の種類も結構出ていて入れ替えなどもあるかもしれませんので、気に入った色があればその時に確保するのもありかな。

<3色>
ダークブラウン/ディープレッド/ブラウン/ソフトグリーン/ピンク/ホワイト

<4色>
ブラック/ブラウン/ダークグリーン/ボルドー/コーラルピンク


[2022/09/18 追記]

amazonの500円クーポンがあったので、3色のダークブラウンを購入。
元々1,552円(-29%)だったのが、500円引きで、1,052円です。

LKFB-2SEF-DBN
LKFB-2SEF-DBN

木の感触が良い感じです。
とりあえず分解できそうな部分を分解してみました。

LKFB-2SEF-DBN(分解)
LKFB-2SEF-DBN(分解)

金属っぽく見えますが、本体は全て樹脂です。
長く使うと塗装は剥げるかもしれません。

消去用ラバーは専用品があります。
通常用の消去用ラバーも付けれますが、色が違うので違和感が出ます。

木のグリップは使いうちに馴染んできそうです。
しばらく使ってみて良くなることを期待してます。
早速使ってみました。

ディオ「なじむ」
ディオ「なじむ」
ナツメ
ナツメ

顔が微妙・・・。

言い訳ではないですが、消して描き直せることを忘れてました!

注意点

フリクションボールを使ってみて気になった点です。

  1. 筆跡は残る
  2. 消去用ラバーに汚れが無いか注意
  3. ペン先が細いとインクの出が悪くなりやすい
  4. 和紙や水彩紙は不向き
  5. 色が薄い

筆跡は残る

筆跡に注意
筆跡に注意

インクは消えても筆圧でついた紙の凹凸は残ります
繰り返していると全て残っているのが分ります。

紙の凹凸が残っていると、その上から書いたときに線の歪みの原因になります。
インクの付き方も悪くなります。
紙自体も消す時の摩擦で延びて凸凹します。

消し過ぎて汚くなっていくのは鉛筆と同じですね。

本来、誤字を直す程度で良くて、綺麗に書けるまで繰り返し消すものではありません。
あくまで絵を描く観点で勝手に評価しています

消去用ラバーに汚れが無いか注意

消去用ラバーの汚れに注意
消去用ラバーの汚れに注意

商品の問題ではないですが、ラバーに汚れが付いている場合があります。
筆箱の中であれば、鉛筆やシャーペンの芯の粉が原因になります。
そのままこすると汚れが紙にこすり付けられてしまい、汚くなってしまいます

使う前にラバーの状態を確認した方がいいです。

ペン先が細いとインクの出が悪くなりやすい

0.38mm、0.4mmはペン先が細いせいか、インクの出が悪くなることがあります。
特に1色用の0.4mmは時間が立った時に出なくなりやすい印象があります。

固まって詰まっていることが多いので、ペン先を水か湯に20~30分つけていると復活します

和紙や水彩紙は不向き

削れやすい紙は注意
削れやすい紙は注意

摩擦で消すので、和紙や水彩紙のように凹凸があったり、柔らかい紙の場合は紙の表面を痛めてしまいます
基本はノートやメモ帳のような紙が向いています。

色が薄い(濃いインクもある)

比較用に写真を見ながら描きました。

石山寺の多宝塔
左:フリクション                右:ボールペン 
石山寺いしやまでらの多宝塔(滋賀県)

インクの性質のためか、発色が淡いです。
濃淡によるコントラストの表現が弱くなりそうです。
色で言うと鉛筆画に近いかもしれません。

比べてみて気付きましたが、フリクションは汚れにくいというメリットもあります。
鉛筆だと擦れると汚れますし、ボールペンはインクのダマができやすいです。
(描いてすぐにこすれば多少はインクが付きます。)


[2023/06/18 追記]

色を濃くしたプレミアムフリクションインキが出来たようです。
2022年11月に発売された「フリクションボールノックゾーン」です。

インキ濃度はブラックは30%、レッドは15%、ブルーは15%増えました。
容量も70%増えているようです。

替え芯は専用品(LFBKRF50EF)になります。
容量も増えているので、値段はちょっと高いです

<フリクションボールノックゾーン>

<替え芯>

使用例

スケッチ

基本的にはボールペン画と同じです。

フリクションボールを使用した記事は下記になります。

文字

静かに暮らしたい
静かに暮らしたい
荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」より吉良吉影

インクは通常のボールペンよりは少し薄いですが、ちょっとしたメモやイラスト程度なら気にならないです。
並べてみると差があるかな、という感じです。

まとめ

メモ用、落書き用、練習用として使うのは便利です。

手軽なスケッチの道具としてはありだと思います。

<メリット>
・消せる
・汚れにくい

<デメリット>
・インクが薄くコントラストが弱い
・温度変化でインクの状態が変わるかもしれない

個人的には「フリクションボール3」が好きですね。

仕事や日常でのメモであれば3色もあれば十分です。
4色も持ってますが、青と緑の使い分けはあまり必要がありません。

スケッチ自体は黒1色あれば十分ですが、どれか1本を選ぶならフリクションボール3が丁度いいです。

3本とも全部黒の芯を使うのもあり!

以上

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