水彩色鉛筆で着色するスケッチのやり方です。
水彩色鉛筆は絵の具よりも手軽に色を塗れる画材なので、お勧めです。
道具
やり方
やり方は下記の2パターンです。
- 水彩色鉛筆で着色し、水筆で溶かす
- 水彩色絵筆の芯を水筆で溶かし、着色する
下記の浮世絵の金魚をモデルに試してみます。
色の種類としては赤、薄い赤、緑、黄色になります。
下書き

やり方1、2の比較用に2つ用意します。
やり方1 水彩色鉛筆で着色

水彩色鉛筆で必要な箇所に着色していきます。
身体の濃い赤を塗ります。
花に黄色と緑を塗ります。
茎は緑色と青色、花は黄色と橙色を塗ってます。
塗った場所を水筆で溶かしていきます。
薄い赤は溶かして筆についた分で描きます。
仕上げに黒目を塗って完成です。
やり方2 水彩色鉛筆を溶かして着色
鉛筆の芯の部分を水筆で溶かして色を取ります。
別の紙に描いてみて色の濃淡を確認し、調度良い濃さであれば着色します。
描いている間に薄くなっていくので、少し濃い目が良いです。
濃すぎた場合は色が無い状態の水筆で撫でれば薄くできます。
水筆の筆先はティッシュで拭けばすぐ色が取れます。
水筆側に色が付くので、そのまま広げると薄く着色されます。
身体の薄い赤を塗ります。
仕上げに黒目を塗って完成です。
完成

これだと左側の方が綺麗に見えますが、その時の出来次第というのもあるので、一概にどっちが良いとはいいにくいです。
実際の所、両方のやり方を使います。
広い範囲は「やり方1」で、細かい部分を「やり方2」で描きます。
慣れてないとどの位の濃さで溶けるかわからないので、色の調整が難しいです。
色の調整で考えると、「やり方2」の方が微調整しながら塗れます。
補足
強く描き過ぎると跡が残る

筆跡や紙の凹凸に色が残りやすくなります。
水で溶かした時に綺麗に広がらなくなります。
線などを意図的に入れれたら表現として使えるかも。
溶かし過ぎると芯が折れる

芯を直接溶かしていると、当然ながら溶かした分削れていきます。
鉛筆で色を付けようとして、ポッキリ折れないように気を付けましょう。
長期間放置していると溶けにくい
長期間放置していると乾燥(?)のせいなのか、溶けにくくなるようです。
芯の表面を少し、使用するか削るかしてから塗る方が良いです。
あと、あまりないとは思いますが、水彩色鉛筆で塗ってから放置しても溶けなくなります。
約10年後に使ったらそういうことにも気付きました。
腐りはしませんが劣化はするということですね。
使用例
風景画
線が残るのを瓦の表現に利用してみました。
この絵は結果的に上手く描けて気にいってます。
植物画
植物でも問題なく使えます。
まとめ
手軽なスケッチの着色には良いです。
パレットや筆洗いが不要の為、洗い物も水筆だけなので楽です。
大きな画面には向きませんが、ちょっとしたスケッチには十分使えます。
屋外でスケッチして、その場で色を塗る場合でも一番手軽な画材かもしれません。
以上
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