大阪中之島美術館で開催中の特別展の感想です。
子犬が人気の長沢芦雪です。
秋以降は気になる展覧会が目白押しです。
とりあえず、近日開催の下記は行く予定です。
・テート美術館展(10/26~)
・女性画家たちの大阪(12/23~)
- 概要
- 巡回展
- 感想
- 長沢芦鳳/加藤頴泉|長沢芦雪像【落書】
- 長沢芦雪|蛇図/関羽図/猛虎図
- 円山応挙|仔犬図【落書】
- 長沢芦雪|梅花双狗図【落書】
- 長沢芦雪|人物鳥獣画巻【落書】
- 長沢芦雪|布袋・雀・犬図【落書】
- 長沢芦雪|岩上猿・唐子遊図屏風【落書】
- 長沢芦雪|花鳥図屏風【落書】
- 長沢芦雪|童子・雀・猫図【落書】
- 長沢芦雪|降雪狗児図【落書】
- 長沢芦雪|龍図襖/虎図襖(無量寺)
- 長沢芦雪|龍図襖(西光寺)
- 長沢芦雪|岩浪群鳥図襖【落書】
- 長沢芦雪|朝顔に蛙図襖【落書】
- 長沢芦雪|蓬莱山図【落書】
- 長沢芦雪|群猿図【落書】
- 曽我蕭白|鷹図押絵貼屏風【落書】
- 伊藤若冲|桃花双鶏図【落書】/旭日松鶴図
- 長沢芦雪|陶淵明図【落書】
- 長沢芦雪|花鳥遊魚図巻【落書】/仔犬図屏風
- 円山四条派合作|亀図屏風
- 長沢芦雪|鼠大根図
- 長沢芦雪|月竹図
- 長沢芦雪|牛図
概要
展覧会について
展覧会 | 期間 |
---|---|
[特別展] 生誕270年 長沢芦雪 ー奇想の旅、天才絵師の全貌ー | 2023/10/07 ~ 2023/12/03 前期:10/07~11/05 後期:11/07~12/03 後期前半:11/07~11/19 後期後半:11/21~12/03 |
「奇想の系譜」の一人としても有名な長沢芦雪(1754-1799)の大規模な展覧会です。
代表作と初公開を含めて116点が前期後期に分けて展示されます。
通期で展示されるのは5点のみです。
・「奇想の系譜」(1970年刊行)
美術史家の辻惟雄による美術書。
江戸時代の個性的な画家を紹介し、再評価するきっかけとなった。
<紹介された画家>
岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我簫白、長沢芦雪、歌川国芳。
会場では「牛図」(後期)の垂れ幕がお出迎え。
また入口前には撮影スポットが用意されています。
下記Noは欠番となっており、大阪会場では展示なし。
No.56、94、107、108、109
※117以降は不明
※福岡会場の欠番は不明
前期、後期とは異なる期間の展示替え作品。
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
11 | 長沢芦雪 | 具美人図 | 18世紀 | 11/21~12/03 | 前期から後期前半 |
13 | 円山応挙 | 幽霊図 | 18世紀 | 11/07~11/19 | 後期前半のみ |
14 | 長沢芦雪 | 幽霊図 | 18世紀 | 11/07~11/19 | 後期前半のみ |
24 | 長沢芦雪 | 人物鳥獣画巻 | 18世紀 | 10/07~11/19 | 後期前半のみ |
112 | 伊藤若冲 | 旭日松鶴図 | 1755~56 | 11/07~11/19 | 後期前半のみ |
11 | 長沢芦雪 | 吾美人図 | 18世紀 | 11/21~12/03 | 後期後半のみ |
福岡会場のリストはまだ出てませんが、下記の3点は福岡のみで展示があるようです。
欠番から察するにあと2作品はあるはず。
作家名 | 作品名 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|
円山応挙 | 雨竹風竹図屏風 | ー | 京都 圓光寺蔵 |
与謝蕪村 | 蘇鉄図屏風 | ー | 香川 妙法寺蔵 |
池大雅 | 蘭亭曲水・龍山勝会図屏風 | ー | 静岡県立美術館蔵 |
[2024/01/28 追記]
リスト出てました。
全64点で、前期後期の展示替えありです。
大阪よりも数は選りすぐられてますが、主要な作品は一通り展示されていそうです。
グッズ(クッキー&マシュマロ)
缶が欲しくて「クッキー&マシュマロ」を買ってしまった。
筆ペンも入りそうな長さだったので、筆箱にします。
使用されている絵は「花鳥遊魚図巻」(後期)です。
阪神タイガースとのコラボ品も売ってました。
日本シリーズも決まって、いいタイミングですね。
日本一になったら手ぬぐいでも買おうかな。
※「菊花子犬図」の出品無し
先日(10/14)の「美の巨人たち」で紹介されていた「菊花子犬図」(個人蔵)の出品はありません。
山種美術館(東京)で12/2~2/4に開催される「癒やしの日本美術」で展示予定です。
※「白象黒牛図屏風」の出品無し
フェリシモで売られている芦雪犬の元絵「白象黒牛図屏風」の出品はありません。
若冲のコレクターとして有名なジョー・プライス氏の所蔵品です。
仙台市博物館に高精細複製品はあるようです。
巡回展
<オススメの展覧会>
期間 | 美術館 | 都道府県 | 備考 |
---|---|---|---|
2023/10/18~2024/01/08 | 福田美術館 「ゼロからわかる江戸絵画」 | 京都 | 長沢芦雪「親子犬図」 (前期:~12/4) |
2023/12/02~2024/02/04 | 山種美術館 「癒やしの日本美術」 | 東京 | 長沢芦雪 「菊花子犬図」 |
感想
長沢芦雪の色んな作品が見れて良かったです。
動物の絵が多いのも魅力の一つですね。
元々、芦雪は水墨画が多いので、全体的にモノトーンの作品が多かったです。
芦雪以外にも師匠である円山応挙、第4章では伊藤若冲や曽我蕭白などのビッグネームの作品も見れるので、日本画好きには必見の展覧会でした。
大幅な展示替えがあるのが悩ましいです。
チラシや公式サイトから展示期間ごとの目玉作品を考えてみます。
No | 作家名 | 作品名 | 期間 |
---|---|---|---|
47/48 | 長沢芦雪 | 虎図襖/龍図襖 | 前期 |
64 | 長沢芦雪 | 牛図 | 後期 |
66 | 長沢芦雪 | 仔犬図屏風 | 後期 |
85 | 長沢芦雪 | 花鳥遊魚図巻 | 後期 |
101 | 長沢芦雪 | 群猿図襖 | 後期 |
116 | 伊藤若冲 | 象と鯨図屏風 | 後期 |
「虎図襖/龍図襖」は芦雪の代表作ですが、芦雪の展覧会では割と定番ですね。
「虎図襖/龍図襖」を見たことがあるなら、後期の方がお勧めです。
子犬に注目するなら、後期の「仔犬図屏風」、「花鳥遊魚図巻」は「菊花子犬図」と似た内容で、胸キュンの子犬が集まっています。
「人物鳥獣画巻」(~11/19)の子犬も良かったので、後期の中で期間を選ぶなら11/07~11/19が良いかな。
[2023/11/18 追記]
後期を見てきました。
似た画題もありますが、前期には無かった作品も見れて満足です。
以下に印象に残ったものを書いていきます。
長沢芦鳳/加藤頴泉|長沢芦雪像【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 長沢芦鳳 | 長沢芦雪像 | 19世紀 | 前期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
2 | 加藤頴泉 | 長沢芦雪像 | 19~20世紀 | 後期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
<長沢芦鳳>
描表装になっていて、表装には様々な花が描かれています。
死後に描かれたものなので、花を供えたのかも。
右上には芙蓉があり、あとは梅や、蓮など季節は色々でした。
芦雪が亡くなったのが1799年だから、直接会ってはいませんね。
人や書物から特徴を見聞きして描いたんでしょう。
・長沢芦鳳(1804-1871)
父の長沢芦洲が芦雪の弟子であり養子の為、芦雪の孫になる。
<加藤頴泉>
No.1の模写らしいですが、あまり正確な模写ではなかったです。
一目見て、こんな目をしてたか?と思ってしまった。
描いたから印象に残っているのです。
長沢芦雪|蛇図/関羽図/猛虎図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
3 | 長沢芦雪 | 蛇図 | 18世紀 | 前期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
6 | 長沢芦雪 | 関羽図 | 18世紀 | 前期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
8 | 長沢芦雪 | 猛虎図 | 18世紀 | 前期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
最初の展示品はかなり若い頃の作品です。
そう言われて見ると、「関羽図」は衣文の描き方に面白味は感じるものの、変な感じもします。
個性を出そうと模作している所かな。
「猛虎図」も尻が地についていない感じがします。
円山応挙|仔犬図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
27 | 円山応挙 | 仔犬図 | 1787 | 前期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
応挙の子犬です。
芦雪が描く可愛いい子犬との一番の違いは目ですね。
応挙の「仔犬図」の目は黒目の瞳孔を描いています。
芦雪も瞳孔を描くタイプの犬はありますが、可愛いと言われている犬は黒目は黒のみで描いています。
瞳孔を入れる方がリアルに近くなりますが、微妙なリアル感なので違和感を感じたりします。
黒のみの目だとイラストっぽくて可愛く見えます。
当時の人は同じ感覚ではないと思うので、現代人だから感じる可愛さもあると思います。
長沢芦雪|梅花双狗図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
28 | 長沢芦雪 | 梅花双狗図 | 18世紀 | 後期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
前期に見たNo.29と同じポーズの犬でした。
長沢芦雪|人物鳥獣画巻【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
24 | 長沢芦雪 | 人物鳥獣画巻 | 18世紀 | 前期 後期前半 | 1章 円山応挙に学ぶ |
イタチ(?)が可愛い。
漫画やアニメのキャラクターみたい。
やっぱり、黒目は黒のみです。
仔犬の集まりもありました。
長沢芦雪|布袋・雀・犬図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
37 | 長沢芦雪 | 布袋・雀・犬図 | 18世紀 | 前期 | 1章 円山応挙に学ぶ |
丸っこくてモフモフ。
黒目は黒のみです。
長沢芦雪|岩上猿・唐子遊図屏風【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
29 | 長沢芦雪 | 岩上猿・唐子遊図屏風 | 18世紀 | 前期 | 2章 紀南での揮毫 |
ユーモアのあるポーズ。
目は瞳孔を描くタイプです。
うーん、やはり・・・。
左隻の唐子と犬はモノトーンですが、右隻の黒い岩に茂る葉の赤や緑が印象的です。
長沢芦雪|花鳥図屏風【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
23 | 長沢芦雪 | 花鳥図屏風 | 18世紀 | 後期 | 2章 紀南での揮毫 |
左隻には燕やつくし等の春夏のものが描かれています。
燕って花鳥画であまり見ないきがする。
気付かなかっただけかな?
長沢芦雪|童子・雀・猫図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
49 | 長沢芦雪 | 童子・雀・猫図 | 18世紀 | 後期 | 2章 紀南での揮毫 |
目が虎と一緒です。
耳が大きいので、アビシニアンみたい。
長沢芦雪|降雪狗児図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
88 | 長沢芦雪 | 降雪狗児図 | 18世紀 | 後期 | 2章 紀南での揮毫 |
白い身体は胡粉をかなり濃い目に塗っています。
背景を全体的に塗ってから描いたのかな?
長沢芦雪|龍図襖/虎図襖(無量寺)
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
47 | 長沢芦雪 | 龍図襖 | 1786 | 前期 | 2章 紀南での揮毫 |
48 | 長沢芦雪 | 虎図襖 | 1786 | 前期 | 2章 紀南での揮毫 |
芦雪の代表作でもあり、展覧会の目玉の一つ。
耽々と睨みをきかせる虎と、雷の中を泳ぐ龍は迫力があります。
「静」と「動」の対比にもなっていそうです。
長沢芦雪|龍図襖(西光寺)
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
33 | 長沢芦雪 | 龍図襖 西側:雲龍図 東側:昇龍図 | 18世紀 | 後期 | 2章 紀南での揮毫 |
雲龍図は定番の構図で雲間から龍の顔や体が見える絵ですが、昇龍図は龍の全身が描けれていて珍しい構図です。
昇っている所では無く、天に昇った所でしょうか。
長沢芦雪|岩浪群鳥図襖【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
70 | 長沢芦雪 | 岩浪群鳥図襖 | 18世紀 | 前期 | 2章 紀南での揮毫 |
鳥の身体の描き方が独特です。
塗り潰すわけでもなく、輪切りのようになってます。
漫画的に見ると、ブルブルッと体を震わせているようにも見えます。
長沢芦雪|朝顔に蛙図襖【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
53 | 長沢芦雪 | 朝顔に蛙図襖 | 1787年 | 前期 | 2章 紀南での揮毫 |
襖4枚分に朝顔がアーチ状に描かれています。
4枚目の下に蛙が2匹いて、6枚目は三日月が薄っすらと出ています。
朝顔の下の空間が大胆ですね。
人が座っていたら丁度、人の上を朝顔が覆うように見えそうです。
長沢芦雪|蓬莱山図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
78 | 長沢芦雪 | 蓬莱山図 | 1794 | 前期 | 2章 紀南での揮毫 |
右下に亀がいたので、どこかに鶴がいるかと思って探してみると、右上にいました。
平べったすぎて気付かなかった。
長沢芦雪|群猿図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
101 | 長沢芦雪 | 群猿図 | 1795 | 後期 | 2章 紀南での揮毫 |
コミカルな表情が面白いです。
新聞の4コマにありそう。
2回描いてみたけど、上手くいかず。
帰ってから再挑戦しました。
曽我蕭白|鷹図押絵貼屏風【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
115 | 曽我蕭白 | 鷹図押絵貼屏風 | 1758-61 | 前期 | 4章 同時代の天才画家たち |
モノトーンですが、鷹の表面の模様が細かく描かれていて、見応えがあます。
流石は曽我蕭白。
左隻の水に映る鷹と、右隻の月夜にシルエットだけ描かれた鷹が印象的でした。
伊藤若冲|桃花双鶏図【落書】/旭日松鶴図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
113 | 伊藤若冲 | 桃花双鶏図 | 18世紀 | 前期 | 4章 同時代の天才画家たち |
112 | 伊藤若冲 | 旭日松鶴図 | 1755~56 | 後期 | 4章 同時代の天才画家たち |
<桃花双鶏図>
エリマキトカゲみたいな鶏。
<旭日松鶴図>
鶴、松、梅が描かれていて、表装には福と壽(寿)があしらわれた非常におめでたい掛軸です。
お正月に飾りたいですね
長沢芦雪|陶淵明図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
99 | 長沢芦雪 | 陶淵明図 | 18世紀 | 前期 | 3章 より新しく、より自由に |
ギャグマンガみたいな顔。
・陶淵明(365-427)
六朝時代の詩人。
官職に就いていたが、辞めて帰郷する。
その後は隠遁生活を送り、酒、自然を愛し、超俗の詩人、田園詩人などと呼ばれる。
長沢芦雪|花鳥遊魚図巻【落書】/仔犬図屏風
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
85 | 長沢芦雪 | 花鳥遊魚図巻 | 18世紀 | 後期 | 3章 より新しく、より自由に |
66 | 長沢芦雪 | 仔犬図屏風 | 18世紀 | 後期 | 3章 より新しく、より自由に |
<花鳥遊魚図巻>
グッズ(クッキー&マシュマロ)に使われた画です。
グッズには使われていない部分ですが、お尻丸出しの黒い仔犬も可愛い。
<仔犬図屏風>
後期の中では可愛い仔犬画の代表の一つ。
お腹を出して笑い転げている(ように見える)仔犬が可愛い。
円山四条派合作|亀図屏風
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
63 | 円山四条派合作 | 亀図屏風 | 18世紀 | 後期 | 3章 より新しく、より自由に |
どれも同じ亀ですが、甲羅の線を見ても描き方に違いがあることがわかります。
芦雪の亀だけ陸から周りを見下ろしているようです。
芦雪らしいと言った所か・・・。
長沢芦雪|鼠大根図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
93 | 長沢芦雪 | 鼠大根図 | 18世紀 | 後期 | 3章 より新しく、より自由に |
鼠の毛並みが柔らかそう。
森狙仙の猿に負けてないかも。
・森狙仙(1747-1821)
大坂を中心に活躍した絵師。
森派の祖。
猿の画の名手で、「猿描き狙仙」とも言う。
芦雪が1754-1799なので、同時期ですね。
場所も上方なので、全く知らない、ということは無さそう。
長沢芦雪|月竹図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
55 | 長沢芦雪 | 月竹図 | 18世紀 | 後期 | 3章 より新しく、より自由に |
155.8×11.3cmの超縦長の掛け軸。
竹を下から上に見ると、ぼんやり月が浮かんでいるのが良いですね。
浮世絵に「柱絵」という細長いものがあります。
浮世絵の影響を受けてるかもしれませんね。
・柱絵
奥村政信による発案と言われている。
江戸時代に3回ブームがあった。
①元文(1736-1741) 奥村政信など
②宝暦-明和(1751-1772) 鈴木春信など
③天明(1781-1789) 鳥居清長など
長沢芦雪|牛図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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55 | 長沢芦雪 | 牛図 | 18世紀 | 後期 | 3章 より新しく、より自由に |
黒い身体に青い目が印象的です。
表装には梅が描かれていて、牛と梅の組み合わせは天神様を思い浮かべます。
表装は後付けかな?
以上
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