京都の嵐山にある福田美術館の特別展です。
若冲の世界初公開が見所です。
概要
展覧会 | 期間 | YouTube |
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[特別展] 開館5周年記念 京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が 世界初公開されるってマジ?!展 (略称:若冲激レア展) | 2024/10/12 ~ 20245/01/19 ※12/3に一部の屏風で展示替えあり | ■ |
世界初公開の「果蔬図巻」を中心とした特別展です。
ヨーロッパで個人蔵でしたが、2023年に若冲の真筆と確認され、福田美術館の所蔵となった作品です。
伊藤若冲と同時代の画家の作品を集めた特別展です。
感想
伊藤若冲の作品が沢山見れるので、初公開も含めて若冲好きは必見です。
何度も来ている美術館なので、見たことある作品も増えてきました。
去年に引き続き、カフェを利用しました。
開館時間の10:00過ぎに到着しましたが、カフェ前は既に並んでました。
(紅葉の季節だったからかも)
レジで少し待ちましたが、席には座れました。
12:30頃にはパニーニが売り切れてました。
鑑賞後は厳しそうです。
伊藤若冲|大角豆図/花鳥図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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4 5 | 伊藤若冲 | 大角豆図 花鳥図 | 18世紀 | 第1章 |
大角豆は紅色(小豆っぽい色)の豆で、花鳥図は立葵と燕が描かれています。
夏から秋にかけての植物です。
表装が同じだったので二対のものでしょうか。
伊藤若冲|柳に雄鶏図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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9 | 伊藤若冲 | 柳に雄鶏図 | 18世紀 | 第1章 |
鶏を絹本に描くのは珍しいようです。
意識して見てなかったのですが、殆ど紙本だったんですね。
たしかに若冲の特徴でもある筋目描きは紙の方が良さそうです。
伊藤若冲|月下芦雁図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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11 | 伊藤若冲 | 月下芦雁図 | 18世紀 | 第1章 |
目がユーモラスです。漫画っぽい。
伊藤若冲|仔犬図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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16 | 伊藤若冲 | 仔犬図 | 18世紀 | 第1章 |
うーん、あんまり可愛くない。
仔犬はやっぱり芦雪です。
革叟(伊藤若冲)|双鶴図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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18 | 革叟(伊藤若冲) | 双鶴図 | 18世紀 | 第1章 |
革叟という署名で描かれた珍しい作品です。
京都にある萬福寺の住職・伯珣照浩から与えられた僧侶としての名前です。
白隠慧鶴|神農図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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26 | 白隠慧鶴 | 神農図 | 18世紀 | 第1章 |
神農は薬の神様で、色んな草を食べて効能を判断したそうです。
薬草のような草や葉を身に付けているのはわかりますが、ヒョウ柄のような模様はヒョウ革でしょうか?
大阪のおばちゃんの先駆けか・・・?
熊斐|松竹梅鶴亀図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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28 | 熊斐 | 松竹梅鶴亀図 | 18世紀 | 第1章 |
題名からしておめでたい絵です。
亀が外来種感が強くて少し怖いです。
佚山|群鶴図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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33 | 佚山 | 群鶴図 | 18世紀 | 第2章 |
白い羽の表現がかなり簡易的ですが、他の部分はしっかり描かれています。
佚山は大阪で活動した曹洞宗の僧で、篆刻、書、画に秀でていたようです。
鶴亭浄光|蕃椒図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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36 | 鶴亭浄光 | 蕃椒図 | 18世紀 | 第2章 |
「蕃椒」はトウガラシのことです。
言われなければ花だと思ったかも。
伊藤若冲、梅荘顕常|乗興舟
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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38 | 下絵:伊藤若冲 短辞:梅荘顕常(大典) | 乗興舟 | 1767 | 第2章 |
若冲が梅荘顕常(大典)と淀川下りをしたことを元に描かれたものです。
通常の版画とは異なり、拓本を取るように版木の上に紙を置いて作られたそうです。
京都国立博物館にもあります。
伊藤若冲|果蔬図巻
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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39 | 伊藤若冲 | 果蔬図巻 | 18世紀 | 第2章 |
クワイの青が綺麗。
白群の色かな?
一つ不明がありましたが、何でしょうね。
(栗の上の白い物)
木蓮に見えるのですが、どうでしょう。
伊藤若冲|鶏図押絵貼屏風
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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42 | 伊藤若冲 | 鶏図押絵貼屏風 | 1797 | 第2章 |
鶏だけではなく、石灯篭や箒との組み合わせも良いですね。
傾いた箒の上に乗っているのはどういう状態?
曽我蕭白|雲龍図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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44 | 曽我蕭白 | 雲龍図 | 18世紀 | 第3章 |
大小の円が印象的です。
これも余白の美ですね。
円山応挙|牡丹孔雀図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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48 | 円山応挙 | 牡丹孔雀図 | 1774 | 第3章 |
応挙の代名詞でもある孔雀図です。
応挙の孔雀図はどれを見ても凄いです。
一瞬、2羽いるのに気付きませんでした。
円山応挙|龍門鯉
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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50 | 円山応挙 | 龍門鯉 | 1784 | 第3章 |
応挙は鯉の滝登りを独特な表現で描いてます。
別の作品でもこの描き方を見たことがあります。
以上
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