奈良にある猿沢池のスケッチです。
興福寺も見える由緒ある人工池。
スケッチ
スケッチ内容
■基本情報
■考察
池が横に広がる構図だったので、紙を横並びにしてワイドに描いてみました。
初めてやりましたが、ワイドの構図も面白いです。
興福寺の南円堂(左側)や五重塔(右側)の屋根が見えています。
せっかくなので一緒に描きたいと思い、この構図にしました。
ざっくり描いているので、粗さはいいのですが、建物が傾いているのは気になります。
傾きや歪みがあると、線が綺麗だったとしても違和感を感じる絵になってしまいます。
逆に線が粗くても全体のバランスが取れていれば違和感なく見えます。
他にも建物か塀かよくわからない部分が多いのも気になります。
線の太さや色の濃淡でメリハリを付けるなど、もう少し工夫できそうです。
■補足
ちなみに、興福寺自体は下記でスケッチしています。
スケッチ環境
奈良を代表する観光地の為、人通りは多い場所です。
池の周りのスペースは広くはありません。
写真を撮る人もいるので、常に周りが気になります。
スケッチしやすい場所ではないです。
場所
概要
奈良の興福寺のすぐ横にある猿沢池です。
左には南円堂、右に五重塔が見えています。
興福寺の放生会の為に奈良時代に作られたそうです。
・放生会
「殺生を戒める」という仏教の考えの方に基づく伝統行事です。
生き物を自然に返すことで命の大切さを学ぼうという考え方です。
昔は金魚などを放したりしていたそうですが、今は生態系の維持の為に事前に採取した生き物を放しているようです。
生き物を自然に返すことが良いこととして考えられていたのも、仏教の影響が大きいかもしれませんね。
芥川龍之介はこの池を舞台にした「竜」という作品を書いてます。
「宇治拾遺物語」の巻第十一「六 蔵人得業猿澤池ノ龍ノ事」を元にして書いた小説だそうです。
「竜」は青空文庫で読める為、興味があれば下記をご参照下さい。
■略歴
年 | 内容 |
---|---|
749 | 興福寺の放生会で使う放生池として造営 |
1458 | 増水時の予防に松などを植栽 |
1880 | ・猿沢池を含む興福寺の所有地が県へ移管 ・奈良公園開設 |
1922 | 奈良公園が国の名勝に指定 |
2014 | 外来種の駆除と池の調査の為に水抜きを実施 |
所在地
近鉄線の奈良駅が最寄り駅で、徒歩5分程度です。
JRの奈良駅も徒歩20分程度です。
以上
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