【スケッチ】栂尾山高山寺(茶園)|鳥獣人物戯画で知られるお寺

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京都市右京区にある栂尾山とがのおさん高山寺こうさんじの茶園です。
同じ地域にある高雄山神護寺、栂尾山高山寺、槙尾山西明寺の三つを合わせて三尾さんびと呼ばれています。
山号に「尾(雄)」が付くことに由来します。

スケッチ

スケッチ内容

■基本情報

日本最古之茶園
日本最古之茶園
制作情報

[制作日]
2019年10月21日 スケッチ
2019年10月2*日 彩色

[道具]
・筆ペン(顔料)
・顔彩
・和紙(はがきサイズ)


■考察

細かい所は描いてませんが、線の量はこの位でも良いかな。
ただ、茶園の周りがどうなっているのか写真を見ないとわからなさそう。
豪雨被害で切株や土が見えてる状態でした。

石垣は積んでる感じをもっと表現したかった。
所々、隙間が空いているのが良くないですね。

スケッチ環境

平日だったので人は少なかったです。
広いスペースは無いので、休日だと厳しいかも。

場所

日本最古之茶園
日本最古之茶園(2枚をつなげてます)

概要

真言宗のお寺で、ご本尊は釈迦如来です。
ここは国宝「鳥獣人物戯画」があることで有名です。
寺の名前は知らなくても色んな所で使われているので、知っている人も多いはずです。

境内にある「石水院せきすいいん」で摸本の一部が展示されているので、有料ですが拝観時に見ることができます。
ちなみに、石水院も鎌倉時代の経蔵を移築したもので国宝です。

本物の鳥獣人物戯画は2014年の京都国立博物館での特別展で見ました。
3時間待ちだったかな・・・。

鳥獣人物戯画
12~13世紀頃に墨で描かれた絵巻物。
複数の年代、作者が描いたと考えられ、鳥羽僧正覚猷とばそうじょうかくゆうが作者の一人として有力視されているが、確証はない。
甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻あり、甲・丙巻が東京国立博物館、乙・丁巻が京都国立博物館に保管されている。

2021年の東京国立博物館「国宝 鳥獣戯画のすべて」

また、境内には「日本最古の茶園」があります。
最古とありますが、平安京大内裏に茶園があったり、明恵に茶の実を送った栄西も蒔いたはずなので、「現存する」を付けるのが妥当な気がします。


2018年の豪雨と台風により、境内の所々は被害の跡がまだまだ残っていました。
茶畑の周りも木を切り倒した状態だったり、整備できていない所もありました。

下記の情報サイト「京都ツウ読本」にある2016年の記事を見ると石碑の横の木は切株ではなかったです。


■略歴

内容
774光仁こうにん天皇の勅願により都賀尾坊とがおぼう(度賀尾寺)を建立
814神護寺の別院とされ、神護寺十無尽院じゅうむじんいんに改称
1117高山寺の中興の祖である明恵みょうえが誕生
(現・和歌山県有田川町)
1204明恵が栂尾に移住
1206・後鳥羽上皇から栂尾の地を与えられる
 (華厳宗けごんしゅうの根本道場とする)
・「日出先照高山之寺ひいでてまずこうさんをてらすのてら」の勅額を下賜される
 (寺名の元になる)
この頃に栄西から茶を勧められる
 (茶の実を送られたと考えられる)
1216石水院の建立。
1218明恵が加茂の神山こうやまに移る
1222明恵が栂尾に還住
1228石水院が水難により禅堂院に移る
1868華厳宗本山高山寺に改称
1872真言宗の所轄となる
1889石水院を旧三尊院跡の現在地へ移建
1960~70昭和40年代に茶園を整備
1994「古都京都の文化財」として世界遺産に登録

所在地

最寄り駅は寺の前にあるバス停「栂ノ尾」です。
京都駅からバスで55分程、地下鉄「四条駅」からは50分程です。

一番近い電車の駅は「宇多野うたの駅」ですが、バスで25分程、徒歩で1時間10分程です。
歩道はありますが車道の坂道なので徒歩の選択肢は無いかな。

ちなみに、三尾の移動は徒歩で可能です。
高山寺か神護寺が起点になります。
 高山寺 徒歩20分 西明寺 徒歩10分 神護寺


以上

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