京都市右京区にある栂尾山高山寺の茶園です。
同じ地域にある高雄山神護寺、栂尾山高山寺、槙尾山西明寺の三つを合わせて三尾と呼ばれています。
山号に「尾(雄)」が付くことに由来します。
スケッチ
スケッチ内容
■基本情報
■考察
細かい所は描いてませんが、線の量はこの位でも良いかな。
ただ、茶園の周りがどうなっているのか写真を見ないとわからなさそう。
豪雨被害で切株や土が見えてる状態でした。
石垣は積んでる感じをもっと表現したかった。
所々、隙間が空いているのが良くないですね。
スケッチ環境
平日だったので人は少なかったです。
広いスペースは無いので、休日だと厳しいかも。
場所
概要
真言宗のお寺で、ご本尊は釈迦如来です。
ここは国宝「鳥獣人物戯画」があることで有名です。
寺の名前は知らなくても色んな所で使われているので、知っている人も多いはずです。
境内にある「石水院」で摸本の一部が展示されているので、有料ですが拝観時に見ることができます。
ちなみに、石水院も鎌倉時代の経蔵を移築したもので国宝です。
本物の鳥獣人物戯画は2014年の京都国立博物館での特別展で見ました。
3時間待ちだったかな・・・。
・鳥獣人物戯画
12~13世紀頃に墨で描かれた絵巻物。
複数の年代、作者が描いたと考えられ、鳥羽僧正覚猷が作者の一人として有力視されているが、確証はない。
甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻あり、甲・丙巻が東京国立博物館、乙・丁巻が京都国立博物館に保管されている。
また、境内には「日本最古の茶園」があります。
最古とありますが、平安京大内裏に茶園があったり、明恵に茶の実を送った栄西も蒔いたはずなので、「現存する」を付けるのが妥当な気がします。
2018年の豪雨と台風により、境内の所々は被害の跡がまだまだ残っていました。
茶畑の周りも木を切り倒した状態だったり、整備できていない所もありました。
下記の情報サイト「京都ツウ読本」にある2016年の記事を見ると石碑の横の木は切株ではなかったです。
■略歴
年 | 内容 |
---|---|
774 | 光仁天皇の勅願により都賀尾坊(度賀尾寺)を建立 |
814 | 神護寺の別院とされ、神護寺十無尽院に改称 |
1117 | 高山寺の中興の祖である明恵が誕生 (現・和歌山県有田川町) |
1204 | 明恵が栂尾に移住 |
1206 | ・後鳥羽上皇から栂尾の地を与えられる (華厳宗の根本道場とする) ・「日出先照高山之寺」の勅額を下賜される (寺名の元になる) ・この頃に栄西から茶を勧められる (茶の実を送られたと考えられる) |
1216 | 石水院の建立。 |
1218 | 明恵が加茂の神山に移る |
1222 | 明恵が栂尾に還住 |
1228 | 石水院が水難により禅堂院に移る |
1868 | 華厳宗本山高山寺に改称 |
1872 | 真言宗の所轄となる |
1889 | 石水院を旧三尊院跡の現在地へ移建 |
1960~70 | 昭和40年代に茶園を整備 |
1994 | 「古都京都の文化財」として世界遺産に登録 |
所在地
最寄り駅は寺の前にあるバス停「栂ノ尾」です。
京都駅からバスで55分程、地下鉄「四条駅」からは50分程です。
一番近い電車の駅は「宇多野駅」ですが、バスで25分程、徒歩で1時間10分程です。
歩道はありますが車道の坂道なので徒歩の選択肢は無いかな。
ちなみに、三尾の移動は徒歩で可能です。
高山寺か神護寺が起点になります。
高山寺 ⇒ 西明寺 ⇒ 神護寺
以上
コメント