【スケッチ】智積院(金堂)|長谷川等伯の障壁画でも知られるお寺

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京都にある智積院(金堂)のスケッチです。
五色幕は真言宗系のお寺では定番ですね。

スケッチ

スケッチ内容

■基本情報

智積院(金堂)
智積院(金堂)
制作情報

[制作日]
2023年04月16日 筆ペン、彩色(五色幕のみ)
2023年04月22日 彩色、筆ペン(寺紋、微調整)

[道具]
・筆ペン(顔料)
・筆ペン(うす墨改)
・顔彩
・和紙(はがきサイズ)

[手順]

  1. 筆ペン(うす墨改)で下書き(約10分)
  2. 筆ペン(顔料)で線描(約15分)
  3. 顔彩で彩色/筆ペン(顔料)で寺紋、微調整などの追記(約1時間)


■考察

今回は描く手順を少し変えました。
最初にうす墨で下書きをしてみました。

下書き無しで上手く書ければ良かったのですが、歪んだり、傾いたりことが多いので、対策として試しにやってみます。


①筆ペン(うす墨)

筆ペン(うす墨)
筆ペン(うす墨)

予定通り上手く描けてません
屋根の右側の長さが短かったので描き足してます。
寺社の屋根は複雑なので、大きさや線の角度を失敗しやすいです。

下書きをすることで、大きな失敗を防ぐことができました。

②筆ペン(顔料)

筆ペン(顔料)
筆ペン(顔料)

大きな傾きは無いように見えます。
しいて言えば欄干と基壇(地面の上の石組)の角度が違います。 

うす墨の跡は見えますが、色を塗ればもっと目立たなくなる想定です。

③顔彩/筆ペン(顔料)

智積院(金堂)
智積院(金堂)

うす墨はほぼ見えなくなりました。
今回使っている紙が染み込む紙なので、うす墨自体を薄くのばすようなことはできませんでしたが、色が付くとほぼわかりませんね。

良い感じだと思います。

ただ、基壇の角度が惜しいですね。
右肩上がりの角度と思い込んで描いた気がします。
正しくは前面と右側の角度が水平に近いです。

基壇の角度
基壇の角度

うす墨の下書きも慣れればもっと良くできそうなので、しばらく続けてみます。


手順は一つ増えますが、完成時の質は上がったので、個人的に良いやり方だと感じてます。
手順もそこまで負担ではなかったです。

一番良いのは満足感が増したことです。
歪んだ状態で完成とするのは気分の良いものではありません。
正直、失敗した気持ちになります。

安定してバランス良く描けるなら、十分な価値のある手順だと思います。

スケッチ環境

金堂前の柴燈護摩さいとうごま道場で描きました。

木が少し重なっていますが、いらなければ省略してもいいですね。
今回位はそのまま描きました。

柴燈護摩さいとうごま
野外で行う護摩祈祷。
柴燈とは神仏の灯明としてたくしば篝火かがりびのこと。

場所

智積院(金堂)
智積院(金堂)

概要

京都国立博物館の近くにあるお寺で、真言宗智山派ちさんはの総本山です。
ご本尊は金剛界大日如来です。
真言宗智山派は千葉の成田山新勝寺が有名です。

ここは境内の手入れが行き届いていて綺麗なお寺です。
2023年4月4日からは新たな宝物館が開館され、長谷川等伯一門の障壁画がいつでも見ることができます。

大書院おおじょいんでは長谷川等伯・久蔵による「楓図」「桜図」の複製画が見れます。
こちらは名勝庭園の拝観で見ることができるので、宝物館と見比べて楽しむことができます。


■略歴

内容
南北朝根来山ねごろやま大伝法院だいでんぽういん塔頭たっちゅうとして建立
1585・豊臣秀吉の根来攻めにより全焼
・智積院の住職の玄宥げんゆうは弟子と高野山に逃れる
1591・豊臣秀吉が鶴松(棄丸すてまる)の菩提を弔う為、祥雲寺を建立
・客殿に長谷川等伯一派の障壁画が飾られる
1601・徳川家康に豊国とよくに神社の土地の一部を与えられる
・智積院を再興する
1615隣接の祥雲寺を与えられ、吸収合併する
1682・祥雲寺の客殿が全焼
・障壁画も一部焼失するが大部分が救出され現在に至る
1705金堂を建立
1882金堂が焼失
1947講堂が焼失
1975金堂を再建
1995講堂を再建

所在地

最寄り駅は京阪の「七条駅」です。
そこから徒歩で10分程です。

JR「京都駅」からは徒歩で20分程です。
バスなら待ち時間無しで12分程です。

以上

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