2022年9月に読んだもの、または思い出した漫画の感想です。
主に完結しているものを中心に書きます。
No | 作品名 | 著者 | 出版社 | 巻数 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ドロンドロロン | 大須賀玄 | 集英社 | 全5巻 | C | 2021~2022年 週刊少年ジャンプ |
2 | 地球の子 | 神海英雄 | 集英社 | 全3巻 | B | 2022年 週刊少年ジャンプ |
3 | テンプリズム | 曽田正人 原案:瑞木奏加 | 小学館 | 全12巻 | B | 2014~2015年 コミック小学館ブックス 2015~2017年 ビッグコミックスピリッツ |
4 | タンバリン | 柴田亜美 | 小学館 | 全2巻 | C | 2000~2001年 コミックGOTTA |
5 | シザーズ | 橋口たかし | 小学館 | 全3巻 | A | 2000~2001年 コミックGOTTA |
6 | eensy-weensy モンスター | 津田雅美 | 白泉社 | 全2巻 | A | 2006~2007年 LaLa |
7 | ちょっと江戸まで | 津田雅美 | 白泉社 | 全6巻 | A | 2008~2011年 LaLa |
ドロンドロロン
概要
週刊少年ジャンプで連載していて、最近終わったバトルファンタジー漫画です。
モノノケという妖怪が出るようになった世界で、主人公が良いモノノケと出会い、一緒にイザナギ隊という組織に入って戦い始めるという流れになります。
似たタイプとしてはワールドトリガーと怪獣8号が思い浮かびますが、全体的に質は落ちます。
ジャンプ誌上で読んでいましたが、悪くはないけど、そこまでハマりもしませんんでした。
打ち切りも仕方が無い印象です。
打ち切りではありますが、話はまとまってます。
読みやすくて悪くはないので、妖怪バトルが好きならアリかも。
感想(※ネタばれあり)
最初は妖力の持たない主人公の佐々木ドラでしたが、良いモノノケのクサナギと出会い、戦う力を手に入れます。
そこからイザナギ隊に目を付けられ、色々あって入隊して、問聴いたことあるような展開で進んでいきます。
最後は敵がノブナガというモノノケを蘇らせるという話でしたが、単純にモノノケと化した織田信長とした方が良かったと思います。
最初から歴史上の人物を出す前提で見たかったかな。
あとはクサナギのデザインがいまいちでした。
地球の子
概要
一言では表現しづらいSF漫画です。
全3巻ですが、作者も大団円と言っているように話は綺麗にまとまっています。
「地球の子」と言われる超能力を持った存在がいて、人知れず地球を守っています。
主人公の青年が「地球の子」と出会ってから話は始まります。
まぁ、特殊な漫画なので読んでみて欲しいです。
感想(※ネタばれあり)
1話目から独特の設定だったので、先が全く読めませんでした。
神海先生らしいと言えばらしいかな。
話としては衛が生まれてからが本編でした。
衛を守る戦いから、衛と共に戦うという流れは良かったと思います。
全3巻でよく描き切れたと思います。
読んでみて欲しいですが、お勧めできるかは微妙です。
テンプリズム
概要
ビッグコミックスピリッツで連載されていたファンタジーバトル恋愛漫画です。
曽田正人先生がファンタジーを描くとは意外でしたが、恋愛要素が強いという謎の漫画です。
キャラ自体は曽田先生の魅力が出ていて、楽しんで描いてそうな印象はありました。
ファンタジーバトルとしては物足りないです。
恋愛漫画としてみると面白い気もしますが、評価が難しいです。
絵は見にくいです。
人はともかく、魔法や機械兵が画風のせいで分かりにくかったと思います。
あと、ストーリーとは直接関係ないですが、途中から1冊辺りの内容が薄くなった気がします。
web連載に移行したことでコマやセリフの数が減ったのかもしれません。
感想(※ネタばれあり)
現代文明が滅んだ後の話で、魔力を持っていたり、機械兵が出てきたり、ファンタジーとして特に悪い所は無かった
キャラも物語が進むにつれて、良くなっていきます。
作者がよく言っていた、キャラが勝手に動く状態になっていたように思えます。
そして、作者初のファンタジーと言いつつ、作者初の恋愛漫画であると、4巻のあとがきに自身で書かれてましたが、その通りでした。
3巻辺りからニキの胸キュンの言動が増加します。
カランの復興は何処へやら、恋愛がこの漫画のメインになります。
恋愛漫画と割り切って読むことがこの漫画を楽しむコツだと思います。
ファンタジーに挑戦は面白い試みだったと思います。
ただ、やはり曽田先生の魅力は人間ドラマにあることを再確認しました。
タンバリン
概要
パプワくんで有名な柴田亜美先生のバトル漫画です。
「体力的に最後の格闘漫画」と言っていたそうですが、雑誌が休刊してしまい完了してます。
天上八天界と地上八世界を統一した伝説の人物「天地王」。その後継者を争う戦いが始まります。
壮大な世界観を作っているので、かなり気合を入れていたことがうかがえます。
虫とか化け物系のデザインが気持ち悪い所もあるので、苦手な人はいるかも。
感想(※ネタばれあり)
ギャグは少ないです。
物語は中途半端な作品なので、評価的にはいまいちと言わざるを得ません。
脇役ですが、ボニー・ピンクが印象的でした。
「主に恥をかかせちまった不始末―― 命をもって償うぜッ!!」
散り様が良かった。
シザーズ
概要
「焼きたて!!ジャぱん」で有名な橋口先生による美容師の漫画です。
柴田亜美先生の「タンバリン」と同じ雑誌の為、途中をすっ飛ばして完結させてます。
ストーリー的には1部が終わって2部の中身をすっ飛ばした形になります。
1部がとても面白かったので、美容師漫画としてお勧めしたい漫画ではあります。
感想(※ネタばれあり)
<1巻~3巻 上京~ヘアショー>
ヘアショーが面白かった。
ライバルとの対比も良かったし、主人公の工夫も良かった。
多少の出来過ぎ感はあります。
<3巻 美容学校>
本来は美容学校の色々なことをやりたかったと思いますが、最後の重要な所だけやって一気に卒業となります。
美容師の漫画を読んだことがなかったので、美容学校の話はもっと読みたかったです。
eensy-weensy モンスター
概要
「彼氏彼女の事情」で有名な津田雅美先生の学園ラブコメです。
元々、1年の予定だったようで全2巻で完結しています。
何だか微笑ましい恋愛漫画です。
読後感を気分良くしたい時はお勧めです。
感想(※ネタばれあり)
地味な主人公の七花とナルシストの葉月が出会う所から始まります。
七花は葉月を良く思っていませんが、ちょっとしたきっかけにより関わりができてしまいます。
後は徐々にお互いの関係が近づくという良くある流れです。
とにかく、この二人がなんか可愛いです。
この漫画はこれがすべてだと思います。
他のキャラも深堀できそうではありましたが、広げ過ぎずに2人の話でまとまってました。
もう少し読みたかった気もしますが、これはこれで良かった気もします。
ちょっと江戸まで
概要
「彼氏彼女の事情」で有名な津田雅美先生の和風コメディです。
上記の「eensy-weensy モンスター」の次に連載された作品です。
江戸時代が続いていた場合の現代の設定です。
あだち充先生の「虹色とうがらし」を思い出しましたが、調べてみるとあれは地球とよく似た星という設定でした。
基本的にはゆるいコメディで、最後まで微笑ましく読める作品です。
ちなみに、最終巻(6巻)の最期に「ちょっとカレカノ」が載っています。
カレカノの1話を「ちょっと江戸まで」の世界で再現した感じです。
感想(※ネタばれあり)
主人公のそうびは男っぽいけど女で、迪聖は女っぽいけど男という設定です。
ストーリー的はそうび(男)、迪聖(女)で読めますが、コメディ要素として逆転の関係が所々で活かされています。
時々、シリアスなシーンもありますが、読後感は良いです。
最後の話も生い立ちの伏線を回収する形で綺麗にまとまったと思います。
本当の悪人以外は基本ハッピーエンドです。
以上
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