京都にある清水三年坂美術館で開催されている企画展の感想です。
何回か来たことはあるのですが、かなり久し振りの来館です。
概要
展覧会 | 期間 |
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[常設展] | ー |
[特別展] 超細密工芸 | 2023/06/10 ~ 2023/09/03 |
1階は常設展として使われており4つの構成で展示されています。
展示品に関連した映像を見れる情報コーナーもあり、蒔絵の種類や工程なども展示されていました。
常設展だけでも質の良い工芸品が楽しめます。
どれも良い物ばかりですが、いくつかピックアップすると、七宝のコーナーでは並河靖之と濤川惣助の二人のナミカワの作品が見れます。
有線七宝と無線七宝の傑作を見比べられます。
あと、高瀬好山の長楽無極自在置物(伊勢海老)が見れます。
動かしている所を見たい所ですが、ガラス越しで我慢します。
参考に東京国立博物館の自在置物に関するブログ記事を載せておきます。
2階は企画展に使われています。
いくつかは技法や種類で分けられたりしていますが、種類が多いせいかどういうカテゴリの順で並んでいるのかわかりにくい所もありました。
受付でポストカードを貰いました。
四代長谷川美山の「京都名所図透彫飾壺」です。
薩摩焼も良い!
以前来た時に正阿弥勝義の「群鶏図香炉」は購入済だったので、かぶらなくて良かったです。
巡回展
・なし
感想
超絶技巧の作品が多い美術館ですが、企画展は細かさに特化した作品が集められています。
単眼鏡はあった方が良いです。
単眼鏡があっても足りない位です。
貸出もあるみたいなので、持っていない場合は使用することをお勧めします。
展示室は大きくないですが、見応え十分です。
作品ごとの解説が殆ど無かったので、もう少し欲しいかな。
素材や時代位は知りたい。
以下に印象に残ったものを書いていきます。
杉野光晴|林檎【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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7 | 杉野光晴 | 林檎 | – | – | – |
今回の企画展の代表作の一つです。
穴の開いた林檎の中に松と老人が彫られています。
枝先や杖の細さたるや、振動でも折れてしまいそうで怖い。
高仙|籾二福神像【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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9 | 高仙 | 籾二福神像 | – | – | ー |
籾の中に福の神がいました。
台座も合わせて3cm程度のサイズです。
正直、単眼鏡でもピントが中々合わなくて、はっきりと見れてません。
林屋|小倉百人一首対杯【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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17 | 林屋 | 小倉百人一首対杯 | – | – | ー |
表面の絵柄だけでも細かくて綺麗ですが、中には細かい文字で歌が書かれています。
2段に分かれていて、かなり下まで書かれています。
どうやって書いたのやら・・・。
杣田切段模様印籠
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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64 | ー | 杣田切段模様印籠 | – | – | ー |
青貝の色が綺麗。
模様も細かくて魅入ってしまう。
・杣田
杣田細工は漆芸の一つで、青貝で細かく模様を表現したもの。
京都の細工師である杣田清輔が始めた青貝細工。
ちなみに、薄い貝を使うのが青貝、厚い貝を使うのが螺鈿。
実物の画像が無いですが、似た作品は下記です。
気になったら、直に見て欲しい。
武士図鐔【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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69 | ー | 武士図鐔 | – | – | ー |
武士が二人描かれている鐔です。
小さくて見え辛かったですが、表示もしっかり描かれていました。
以上
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