京都の嵐山にある嵯峨嵐山文華館の特別展です。
福田美術館とここは基本的にセットで来ます。
概要
展覧会 | 期間 |
---|---|
[特別展] HaikuとHaiga ― 芭蕉と蕪村、2人のカリスマ ― | 2024/10/12 ~ 2024/01/19 ※12/3に一部の展示替えあり |
[常設展] 百人一首ヒストリー | ー |
俳画とは俳句と絵が一緒に描かれた作品、または俳句に添える絵自体のことです。
俳句を松尾芭蕉、俳画を与謝蕪村が芸術として完成させたと言われています。
そんな芭蕉と蕪村にまつわる作品を中心に展示してます
ちなみに、文章の中に俳句を入れた物を「俳文」とも言います。
海外でも「Haiku」で通じるようです。
「Haiga」や「Haibun」もwikipediaの英語版に載ってますが、「Haiku」ほどは知られてなさそうです。
・Haiga – haikai writings
・Haibun – haikai writings
感想(特別展)
芭蕉と蕪村だから「B&B」でも良かった気もしますが、俳句と俳画から「H&H」でした。
某ファッションブランドに似ているロゴです。
森川許六|百花譜
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
11 | 森川許六 | 百花譜 | 17-18世紀 | ー |
花の絵と女性に例えた分が描かれた巻物です。
梅や桜は褒めてそうですが、他はかなり毒のある評価です。
桜、梅、桃は同じバラ科ですが、桃が酷いです。
見た目も近いと思いますが、そんなに差があるかね?
「桜梅桃李」という言葉があり、それぞれが独自の花を咲かせる、という意味らしいです。
まぁ、これはそれぞれの良さがあるという意味だと思いますが・・・。
了川|奥の細道図巻模写
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
12 | 了川 | 奥の細道図巻模写 | 1833 | ー |
芭蕉って義経に対する思い入れ強いですよね。
義経に仕えた佐藤継信・忠信兄弟の父である基治の旧跡の場面です。
現在の福島県にある飯坂町辺りです。
伊藤若冲、千代女|玉蜀黍図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
23 | 画:伊藤若冲 句:千代女 | 玉蜀黍図 | 18世紀 | ー |
俳句は「見送るに 眼のはなされぬ 花野かな」
ちなみに、トウモロコシの花は「雌雄異花」という2種類付くタイプです。
雌花がいわゆるヒゲです。
雄花は茎のてっぺんに付きます。
下記サイトがわかりやすいです。
池田遙邨|山頭火シリーズ
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
25 26 27 28 29 30 | 池田遙邨 | 山頭火シリーズ すすきのひかりさえぎるものなし(下図) すすきのひかりさえぎるものなし けふはここに来て枯葉いちめん 春の海のどこからともなく漕いでくる やっぱり一人はさみしい枯草(下図) やっぱり一人はさみしい枯草 | 1988 | ー |
日本画家の池田遙邨が俳人の種田山頭火の句をテーマに描いたシリーズです。
ススキの中に狐がいます。
絵本に出てきそうな狐です。
感想(常設展)
渓斎英泉|紅葉百人一首小倉姫鑑
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
– | 画:渓斎英泉 編:池田善次郎 | 紅葉百人一首姫鑑 | 19世紀 | ー |
和泉式部と紫式部のページが展示されてました。
歌仙人形
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
24 56 57 62 | ー | 菅家 和泉式部 紫式部 清少納言 | ー |
菅家は菅原家、または菅原道真のことです。
ちはやふる小倉山杯優勝記念扇
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ー | ー | ちはやふる小倉山杯優勝記念扇 | 2020 | ー |
常設展でちはやふる小倉山杯の優勝者に送られる扇子が展示されています。
去年から第五回が増えていました。
・ちはやふる小倉山杯
ちはやふるの作者である末次先生を中心に活動している「ちはやふる基金」によって開催している競技かるたの大会です。
2020年から始まり、2024年で5回目になります。
以上
コメント