京都の嵐山で福田美術館と共同開催されている特別展の感想です。
江戸絵画の有名絵師の作品が見れます。
- 福田美術館(第1会場)
- 嵯峨嵐山文華館(第2会場)
概要
展覧会 | 期間 |
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[特別展] ゼロからわかる江戸絵画 ーあ!若冲、お!北斎、わぁ!芦雪ー | 2023/10/18 ~ 2024/01/08 前期:10/18~12/04 後期:12/06~01/08 |
[常設展] 百人一首ヒストリー | ー |
嵯峨嵐山文華館(第2会場)では広重(東海道五十三次)と北斎の作品がメインになります。
展示数は38点です。(福田美術館は80点)
作家ごとの数は下記です。
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感想
北斎、広重以外は知名度は低いですが、十分楽しめます。
美人画が多かったかな。
以下に印象に残ったものを書いていきます。
葛飾北斎|端午の節句図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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28 | 葛飾北斎 | 端午の節句図 | 1844 | 後期 | 第1章 |
菖蒲が写実的で、綺麗です。
晩年の作品なので、西洋画の技法も取り入れていそうです。
蹄斎北馬|雪月花【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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31 | 蹄斎北馬 | 雪月花 | 19世紀 | 後期 | 第1章 |
真ん中「月」の船乗りが「北斎漫画」に出てきそうなポーズです。
蹄斎北馬は北斎の門人なので、影響があることは間違いなさそうです。
葛飾北斎|恵比寿図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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32 | 葛飾北斎 | 恵比寿図 | 1839 | 後期 | 第1章 |
裏側で右を向いているので、ヒラメかな?
「左ヒラメ、右カレイ」が一般的な見分け方になります。
例外はありますが、大体はいけそうです。
長陽堂安知|立美人図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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33 | 長陽堂安知 | 立美人図 | 18世紀 | 後期 | 第1章 |
手の描写に違和感があります。
加筆修正してないか??
梅翁軒永春|雪卯模様着衣立美人図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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17 | 梅翁軒永春 画賛者不詳 | 雪卯模様着衣立美人図 | 18世紀 | 通期 | 第1章 |
兎を主役にしつつ、竹や亀甲など、おめでたい模様が使われています。
兎年の正月に良さそうです。
長沢芦洲|美人図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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23 | 長沢芦洲 | 美人図 | 19世紀 | 通期 | 第1章 |
着物の着方が変わっていて、気になりました。
芦洲は芦雪の弟子ですが、この頃は流行っていたのだろうか。
上品な着こなし、という感じでは無さそう。
月岡雪鼎|美人図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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22 | 月岡雪鼎 | 美人図 | 1786 | 通期 | 第1章 |
よく見ると猫がいました。
そんなに可愛くはないかな。
月岡雪鼎(1726-1787)は鈴木春信(1724-1770)と同世代。
小柄な感じが春信の時代の人物描写ですね。
歌川広重|東海道五十三次(第21宿 岡部 宇津之山)
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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27 | 歌川広重 | 東海道五十三次(第21宿 岡部 宇津之山) | 1833 | 通期 | 第2章 |
「蔦の細道」に聞き覚えがあったので、確認すると、以前見た宗達の屏風でした。
ちはやふる小倉山杯優勝記念扇
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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ー | ー | ちはやふる小倉山杯優勝記念扇 | 2020 | 通期 | ー |
常設展でちはやふる小倉山杯の優勝者に送られる扇子が展示されています。
去年から第四回が増えていました。
・ちはやふる小倉山杯
ちはやふるの作者である末次先生を中心に活動している「ちはやふる基金」によって開催している競技かるたの大会です。
2020年から始まり、2023年で4回目になります。
以上
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