大阪中之島美術館の特別展の感想です。
東京でも大人気だったモネの特別展です。
先週の午前中にとんでもない行列だったので、夕方に行きました。
4/27(土)~5/6(月・祝)は19:00まで開場しています。(入場は18:30まで)
17:30以降が一番快適かもしれません。
(グッズコーナーは閉館時間に注意)
※4/27(土)の状況
17:00頃到着
チケット購入に数分並ぶ
入場に待ち無し
会場内はそこそこ混雑していた
17:45頃に入り口付近は空いていた
18:30頃にグッズコーナーは混雑していた
概要
展覧会 | 期間 | YouYube |
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[特別展] モネ 連作の情景 | 2024/02/10 ~ 2024/05/06 49.ジヴェルニーの積みわら、夕日(3/26から) 62.ジヴェルニーの草原(3/10まで) 68.睡蓮(3/24まで) | ■ |
フランスの画家、クロード・モネ(1840-1926)です。
印象派の代表的な画家です。
若い頃から晩年の作品が見れるので、わかりやすく上手い絵もありました。
連作ということで、同じ画題で描かれた下記の作品がありました。
画題 | No.作品名 |
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アトリエ舟 | 14.モネのアトリエ舟 15.アトリエ舟 |
ヴェトゥイユの教会 | 17.ヴェトゥイユの教会 18.ヴェトゥイユの教会 |
プールヴィルの崖 | 28.プールヴィルの断崖 29.プールヴィルの断崖 30.プールヴィルの崖、朝 31.波立つプールヴィルの海 |
ヴァランジュヴィルの崖 | 32.ヴァランジュヴィルの教会とレ・ムーティエの渓谷 33.ヴァランジュヴィルの漁師小屋 34.ヴァランジュヴィルの崖のくぼみの道 35.ヴァランジュヴィル付近の崖の小屋 |
エトルタの崖 | 37.ラ・マンヌポルト(エトルタ) 38.エトルタのラ・マンヌポルト 39.エトルタ |
積みわら | 47.ジヴェルニーの積みわら 48.積みわら 49.ジヴェルニーの積みわら、夕日 50.積みわら、雪の効果 |
チャリング・クロス橋 | 55.テムズ川のチャリング・クロス橋 56.チャリング・クロス橋、テムズ川 |
ウォータールー橋 | 57.ウォータールー橋、曇り 58.ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ 59.ウォータールー橋、ロンドン、日没 |
睡蓮 | 67.睡蓮 68.睡蓮 69.睡蓮の池 70.睡蓮 71.睡蓮、柳の反影 73.睡蓮の池 |
垂れ幕と展示室の入口前にある撮影スポットです。
中に入ると「あなたはモネに包まれる。」のフレーズから始まります。
その言葉の通りモネの世界観に包まれていたような気がします。
1階の入り口すぐにはモザイクでモネの絵が・・・と思ったらモネっぽい写真コンテストでした。
優秀作品を他の写真で再現したものになります。
錦鯉のお二人とやす子さんが良い感じに紹介してくれてました。
巡回展
感想
モネの特別展は久し振りです。
何かの美術館展で作品自体は見ることはありますが、一堂に会すると違った満足感があります。
印象派に興味を持ったきっかけがモネだったので、特別感のある画家です。
モネだけの展覧会なので、初心者向きではないかな。
似た画風が多いので飽きるかもしれません。
ルーヴル河岸【落書】
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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6 | ルーヴル河岸 | 1867 | ー | 第1章 |
27歳の頃の作品。
まだ印象派ではなく、綺麗な風景画です。
手前の円柱型のものは電話ボックスかな。
ザーン川の岸辺の家々【落書】
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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9 | ザーン川の岸辺の家々 | 1871 | ー | 第1章 |
可愛らしいデザインの家。
オランダにある川で、今も同じようなデザインの街並みです。
左側に女性が二人いて、家に帰ろうとしているように見えます。
似てるわけではないです、サザエさんのエンディングを思い出した。
昼食【落書】
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 昼食 | 1868‒69 | ー | 第1章 |
足元にあるおもちゃが気になりました。
こけしと毬のような球。
この頃には日本文化に興味があったようですね。
花咲く林檎の樹
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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11 | 花咲く林檎の樹 | 1873年以前 | ー | 第2章 |
絵だけ見ると桜かと思った。
同じバラ科だから似ていても仕方がない。
アヴァルの門/エトルタの崖
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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36 | アヴァルの門 | 1886 | ー | 第3章 |
37 | ラ・マンヌポルト(エトルタ) | 1883 | ー | 第3章 |
38 | エトルタのラ・マンヌポルト | 1886 | ー | 第3章 |
39 | エトルタ花咲く林檎の樹 | 1884 | ー | 第3章 |
エトルタのラ・マンヌポルト
エトルタの崖は印象的な連作の一つ。
No.37がチラシの表にも使われています。
海岸沿いを北に約500m離れた所にアヴァルの門があります。
近いので振り返れば見える距離です。
ポール=ドモワの洞窟
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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45 | ポール=ドモワの洞窟 | 1886 | ー | 第4章 |
画題はエトルタと同じ「崖」なんですが、海の色が印象的でした。
少し緑がかっており、透明感ある海が綺麗です。
フランスのブルターニュ地方のベル・イル・アン・メール島にある崖です。
「ベル(BEL)」はフランス語で「美しい」という意味で、「美しい水の島」という意味だそうです。
アンティーブ岬【落書】
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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46 | アンティーブ岬 | 1888 | ー | 第4章 |
真ん中に木を置く構図は浮世絵ですね。
真ん中を分断する構図は北斎も好きでした。
チャリング・クロス橋
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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55 | テムズ川のチャリング・クロス橋 | 1903 | ー | 第4章 |
56 | チャリング・クロス橋、テムズ川 | 1903 | ー | 第4章 |
橋の上に煙のようなものがある。
調べてみると汽車が通っているようです。
「チャリング・クロス橋」は「ハンガーフォード橋」の通称です。
2002年に「ゴールデン・ジュビリー橋」として新しくなっています。
今も橋の上を電車が通っています。
ウォータールー橋
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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57 | ウォータールー橋、曇り | 1900 | ー | 第4章 |
58 | ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ | 1904 | ー | 第4章 |
59 | ウォータールー橋、ロンドン、日没 | 1904 | ー | 第4章 |
ウォータールー橋は41枚あるそうです。
この3枚だけでも画風の変化が凄い。
No.58、59は光の中に消えてしまいそう。
ジヴェルニーの洪水【落書】
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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65 | ジヴェルニーの洪水 | 1896 | ー | 第5章 |
セーヌ川は雪解け水で増水するようです。
木の配置がリズミカルで面白いです。
スイスの画家であるホドラー(1853-1918)の絵を思い出した。
睡蓮
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
67 | 睡蓮 | 1897‒98年頃 | ー | 第5章 |
69 | 睡蓮の池 | 1907 | ー | 第5章 |
70 | 睡蓮 | 1914‒17 | ー | 第5章 |
71 | 睡蓮、柳の反影 | 1916‒19 | ー | 第5章 |
73 | 睡蓮の池 | 1918 | ー | 第5章 |
最後の部屋は睡蓮に囲まれています。
真ん中でゆっくり見渡すと良い感じ。
芍薬/藤の習作
No | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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66 | 芍薬 | 1887 | ー | 第5章 |
74 | 藤の習作 | 1919‒20 | ー | 第5章 |
睡蓮と同じ部屋に展示されている2作品です。
<芍薬>
赤が鮮烈。
<藤の習作>
下から見上げたような構図かな。
もしくは水面か?
見上げた構図なら上の方に展示してもいいかも。
以上
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