佐賀県唐津市にある鯨組主中尾家屋敷の感想です。
夏休みに福岡~佐賀を旅行してきました。
概要
展示内容 | 期間 |
---|---|
・主屋 ・勘定場跡(本蔵) ・角倉 | ー |
江戸時代に鯨組主だった中尾家の屋敷です。
佐賀県遺産、唐津市の景観重要建造物に指定されています。
・鯨組
捕鯨をする組織。
見る所は主屋と勘定場跡がメインで、角倉は時期によりイベント展示もされているようです。
希望者にはスタッフが説明をしてくれます。
説明を聞いてからの方がより楽しめるかと思うので、時間があるならお勧めです。
記念に呼子を描いた絵のポストカードを貰えました。
せっかくなので、港町の風景を一枚貰いました。
吉川幸作「呼子港入口」です。
・吉川幸作
1939年、唐津市の生まれ。
写真家と活動していたが、1992年に画家へ転向し、九州の風景を描く。
裏側には石碑と鯨の銅像があります。
巡回展
・なし
感想
江戸時代の主屋は杉戸、欄間、襖など凝ったデザインになっていて見応えがあります。
勘定場跡は資料や道具などの展示室になっています。
捕鯨に興味があれば楽しめそうです。
主屋
欄間が凝ってますね。
手前は七宝の模様ですが、奥の方は違った模様が使われています。
座敷の障子には松が彫られてますが、組み立てた物ではなく一枚の板から彫られたものでした。
外から見ると松が透けて見えるので、夜になると映えそうです。
中の間と座敷には杉戸絵が使われており、中の間は松、座敷には鴛鴦が描かれています。
階段下にある戸棚ですが、よく見ると扇が描かれています。
目立たない工夫が良いです。
大小で親子鯨の山車も置いてあります。
2022年に33年振りに復活したそうです。
実際に秋祭りの「呼子くんち」で使われている様子の記事です。
夜に明かりを灯した姿が良いですね。
勘定場跡(本蔵)
捕鯨に関する当時の書物や、使われていた道具を見れます。
鯨の髭や性器もありました。
呼子の歴史や文化を知ることができる場所です。
2階の一角には鯨関連のおもちゃ、雑貨が展示されていました。
角倉(「競馬図屏風」)
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | – | 競馬図屏風 | – | – | – |
立派な屏風です。
唐津市指定重要文化財です。
詳しい情報は無かったのですが、色や金箔の状態がかなり良いので江戸後期以降の作品とは思います。
表装もかなり豪華です。
以上
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