大将軍八神社で春(5月)と秋(11月)に開催されている特別公開です。
以前、初めて参拝に来た時に特別公開があることを知り、気になってました。(その時は期間外)
期間が短いので忘れていたり、タイミングが合わなかったりしてましたが、ようやく来れました。
概要
展覧会 | 期間 |
---|---|
[特別公開] 方徳殿 秋季 特別公開 | 2024/11/01 ~ 2024/11/05 ※毎年 春季:5/1~5/5、秋季:11/1~11/05 |
京都の北野天満宮の南側にある神社で、御祭神は下記の八将神と聖武天皇と桓武天皇です。
八将神は陰陽道の方位を司る神です。
北野天満宮とともに平安京の大内裏の北西(陰陽道の天門)の位置にあり、国家守護を担ってきました。
・八将神
大将軍神 (素戔嗚尊・天津彦根命)
大歳神(天忍穂耳命)
大陰神(市杵嶋姫命)
歳形神(田心姫命)
歳破神(湍津姫命)
歳殺神(天穂日命)
黄幡神(活津彦根命)
豹尾神(熊野樟日命)
・聖武天皇と桓武天皇天
左客人宮 聖武天皇(天璽国押開豊桜彦命)
右客人宮 桓武天皇(日本根子皇統弥照命)
本殿です。
前にあるのは星と方位の石碑です。
感想
四神旗
作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|
阿部春峯 木島櫻谷 神坂雪佳 富岡鉄斎 | 朱雀図四神旗 青龍図四神旗 玄武図四神旗 白虎図四神旗 | 明治~大正 | 1F |
4人の画家により描かれた四神旗です。
木島櫻谷は好きな画家なので、レアな作品が見れて嬉しかったです。
鉄斎は個性がよく出ている白虎ですね。
山の風景画のように見えます。
神坂雪佳は細見美術館でよく見るので知ってましたが、阿部春峯は知らなかったです。
4人とも京都で活躍した画家です。
大将軍神像(立体曼荼羅)
作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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ー | 大将軍神像(立体曼荼羅) | 10~13世紀 | 1F |
武将像50体、束帯像29体、童子像1体の3種類です。
武将像も下記2種類ありました。
1つ目は右手に剣、左手に刀印(?)をしている像。
方徳殿の前にある石造が同じタイプです。
陰陽道や密教で「刀印護符」という護符を作ります。
密教の不動明王っぽい像なので、関連がありますね。
2つ目は右手に巻物(?)、左手に杖を持っている像。
巻物と杖で調べると「福禄寿」がでてきたので、さらに調べてみると、福禄寿は「泰山府君」と同一視されていることがわかりました。
安倍晴明が「泰山府君祭」(延命長寿)をやっていたことを思い出しました。
関連がありそうですね。
塗装の跡も見えたので、昔はもっと色鮮やかだったと思われます。
色の復元イメージとかも見てみたいですね。
天球儀
作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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渋川春海 | 天球儀 | 18世紀 | 2F |
ー | 太陰太陽暦 | 1871 | 〃 |
ー 安倍晴明(仮託) | 陰陽道 安倍家 古天文学資料 簠簋内伝 | ー 室町成立 | 〃 |
<天球儀>
星に赤や青のガラス玉が使われています。
国立科学博物館でも見てました。
<太陰太陽暦>
最後の太陰太陽暦です。
翌年の1872年(明治5年)からは太陽暦が採用されています。
こちらも国立科学博物館でも見てました。
「源氏物語」図屏風
作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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ー | 「源氏物語」図屏風 若菜上/鈴虫 | 10~13世紀 | 2F |
若菜上は春、鈴虫は秋の草花が描かれています。
今年は大河ドラマ「光る君へ」もあって、春季も展示されていました。
来年以降は不明なので、タイミング良かったかもしれません。(「光る君へ」を見ているので)
太刀 銘 山城信国
作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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ー | 太刀 銘 山城信国 | 江戸 | 2F |
刀も展示されていました。
山城信国は山城国(京都)の刀工です。
以上
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