あべのハルカス美術館の特別展です。
愛知にある徳川美術館がテーマの展示になります。
愛知に行く予定があったので、2週間前に徳川美術館に行ってきました。
特別展をやってることは知っていましたが、地元で特別展開催中に現地に行くのも珍しいので、両方行くことにしました。
概要
展覧会 | 期間 |
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[特別展] 徳川美術館展 尾張徳川家の至宝 | 2024/04/27 ~ 2024/06/23 前期:①04/27~05/12 ②05/13~05/26 後期:①05/28~06/09 ②06/10~06/23 |
愛知を代表する美術館の一つである徳川美術館の名品が見れる巡回展です。
大阪と東京で開催されます。
徳川美術館は尾張徳川家に伝わる名品を多数所蔵しています。
巡回展
期間 | 美術館 | 都道府県 |
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2024/04/27〜2024/06/23 | あべのハルカス美術館 | 大阪 |
2024/07/03~2024/09/01 | サントリー美術館 | 東京 |
感想
伝加藤彦十郎正勝|銀溜白糸威具足
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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3 | 伝加藤彦十郎正勝 | 銀溜白糸威具足 | 17世紀 | 後期 | Ⅰ/徳川義直(尾張家初代)所用 |
銀色が煌びやかです。
太陽の下だと眩しいくらいに光り輝きそうです。
「銀溜」は銀粉を膠で溶いて塗る技法です。
村正|刀 銘 村正
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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12 | 村正 | 刀 銘 村正 | 室町時代 | 通期 | Ⅰ/徳川家康・義直(尾張家初代)所持 |
刃文の皆焼が印象的。
妖刀のイメージのある「村正」は室町時代に4代続いた刀工一派の名前です。
この刀が何代目かはわかりません。
妖刀と言われる所以は、徳川家に災いをもたらしたという逸話があるからです。
後世に広まった話なので、どれも真偽は定かではなさそう。
石首魚石入蠟色塗刀拵/脇差拵
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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18 19 | ー | 石首魚石入蠟色塗刀拵 石首魚石入蠟色塗脇差拵 | 1857 1854 | 後期 | Ⅰ/徳川慶勝(尾張家14代)所用 |
「石首」という聞きなれない魚の、「耳石」という聞きなれないものが使われています。
鞘の白い模様に使われています。
耳石は頭にある平衡器官、硬くて大きいのが特徴なので「イシモチ」と呼ばれます。
唐銅飛龍形百目大筒
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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31 | ー | 唐銅飛龍形百目大筒 | 17世紀 | 通期 | Ⅰ |
飛龍(鯱とも)の形をした大砲です。
台座の木には波が彫られて格好良い。
デザインは機能的には必要ないと思うので、徳川家用に特注されたものかもしれませんね。
清巌宗渭|二大字「雄嶋」
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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39 | 清巌宗渭 | 二大字「雄嶋」 | 17世紀 | 後期 | Ⅱ |
清巌和尚は臨済宗の禅僧です。
行ったことがある松島の「雄島」だったので、気になりました。
ただ、松島との関係性はわかりませんでした。
松島には瑞巌寺や円通院といった臨済宗のお寺はあるようです。
雄島は写真映えする場所なので、お勧めです。
唐物茶壺 銘 金花 大名物【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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44 | ー | 唐物茶壺 銘 金花 大名物 | 13-14世紀 | 通期 | Ⅱ/信長、秀吉、家康など所持 |
上部の紙には花押が書かれています。
誰の花押かはネットで少し調べただけではわかりませんでした。
油滴天目(星建盞)【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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47 | ー | 油滴天目(星建盞) | 12-13世紀 | 通期 | Ⅱ |
油滴天目は良いですね。
不揃いに垂れている釉薬が艶めかしいです。
菊折枝蒔絵四種盤
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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117 | ー | 菊折枝蒔絵四種盤 | 19世紀 | 後期 | Ⅱ |
四種の組香を組み合わせた難しそうな遊び道具です。
紅絹縮地立涌花束文単衣(振袖)
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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135 | ー | 紅絹縮地立涌花束文単衣(振袖) | 19世紀 | 後期 | Ⅲ |
紅絹と呼ばれる赤く染めた絹に豪華な刺繍が施されています。
画像は見つからなかったけど、着物を掛けている衣桁(家具の一種)も豪華でした。
菊折枝蒔絵碁盤/双六盤/将棋盤
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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152 153 154 | ー | 菊折枝蒔絵碁盤 菊折枝蒔絵双六盤 菊折枝蒔絵将棋盤 | 17世紀 | 通期 | Ⅲ |
この3セットは定番ですかね。
「葵・浮線菊紋散唐草蒔絵」のものを徳川美術館で見ました。
胡蝶蒔絵掛硯箱
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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171 | ー | 胡蝶蒔絵掛硯箱 | 1639 | 後期 | 特別公開 |
蝶番まで凝っていて、状態も良く、正に名品ですね。
No.169「初音蒔絵旅櫛箱」(前期)との入れ替えになります。
源氏物語絵巻 東屋(二)【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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179 | ー | 源氏物語絵巻 東屋(二) | 12世紀 | 後期② | 特別公開 |
文書の背景にうっすら兎と亀のような絵が見えます。
絵巻だから鳥獣人物戯画を意識したのだろうか。
以上
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