【美術】名宝展「四季折々の四天王寺~絵画にみる近現代の彩り~」四天王寺(宝物館)

スポンサーリンク
四季折々の四天王寺
四季折々の四天王寺

大阪にある四天王寺してんのうじの名宝展です。
何回か来たことがある場所ですが、絵がメインだったので、久し振りに行ってみました。

概要

展覧会期間
[名宝展]
四季折々の四天王寺
~絵画にみる近現代の彩り~
2024/03/09 ~ 2024/05/05

四天王寺を描いた作品や、四天王寺に縁のある人の作品が展示されています。

展示内容

・1階 常設展示
 鼉太鼓だだいこ、仏像、など

・2階 第1展示室/第2展示室
 絵画、舞楽装束ぶがくしょうぞく、など

名前のわかる画家は8名です。

堂本印象が一番有名かな。
堂本印象は五重塔の内壁画を描いているという縁があります。
ただし、空襲で焼失しています。
たったの6年でした。

■五重塔の略歴

内容
1934室戸台風により倒壊
1939堂本印象が五重塔初層内壁画を描く
1940再建完了
1945大阪大空襲により焼失
1960山下摩起五重塔初層内壁画を描く
1963再建完了

四天王寺については下記のスケッチ記事で書いたことがあるので、そっちにまとめる。

感想

鼉太鼓

No作家名作品名期間備考
鼉太鼓だだいこ安土桃山時代常設

儀式で使われる巨大な太鼓。
約400年前のものなので、状態は流石に良くないが、迫力があります。

四天王寺は聖霊会の舞楽しょうりょうえ   ぶがく が有名で、重要無形民俗文化財にもなっています。
江戸時代以降は三方楽所の一つとされ、雅楽の歴史は長いです。

三方楽所さんぽうがくそ
楽所は雅楽の組織のこと。
宮中方きゅうちゅうかた(宮廷:京都)、南都方なんとかた(興福寺:奈良)、天王寺方てんのうじかた(四天王寺:大阪)の3つ。

天王寺楽所の雅亮会による動画がありました。


春日大社の国宝殿にも鼉太鼓が展示されてます。

湯川松堂|西行銀猫図【落書】

No作家名作品名期間備考
2湯川松堂ゆかわしょうどう西行銀猫図さいぎょうぎんみょう  1955第1展示室
西行銀猫図
西行銀猫図

西行が頼朝からもらった銀製の猫を、すぐに子供にあげた、という逸話です。
水色の猫が珍しかったのですが、銀を表現しているんですね。

湯川松堂ゆかわしょうどう(1868-1955)
和歌山出身の日本画家。
京都で鈴木松年    しょうねんの門人となり、「松堂」と号する。

湯川松堂|松鶴図屏風【落書】

No作家名作品名期間備考
4湯川松堂松鶴図屏風しょうかくず    明治~昭和前期第1展示室
松鶴図屏風
松鶴図屏風

松ぼっくりが描かれているのが気になりました。
意識したことなかったけど、他の松図で描かれていたかな?

下村観山|弱法師

No作家名作品名期間備考
5下村観山弱法師よろぼし明治~昭和前期第1展示室

地面を描かれていないので、夕陽の位置が不思議な感じです。
能の演目の一つである「弱法師」を描いた作品です。
盲目の弱法師が梅の花咲く四天王寺の庭で彼岸の夕日に向かって拝んでいるシーンです。

背景や地面が無いのは盲目の世界観かも。


同じ構図で約4倍の1915年に描かれたものがあります。
再興第2回院展で出品され、現在は東京国立博物館に所蔵されています。
今回の展示品は42.1×119.3ですが、東博のものは186.4×406と約4倍あります。

舞楽装束「迦陵頻/胡蝶」【落書】

No作家名作品名期間備考
15舞楽装束ぶがくしょうぞく迦陵頻かりょうびん」羽根/ほう江戸時代/近代第2展示室
16舞楽装束「胡蝶こちょう」羽根/袍江戸時代/近代第2展示室
上:迦陵頻/下:胡蝶
上:迦陵頻/下:胡蝶

羽根は江戸時代ということでかなり劣化していますが、色鮮やかさはわかります。
それぞれ袍には刺繍で鳥と蝶が描かれています。


以上

コメント

タイトルとURLをコピーしました