【美術】五浦の文化施設(五浦観光ホテル大観荘/天心遺跡/茨城県天心記念五浦美術館など)

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五浦の文化施設
五浦の文化施設

茨城県の五浦いづらへ旅行に行きました。
岡倉天心おかくらてんしん横山大観よこやまたいかんらが過ごした場所で、日本美術にゆかりのある場所です。

概要

五浦海岸周辺ガイド
五浦海岸周辺ガイド
展覧会期間
五浦観光ホテル大観荘
天心遺跡
茨城大学五浦美術文化研究所
 六角堂・長屋門・天心邸
 天心記念館

五浦岬公園
 2013年 映画「天心」撮影ロケセット

天心遺跡記念公園





※ロケセット内部見学
 金、土、日、月のみ

茨城県天心記念五浦美術館
<展示室ABC>
[企画展]
浮世絵
―隅田川でたどる江戸の暮らしと文化―
<岡倉天心記念室>
[常設展]
[テーマ展]
“巨人逝く”天心を悼むボストンの友人たち

———-
2025/04/26 ~ 2025/06/08
 前期:04/26~05/18
 後期:05/20~06/08
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2025/03/18 ~ 2025/06/01
2025/03/18 ~ 2025/08/17

五浦を訪れたきっかけは、茨城への旅行を決めた際に水戸以外の観光地を調べていた時に見つけたからです。
日本美術にゆかりの地ということで、美術好きなら行っておきたい場所でした。

景色もよく、美術とは関係無しに行って良かったです。

五浦観光ホテル 大観荘

大観荘
大観荘

五浦は宿泊場所は限られています。
まぁ、美術好きとしては横山大観の名を冠したここ一択です。

館内ロビーには大観の展示ケースがあり、特別室として宿泊可能な旧横山大観邸もあります。
宿泊した部屋にも絵が飾っています。たぶん各部屋にありそう。


作家名作品名備考
横山大観海に因む十題―冬の海
海に因む十題―波騒ぐ
五浦の月
朝陽映島ちょうようえいとう
1940
1940
1930
1939
ロビー
横山大観(題名不明)部屋

館内は大観の作品が沢山あるようです。
館内のツアーみたいなのがあっても面白そう。

日の出
日の出

ロビーに朝陽の絵もありますが、ホテルは日の出のスポットになっており、屋上が解放されていました。
せっかくなので、早起きして見ました。綺麗でした。日の出は久し振りに見たかもしれません。


温泉の通路に岩屋があり「大観の不動明王」があります。
鶴のオブジェとリアル猫です。


たまたま泊まった部屋から旧横山大観邸が見れました。
宿泊料金は他の部屋の約2.5倍位です。
展示品もあるので、いつか泊まってみたいですね。

ホテルの前には「菱田春草画伯屋敷跡」がありました。

天心遺跡(茨城大学五浦美術文化研究所)

天心遺跡
天心遺跡

天心記念館

天心記念館
天心記念館

天心に関連した資料や作品が展示されています。
上記は絵画系を中心に抜粋してます。

六角堂・天心邸・御手洗

六角堂の後ろに見えるのは雪見灯篭
天心が海を雪景色に見立てたとか。
一時無くなっていたそうですが、六角堂の再建と共に復元されました。

ホテルからの景色が綺麗。
画像は朝5時の朝焼けにで少し色付いています。

天心邸は当時の半分ほどの規模だそうです。
中は入ることができません。

五浦岬公園

2013年 映画「天心」撮影ロケセット

日本美術院研究所
日本美術院研究所

2013年に公開された映画「天心」で使われたセットです。
中にポスターがかかってました。
日によっては中に入れるそうです。

ロケはここでしたが、実際の場所は後述の天心遺跡記念公園です。

一応、ネットでレンタルして事前に視聴してから来ました。
当時の写真を元に再現しているシーンもあるので、見ておいた方が楽しめると思います。

岡倉天心の歌碑

岡倉天心の歌碑
岡倉天心の歌碑

後ろにはロケセット、六角堂、ホテルが見えます。
公園内には東日本大震災の展望慰霊塔があり、一望できます。

天心遺跡記念公園

天心遺跡記念公園
天心遺跡記念公園

前述の研究所があった場所です。
今は井戸のみが当時のままです。

茨城県天心記念五浦美術館

茨城県天心記念五浦美術館
茨城県天心記念五浦美術館

綺麗な美術館でした。
海岸沿いに作られているので景色は言うまでもありません。

敷地内には歌碑がありました。
また、館内のガラス衝突マークが天心でした。

天心の歌碑とレリーフ
天心の歌碑とレリーフ

衝突防止マークが天心です。
岡倉天心記念室にあるレリーフを見るとよくわかります。


<岡倉天心記念室>

構成

<導入>
①生い立ちと修業時代
②美術行政への参画と古美術の保存
③理想の実現に向けて 日本美術院の創立
④東洋の美と心を世界に 国際人”KAKUZO”
⑤新たなる飛躍の地”五浦” 日本美術院の移転
⑥日本美術院の五浦時代と仲秋観月会
⑦晩年の天心 再興日本美術院
⑧テーマ展示
⑨創作者天心
<英文著作3部作>
<試作と研究>
<遺愛品>
<天心ゆかりの人物>

天心関連の資料が展示されてます。

作家名作品名備考
平櫛田中ひらくしでんちゅう鶴氅1965
下村観山しもむらかんざん写生(小枝)1889~1894
本多天城ほんだてんじょう写生(蕪)1889~1890
横山大観寒天1900
菱田春草ひしだしゅんそう紫舟1900
木村武山きむらぶざん春暖 古面蘭陵王らんりょうおう
烏骨鶏うこっけい
1932~1935
1933

<展示室ABC(企画展「浮世絵 -隅田川でたどる江戸の暮らしと文化-」)>

構成
  • 第1章 ようこそ隅田川へ
  • 第2章 国芳、国貞が描く美人とファッション
  • 第3章 歌舞伎役者は江戸の顔
  • 第4章 浮世絵を”読む”
  • 第5章 江戸から東京へ

江戸から大正にかけての浮世絵が沢山展示されていました。
隅田川をテーマにしているので、同じ地名が頻繁にでてきます。
見比べても面白いですね。

今回は時間の都合でゆっくり見ることができませんでした。
まぁ、浮世絵なので、他の場所で見ることがあるかもしれません。

ちなみに、浮世絵の企画展と連動して、「和装deお得」というキャンペーンをやっていて、和服や和柄の小物あると団体割引になりました。
若冲の手ぬぐいを持っていたので割引してもらえました。
ありがたいことです。

No作家名作品名備考
1-8歌川広重東都名所とうとめいしょ 隅田川全図雪中景すみだがわぜんずせっちゅうけい1830-44
1‐54歌川国芳忠孝名誉奇人伝ちゅうこうめいよきじんでん 其角きかく1845年頃

2-16
2-17
2-18
2-19
歌川国貞相撲人形花の取組
 荒馬吉五郎
 剣山谷右衛門
 不知火諾右衛門
 秀ノ山雷五郎
1844-48
2-81歌川国芳七婦久人 寿老人1847-48
2-91喜多川歌麿たわむれ1801-04
4-1
4-2
歌川国貞大和高名列女鏡 源氏わか紫
源氏後集余情 発端 石山寺源氏の間
1830-40
1858
4-46月岡芳年和漢百物語 清姫1865

歌川広重|東都名所 隅田川全図雪中景

歌川国芳|忠孝名誉奇人伝 其角

雪景色で全体的には白が多いのですが、川の青が鮮烈です。

其角は聞いたことがある気がしました。
芭蕉の弟子だったので、芭蕉関連の展示で見たのかもしれません。
ホームページ内で検索すると「大吉原展」で俳句は見ていたようです。

歌川国貞|相撲人形花の取組

歌川国芳|寿老人

喜多川歌麿|たわむれ

相撲人形花の取組
相撲人形花の取組
寿老人/たわむれ
寿老人/たわむれ

その他(天心墓地など)

ホテル近くに、天心の墓地があります。
東京にもありますが、分骨されたそうです。
平櫛田中が植えた椿もありました。


以上

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