【漫画の感想】ヒカルの碁|熱血文化系漫画の代表作!

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ヒカル&佐為「千年」
ヒカル&佐為「千年」
道具(※以降の落書きも共通)
  • 筆ペン(顔料/うす墨)
  • ノート(リングノート)

週刊少年ジャンプで連載していた囲碁をテーマにした漫画です。

アニメにもなり、この漫画きっかけで囲碁を始めた人も多いのではないでしょうか。
ゲームも色々と出てましたね。

漫画

No作品名著者出版社巻数評価備考
1ヒカルの碁原作:ほったゆみ
作画:小畑健おばたたけし
監修:梅沢由香里うめざわゆかり
集英社全23巻(単行本)
全20巻(完全版)
全12巻(文庫) 
S
2ヒカルの碁
碁ジャス☆キャラクターズガイド
原作:ほったゆみ
作画:小畑健
監修:梅沢由香里
集英社全1巻B

概要

主人公の進藤ヒカルが家の屋根裏の古い碁盤を見つけます。
碁盤に憑りついていた幽霊の藤原佐為ふじわらのさいと出会う所から物語が始まります。

始めは興味の無かった囲碁にどんどんハマっていきます。
後はライバル、仲間が増えていき、成長していくという王道の展開です。
登場人物も個性があり、第一印象がいまいちのキャラも話が進むと気になってきます。
熱血文化系漫画が好きなら間違いない名作です。

作画の綺麗さもこの漫画が人気になった要因の一つとして挙げられます。
小畑健先生を有名にした作品ですね。
「人形草紙あやつり左近」の時はそんなに印象に残らなかったですが、「ヒカルの碁」はカラーの回が毎回楽しみでした。

そんな大好きな「ヒカルの碁」ですが、最初の印象はいまいちでした。
囲碁に興味なかったし、ヒカルも生意気で気に入りませんでした。(ヒカルは小学生)
最初の印象は当てになりませんね。


「碁ジャス☆キャラクターズガイド」には描き下ろし漫画もあります。
「千年放浪」という平安時代の佐為の話になります。
本編とは少し画風も変えていて絵がとても綺麗です。

文庫は3巻、完全版は16巻にそれぞれ収録されています。
漫画だけ見たい場合は文庫、完全版で良さそうです。
さらにスペースを抑えたければ文庫、カラーも見たければ完全版です。

感想(※ネタばれあり)

大まかなストーリーの流れは下記です。

ストーリーの概略

① 1~ 5巻 佐為編(出会い~囲碁部)
② 6~11巻 佐為編(ネット碁~院生) 
③12~17巻 佐為編(プロ~別れ) 
④18巻   番外編
⑤19~23巻 北斗杯編  

<①佐為編(出会い~囲碁部)>
佐為と出会い、そして終生のライバルとなる塔矢アキラと出会います。
アキラの第一印象はエリートお坊ちゃんでしたが、中身は熱い男でした
この漫画の面白さはアキラの存在による所も大きいです。
ヒカルと佐為の存在に周りが一喜一憂するのが見ていて面白です。

塔矢アキラ「ふざけるなっ‼」
塔矢アキラ「ふざけるなっ‼」

<②佐為編(ネット碁~院生)>
夏休みを利用して、ヒカルはネット碁を始めます。
実体のない佐為がsaiとして、ネット界で無双します。
この話も世界をざわつかせて面白いですが、このネット碁が後に大きな意味を持ちます。

ヒカルの方は囲碁部が順調で、楽しい学校編が続くかと思いきや、急展開します。
先に行くアキラを追いかける為、「院生」になることを決意します。
しかし、院生はアマの大会には出れないことがわかります。
揉めた結果、囲碁部は辞めることになります。
以降、学校の話は少なくなりますが、忘れた頃に登場しては楽しませてくれます。
囲碁部の方は苦い終わり方になりますが、院生では新しいキャラも出てきて、さらに盛り上がります。
和谷わや、伊角、越智は終盤まで活躍するので、注目です。

なんやかんやがあってプロ試験が始まります。
普段の対局とは違い、一般の人も参加してきて、さらに厳しい戦いになります。
上位3枠を争いの中で、それぞれの感情の動きに目が離せませんでした。

伊角慎一郎「黙れ」
伊角慎一郎「黙れ」

<③佐為編(プロ~別れ)>
プロになり色々ありますが、特筆しておきたいのはネット碁の再登場です。
アキラの父である塔矢名人が緊急入院したことで、ネット碁を始めたのです。
それを聞いたヒカルがsaiとの対局を願い、なんと実現することになったのです。

「sai vs toya koyo」この戦いが激熱でした
「ヒカルの碁」の中でも屈指の名勝負でしょう。

塔矢行洋「これが私の碁だ」
塔矢行洋「これが私の碁だ」

しかし、この対局により運命の時が近づいてきます。

藤原佐為「今 わかった」
藤原佐為「今 わかった」

終盤はしばらくヒカルが落ち込む展開になるので、歯がゆい場面が続きます。
でも、仲間やライバルの存在により復活していく展開は良いです。

これで佐為編が終わりになりますが、本編はこれで終わりと思っています。
北斗杯編は最終章としては終わり方が物足りないので、少し長めの番外編と考えてます。


あと触れておきたいのは、いつも白のダブルスーツの緒方さんと、ジジィこと桑原先生です。
この二人は時々良い感じに登場してきます。
そして二人の対局相手としての関係も見所です。

緒方精次「上座に座ってお待ちしていますよ」
緒方精次「上座に座ってお待ちしていますよ」
桑原仁「楽はさせんぞ 小僧ども」
桑原仁「楽はさせんぞ 小僧ども」

【④番外編】
塔矢アキラ、加賀鉄男、奈瀬明日美、三谷祐輝、倉田厚、藤原佐為の短編が収録されています。
読んでおくと読み返した時にキャラへの思い入れが増しますね。

【⑤北斗杯編】
日中韓のジュニア団体戦「北斗杯」が開催されます。
主要な新キャラとしては関西のやしろが国内のライバルとして登場します。
大会のライバルとしては韓国の高永夏こよんはが登場します。

大会も面白かったけど、個人的なお気に入りは選抜戦の越智と和谷です。
「越智-和谷」から「越智-社」の話の流れがとても良かった。

越智康介「はっきりさせてボクは上へ行く!」
越智康介「はっきりさせてボクは上へ行く!」

そして、それを見た和谷の悔しい所がとても印象に残っています。
北斗杯編では一番ですし、全編を通しても上位にはいるお気に入りシーンです。

アニメ

20周年記念の特設ページが期間限定でできてました。(2022/05/29時点)

概要

No作品名制作巻数備考
1ヒカルの碁
(スペシャル「北斗杯への道」を含む)
ぴえろ全15枚(DVD)
全12枚(BD) 
2ヒカルの碁
特別編・裁きの一局!いにしえの華よ咲け!!
ぴえろDVD-BOX

佐為編では1巻から17巻と番外編の下記2話がアニメ化になっています。

・番外編「藤原佐為」  ⇒ 64話「慶長の花器」
・番外編「塔矢アキラ」 ⇒ 66話「運命の出会い」

ちなみに、番外編「藤原佐為」は「裁きの一局!いにしえの華よ咲け!!」を元に漫画化されました。
ややこしいですが、「慶長の花器」はその後に新たにアニメとして作られています。
話は同じですが、リメイクされたものになります。

北斗杯編はメンバー選抜戦だけスペシャルで放送されました。
最後まで作って欲しかったけど、この選抜戦が好きなので、何もないよりは良かったな。


■主題歌

主題歌一覧

1st OP1 dream「Get Over」
1st OP2 HΛL「I’ll be the one」
1st OP3 片瀬那奈「FANTASY」
1st ED  Kids Alive「ボクらの冒険」
2nd ED  観月ありさ「ヒトミノチカラ」
3rd ED  dream「SINCERELY 〜ever dream〜」
4st ED  shela「Days」
5st ED  dream「MUSIC IS MY THING」
6st ED  dream「Get Over (Special Mix)」
7st ED  dream「Everlasting Snow」
     ※「北斗杯への道」
8st ED  Do As Infinity「最後のGAME」
     ※2009年の「ヒカルの碁セレクション」

一番印象に残っているのは初代OPの「Get Over」ですね。
たまに聞きたくなります。

感想(※ネタばれあり)

基本は漫画と同じでした。
細かい違いはわかりません。
なので、書きたいのは1点けです。

スペシャル「北斗杯への道」についてです。
選抜戦が好きだと言ってましたが、何故かセリフの一部がカットされてました

和谷義高「悔しい」
和谷義高「悔しい」

自分的には印象的なシーンでしたが、世間的にはそうでもなかったのかもしれません。

ナツメ
ナツメ

うおおお 何でや‼
何でやぁー‼


中途半端なまま終わっているので、最後までアニメ化して欲しい作品です。
北斗杯編を劇場版とか。
20周年記念で何かやって欲しいですね。


以上

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