2022年7月に読んだもの、または思い出した漫画の感想です。
主に完結しているものを中心に書きます。
| No | 作品名 | 著者 | 出版社 | 巻数 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 今日からマのつく自由業! | 原作：喬林知 作画：松本テマリ | 角川書店 | 全21巻 | B | ー |
| 2 | 送球ボーイズ | 原作：フウワイ 作画：サカズキ九 | 小学館 | 全25巻 | A | ー |
| 3 | orange | 高野苺 | 集英社/ 双葉社(*) | 全7巻 | A | *連載途中で移籍 |
| 4 | 漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 | 原作：ジョージ・S・クレイソン 作画：坂野旭 企画・脚本：大橋弘祐 | 文響社 | 全1巻 | B | ー |
| 5 | ゴールデンカムイ | 野田サトル | 集英社 | 全31巻 | S | ー |
今日からマのつく自由業!
概要
「まるマシリーズ」という小説の漫画版です。
アニメ化もされた人気作ですね。
- 小説「まるマシリーズ」
2002～2009年 既刊22巻 - アニメ「今日からマ王!」
2004～2008年 第3シリーズまで - 漫画「今日からマのつく自由業!」
2005～2016年 全21巻
近年の異世界転生ブームの中では初期の頃の作品です。
Web小説ではないので最近のブームとは別かも。
原作の小説は未完で、2009年を最後に新刊は出ていません。
漫画の方は独自に一度完結させています。
その後の2021年にコミックブシロードwebで「今日からマ王！S」として再漫画化されています。
と言っても今の所は数ページで、ファン向けの内容です。
高校生の主人公（男）がトイレに流されて異世界へ飛ばされる所から始まります。
そこは魔族と人間が対立している世界で、主人公は魔族側の王として扱われます。
基本的には異世界の文化の違いや、人間と魔族の関係に悩みながら成長していく話です。
まぁ、異世界転生が好きなら抑えておくべき作品ではないでしょうか。
原作は未完ですが、シリーズ毎では終わっているので小説、アニメどれから入っても良いと思います。
＜アニメ＞
今日からマ王！（Prime Video）
＜小説＞
感想（※ネタばれあり）
主人公の設定は普通の高校生で特に何かに秀でているわけではありません。
魔王としての超パワーが時々発動されますがが、周りに助けてもらことが多いです。
全体的に名前や人間関係が最後まで把握しきれなかったかな。
小説でじっくり読んだ方が良いかもしれません。
異世界は男同士の恋愛が珍しくない設定で、話の流れで主人公の婚約者が男性になります。
特に直接的な描写があるわけではないですが、嫉妬や好意などのやり取りはあります。
ＢＬ漫画ではないですが、苦手な人はいるかもしれません。
ちなみに、主人公の恋愛対象は女性です。
前半の方がコメディ色が強いです。
わかりやすいので、前半の方が面白かったです。
終盤はシリアスな話が多くなるのですが、国や人物などの設定を把握してないとよくわからない所もありました。
送球ボーイズ
概要
小学館のWebサイト「裏サンデー」で連載されていたハンドボールの漫画です。
自分はアプリのマンガワンで読んでました。
ハンドボールの漫画は初めて読みました。
主人公は志熊栄都と佐倉凪の二人です
高校に入学してから物語が始まります。
学生のスポーツ漫画なので全国を目指すのが目的になります。
絵が見やすく、ハンドボールのことも知れて面白かったです。
ただ、自分はハマるまではいきませんでした。
面白いけど、少し物足りない感じです。
アニメ化までいかなかったのもその辺りか。
ストーリーとは直接関係ありませんが、人名や学校名の漢字が読み難いことが多かったです。
火鼠⇒ひねずみ？ 鹿毛⇒かげ、兎耳山⇒とみやま、黒足袋⇒くろたび、など。
恥ずかしい話ですが、珍しい名前位は常にフリガナが欲しいです。
読み方がわからに文字列は話が入ってきにくいです。
感想（※ネタばれあり）
最初は先輩との関係がいまいちでしたが、徐々に良くなっていきます。
スポーツ漫画でありそうな王道の展開ですね。
志熊はダンス経験があり人の動きを見て真似できる能力を持つ天才肌タイプで、ハンド経験は無かったが、能力を生かして活躍するようになります。
佐倉は精神的な弱さがありつつも、終盤には周りを俯瞰して把握する能力に目覚めてチームに欠けが得ない存在になります。
ライバルと戦いながら、二人とも成長していきます。
スポーツ漫画でありそうな王道の展開ですね。
そして、絶対的な王者である蓬莱大附属高校が登場します。
スラムダンクで言う海南大付属高校です。
物語の最期の闘いとしてはこの蓬莱大附属高校が相手なります。
スポーツ漫画でありそうな王道の展開ですね。
スポーツ漫画として特に悪い所は無かったですね。
ただ、名シーンや名セリフが思い浮かばないです。
物足りないと感じる要因の一つかもしれません。
次回作に期待したいです。
orange
概要
2012年4月から「別冊マーガレット」で連載されてましたが、2012年11月から体調不良により長期休載し、2014年2月に「月刊アクション」で連載再開されました。
2015年に映画化、2016年にはアニメ化もされたヒット作です。
手紙がタイムリープするというのが特徴です。
それにより未来を変えようとする物語になります。
基本的には青春学園ものですが、重い話が出てくるので、軽く何かを読みたい場合は避けた方が良いでしょう。
人間ドラマとしてはちゃんと面白いです。
全7巻なので一気読みをお勧めします。
感想（※ネタばれあり）
高校生の主人公の元に未来の自分から手紙が届きます。
そこから、同級生の自殺を知り、それを回避する為に動き出します。
重い話はありますが、それを回避する物語なので、読み始めたら最後まで読んでしまいたい作品です。
2017年の全6巻で終わりかと思っていたら、最近（2022年）になって「本当の最終巻」とコメントされた7巻が出ました。
正直、うろ覚えでしたが、読んでいくと何となく思い出した感じです。
人物紹介とあらすじ位は欲しかったですね。
各キャラの回想などで色々と語られなかったことが回収されていった感じです。
その後の話もあったので、確かに「本当の最終巻」でした。
これを読まずしてorangeは終われません。
バビロン大富豪の教え
概要
読みやすくて勉強になりました。
ジャンル的に、歴史もの、ビジネスものになるので、他の漫画とは分けるべきかもしれません。
一応、漫画であることと、このブログで歴史やビジネスを扱う予定がないので、漫画として扱います。
現在の投資や貯金に関わる話が出てくるので、誰もが知っておくべき内容だと思います。
2022年4月から高校で金融教育が始まるので、こういうのも読んでおいた方が良いですね。
個人的には投資を少し経験してから読んだ方が、実感がわきそうだと感じました。
まだ、投資前だとしたら投資経験後に再読すると更に良さそうです。
原作は1926年に出版された「The Richest Man In Babylon（バビロン一の大金持ち）」です。
著者がお金にまつわるバビロンの寓話をまとめたものになります。
感想（※ネタばれあり）
「五つの黄金法則」は10分の1を貯蓄に回し、貯蓄したお金で増やす、ということが書かれています。
ざっくり印象に残ったのは下記のような内容でした。
・無駄な出費をしない。
・お金自身に働いてもらう
・甘い話は大体詐欺
これは現代の投資本や投資動画でも定番の話です。
簡単な話ですが、今も昔も出来ない人が多いんでしょうね。
面白い面白くないとは関係無しに一度は読んでおくべきだと思います。
学校の図書室にも置いて欲しい本です。
ゴールデンカムイ
概要
明治の北海道を舞台にとあるアイヌの残した金塊を探す話です。
2004年からアニメ化もされていて、今年は第4期が放送予定です。
コミックスで言うと22巻辺りになります。
最後まで面白かったです。
少し暴力的な表現が多いのと、変態がちょくちょく出てくるのが要注意です。
あとは独特なギャグのノリがあるので、それを好きになれるかで評価が分かれそうです。
本体表紙にはアイヌの服（文様）が描かれています。
色んなデザインが見れて興味深いので、毎巻必ず見てました。
アイヌの文化は漫画の中で沢山描かれているので、歴史や文化が好きにもいいですね。
アイヌ語の発音が漫画ではわからないので、アニメから見るのも良いと思います。
※プライム会員なら第3期まで見れます。
ゴールデンカムイ（Prime Video）
感想（※ネタばれあり）
金塊の場所のヒントが囚人達の体に刺青として彫られているという、インパクトのある設定です。
北海道の中を探し回る為、冒険の要素もあって楽しいです。
軍隊や囚人など色んな人物が入り乱れて話が進んでいきます。
誰が味方かはっきりしない状態が続くので、一緒に行動していても常に緊迫がありました。
終盤にはその辺の関係性もはっきりしてきて、土方が味方側だとはっきりした時は嬉しかったです。
緒方は最後まで自分勝手な男でした。
所々に打ち解けそうなシーンがあったので、淡い期待をしたのですが、駄目でしたね。
最後の戦いも、ハラハラしっぱなしで読み応えがありました。
ラスト2巻（30～31巻）は一気に読んだ方が良いです。
最後まで読んだ状態で1巻から読むとまた印象が変わりそうです。
読み返すのも楽しみです。
白石が王になるまでの番外編も見てみたい！
以上
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