泉屋博古館の特別展です。
木島櫻谷は明治から昭和初期に活躍した京都の日本画家です。
好きな画家なので、見に行きました。
概要
展覧会 | 期間 |
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[特別展] 木島櫻谷― 山水夢中― | Ⅰ期:2022/11/03 ~ 11/16 Ⅱ期:2022/11/17 ~ 12/04 Ⅲ期:2022/12/06 ~ 12/18 |
木島櫻谷の山水画をテーマとした展覧会です。
日本各地の写生帖と、屏風や掛け軸に描かれた山水画を見ることができます。
木島櫻谷は動物画が有名な画家です。
京都市動物園に通って写生していたそうで、動物園側から年間パスポートを贈呈されていたそうです。
竹内栖鳳が好きならお勧めですね。
リンク
期によって展示作品が変わるので注意が必要です。
Ⅰ期 11/03 ~ 11/16 ※代表作「寒月」はⅠ期のみ
Ⅱ期 11/17 ~ 12/04 ※「富士図屏風」はⅡ期まで
Ⅲ期 12/06 ~ 12/18
巡回展
感想
写生帖はスケッチの参考になったりするので、興味深く見れました。
山水画も綺麗でした。
以下に印象に残ったものを書いていきます。
細雨・落葉
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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12 | ー | 細雨・落葉 | 1905 | 通期 | 左隻 ~11/27 右隻 11/29~ |
落ち葉が飛び散っており、木枯らしの瞬間を描いたような作品。
風を感じてる猿の表情が良いです。
帰農図【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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16 | ー | 帰農図 | 1912 | 通期 | ー |
一番印象に残った作品です。
青みがかかった陰が水墨画のようにも見えて、印象的でした。
よく見ると犬も連れています。
右下の方には金泥が塗られているそうですが、説明が無かったら気付きませんでした。
帰農図は東洋の伝統画題です。
ミレーの影響もあり当時流行ったそうです。
言われて見ればミレーの「晩鐘」っぽいです。
峡中の秋
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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49 | ー | 峡中の秋 | 1933 | 通期 | ー |
峻険な岩山で、北宋山水画の画風です。
壮大な山ですが、岩の描写に丸みがあり柔らかい印象の絵です。
以上
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