福岡市博物館の感想です。
夏休みに福岡~佐賀を旅行してきました。
見たのは常設展、企画展のみです。
ジブリの特別展で大行列ができましたが、旅行で来ているので特別展は行ってません。
(そもそも当日券既には無かったようです)
概要
展覧会 | 期間 |
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[常設展] FUKUOKA アジアに生きた都市と人びと | ー |
[企画展] ・地図と絵で見る海と船の福岡藩展 ・没後400年 黒田長政 ・館蔵仏教美術展 ―信仰の美― ・斧(おの)と鍬(くわ) | 2023/07/11 ~ 2023/09/03 2023/07/19 ~ 2023/09/10 2023/06/27 ~ 2023/09/03 2023/08/17 ~ 2023/11/05 |
常設展では有名な「金印」が展示されています。
教科書にも載る超有名な文化財なので、博物館にあまり興味が無くても、これ目的で見にいってみても良いと思います。
まれに貸出されてる場合もあるので、公式サイトでチェックした方が無難です。
金印の次の見所としては天下三槍の「日本号」も展示されています。
「没後400年 黒田長政」と同じ展示室2で展示されています。
福岡の古代からの歴史も知れるので、観光の一つとしてもおすすめです。
絵に注目すると浮世絵が2点ありました。
正面にはブールデルの彫刻4体、池には博多人形が展示されています。
ブールデルはロダンの弟子でロダン程は一般に知られてないですが、時々出会います。
彫刻家としては超有名なので、覚えておいて損はないです。
ちなみに、ブールデルの弟子の一人にジャコメッティがいます。
巡回展
・なし
感想
目玉の「金印」が最初に展示されています。
小さいので単眼鏡などがあると良いです。
一応、パネルで拡大画像も見れますが、せっかくなので直接見たいですね。
あとは考古学や福岡の歴史の展示なので、「金印」だけが目的なら流し見でも良いと思います。
まぁ、古代から現代まで色々なものがて展示されているので何か気になるものが見つかるかも。
「金印」以外にも印がいくつか展示されていたので、今回は印に注目して鑑賞しました。
金印「漢委奴国王」【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 金印「漢委奴国王」 | – | – | ①金印の世界 |
展示は半分はめ込まれている状態です。
裏側が開いていて、下にある鏡で文字を見れます。
つまみの部分は蛇をかたどっているようですが、微妙です。
足があるようにも見えてきます。
うーん、触ってみたい。
蛇鈕金印「滇王之印」(複製)【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 蛇鈕金印「滇王之印」(複製) | 前漢 | – | ①金印の世界 |
こっちの金印の方がとぐろを巻いていて蛇らしい。
・鈕
つまみ。とって。
銅印【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 銅印 | – | – | ①金印の世界 |
銅製の印です。馬や亀など色々ありました。
封泥【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 封泥 | – | – | ⑤博多綱首の時代 |
金印(銅印)は塗料を付けて押すのではなく、封泥に使われていたそうです。
・封泥
荷物の結び目に粘土を置いて、粘土に印を押した物で、改竄の防止、証明書の役割がある。
西洋の封蝋と同様。
石印「開」【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 石印「開」 | – | – | ⑤博多綱首の時代 |
こちらは石製でした。
鉛印「大宰大弐」【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 鉛印「大宰大弐」 | – | – | ⑤博多綱首の時代 |
こっちは鉛製です。
図書「吉見」【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 図書「吉見」 | – | – | ⑥博多豪商の時代 |
李氏朝鮮が日本からの通交者に与えた銅印です。
パネルには「対馬宗氏旧蔵の図書と木印」とあったのでが、展示されているのは銅印のようです。
写真に他の印も沢山あったので、中には木製の印もあったのかも。
一勇斎国芳|博多独楽(博多小蝶)【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | 一勇斎国芳 | 博多独楽(博多小蝶) | – | – | ⑦福岡藩の時代 |
木の枝にいくつもの独楽を乗せている絵ですが、どういう仕組みで回せるのかはわかりません。
矢野倖一|アロー号
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | 矢野倖一 | アロー号 | 1916 | – | ⑧近代都市・福岡の時代 |
Cafe de Museから見たアロー号。
ゆっくりコーヒーでも飲みたいですが、残念ながら飲食はできません。
そういう企画があってもいいかも。
・アロー号
矢野特殊自動車の創業者となる矢野倖一が3年かけて1916年に完成。
現存する最古の国産自動車で、2009年に日本機械学会により機械遺産第36号に認定
ちなみに、日本最古は1914年の快進社による「脱兎号(DAT CAR)」です。
日本号
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 日本号 | 室町時代後期 | – | 没後400年 黒田長政 |
螺鈿が凄いので、実用されていたのか疑問に感じたが、調べてみると、当時は黒漆だったようです。
荼吉尼天騎狐像/弁才天坐像
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | ー | 荼吉尼天騎狐像 | 江戸時代 | – | 館蔵仏教美術展 ―信仰の美― |
– | ー | 弁才天坐像 | 江戸時代 | – | 館蔵仏教美術展 ―信仰の美― |
服が風になびいているようで躍動感があります。
細かい所まで凝った像でした。
以上
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