【美術】特別展「巨匠たちの学び舎 日本画の名作はこうして生まれた」京都市京セラ美術館

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巨匠たちの学び舎
巨匠たちの学び舎

京都市京セラ美術館の特別展です。

概要

展覧会期間
[特別展]
巨匠たちの学び舎
日本画の名作はこうして生まれた
2024/10/11 ~ 2024/12/22
 前期:10/11~11/17 
 後期:11/19~12/22

京都府画学校(現・京都市立芸術大学)の画家の作品を集めた特別展です。
明治から昭和にかけて学生や教員として関わった画家たちです。

構成
  • 第1章 京都府画学校の時代
        日本初の公立画学校
  • 第2章 美工と絵専
        華やかなりし画家教員
  • 第3章 絵専の卒業生
        画界に帆を挙げ
  • 第4章 大正から昭和へ
        個性際立つ画家のエネルギー
  • 第5章 戦中から戦後へ
        日本画の可能性

会場内の途中にある撮影スポットです。

参考資料として美術雑誌「美」の展示もあります。

No概要
昭和2 第19巻 第2号表紙 中村大三郎 女性の画
昭和3 第20巻 第2号表紙 山口華楊 鹿の画
昭和4 第17巻 第2号表紙 福田平八郎 蟹の画
明治44年 第2巻 第11号出品者名 甲斐庄楠音かいのしょうただおと 「クッション」図案 歴史模様

甲斐荘楠音の図案は谷口香喬たにぐちこうきょうの模様研究に影響を受けた物のようです。
残念ながら実物はありませんが、谷口香嬌の書籍は残っています。

感想

鈴木百年|十長生図【落書】

No作家名作品名期間備考
13鈴木百年すずきひゃくねん十長生図じっちょうせいず1870通期
鹿
鹿
制作情報

[制作日]
2024年12月07日

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)

日と月が両方あり、鶴、霊芝(キノコ)などの長寿・吉祥に関連したものが沢山描かれています。
鹿の耳が大きくて可愛いです。
鹿は「ろく」と読むことから禄(棒給)とかけているようです。

西村五雲|海驢

No作家名作品名期間備考
30西村五雲にしむらごうん海驢あしか1934通期

アシカを描いた珍しい日本画です。
不透明な顔彩ですが、湿った感じも見えます。

村上華岳|二月の頃

No作家名作品名期間備考
46村上華岳むらかみかがく二月の頃1911後期
二月の頃
二月の頃

村上華岳は仏画の印象が強いですが、こちらは農村の風景です。
2月ということで、寒々しさがあります。

土田麦僊|愒

No作家名作品名期間備考
51土田麦僊つちだばくせんいこい1907後期
愒

大原女が瓜を食べて休んでいる場面です。
マクワウリかな?

小野竹喬|海

No作家名作品名期間備考
59小野竹喬おのちっきょう1912後期
海

エメラルドグリーンが綺麗な海です。
波の表現はデフォルメされています。

榊原紫峰|獅子【落書】

No作家名作品名期間備考
63榊原紫峰さかきばらしほう獅子1927通期
四妖拳
四妖拳
制作情報

[制作日]
2024年12月07日

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)

左隻に雄、右隻に雌の獅子が描かれた屏風です。
画風は洋画の感じもあります。

肩甲骨が盛り上がっていて変な感じもします。
腕が生えそう、と思ったのはドラゴンボールのせいです。
天津飯の四妖拳しようけんです。

岡本神草|口紅

No作家名作品名期間備考
65岡本神草おかもとしんそう口紅1918後期
口紅
口紅

2023年に向かいの京都国立近代美術館で見てました。
印象に残る作品でした。

そう言えば赤と黒の組み合わせが大正時代の大阪に流行っていたそうです。

不染鉄|山海図絵

No作家名作品名期間備考
74
75
不染鉄山海図絵(伊豆の追憶)
想い出の伊豆大島岡田村
1925
1955
後期

富士山を描いた画で、仏教の須弥山を想像するような独特の画風です。
実際に父親が浄土宗の住職だったので、仏教の影響はありそうです。

中村大三郎|ピアノ

No作家名作品名期間備考
86中村大三郎なかむらだいざぶろうピアノ1926通期

「ANT.PETROF(アントニン・ペトロフ)」はチェコのピアノメーカー。
楽譜の内容はシューマンの「トロイメライ」(右)と「小さなロマンス」(左)です。

・トロイメライ(「子供の情景」第7曲)


・小さなロマンス


以上

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