【美術】特集展示「辰づくし―干支を愛でる―」/名品ギャラリーなど|京都国立博物館

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辰づくし―干支を愛でる―
辰づくし―干支を愛でる―

京都国立博物館の特集展示の感想です。
その年の干支に因んだ毎年恒例の展示です。

概要

名品ギャラリー:特別企画・特集展示
名品ギャラリー:特別公開・他
展覧会展示室期間
[陶磁]日本と東洋のやきもの
[考古]平安時代人の祈り―経塚と経筒―
3階-1
3階-2
2024/01/02~03/17
2024/01/02~03/17
[絵巻]江戸時代の縁起絵巻Ⅰ
[特集展示]辰づくし―干支を愛でる―
[中国絵画]蘇軾そしょく憶うおも  
2階-1
2階-2~4
2階-5
2024/01/02~02/12
2024/01/02~02/12
2024/01/02~02/12
[彫刻]平安時代の彫刻
[特集展示]泉穴師神社の神像
[特集展示]弥生時代 青銅の祀り
[書跡]装飾経―荘厳された仏の言葉―
[染織]織物の美と技法
[金工]茶の湯釜
[漆工]文房具―書斎を彩り、知を創る―
1階-1
1階-1
1階-2
1階-3
1階-4
1階-5
1階-6
2024/01/02~03/24
2024/01/02~02/25
2024/01/02~02/04
2024/01/02~03/24
2024/01/02~02/12
2024/01/02~02/04
2024/01/02~02/04

特別展ではなく常設展示と特集展示になります。
エリア毎にテーマに沿った展示がされています。

「辰づくし」は2階の3部屋です。

感想

十二支ごとで特集すると、作品の数が少ないものもありそう。
「辰」は多い方でしょうね。

壷【落書】

No作家名作品名期間備考
紀元前13-4世紀
縄文後期
日本と東洋のやきもの
壷
制作情報(※以降の落書きも共通)

[制作日]
2024年01月21日 鉛筆
2024年01月26日 色鉛筆

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)


薄っすら見える渦巻き(?)模様が印象的でした。

「悪魔の実」みたい。

十二類絵巻 三巻のうち巻上・巻下

No作家名作品名期間備考
13作者不明十二類絵巻じゅうにるいえまき
三巻のうち巻上・巻下
15世紀辰づくし―干支を愛でる―

干支の展示では毎回登場する定番の絵巻です。

今回は集まって話し合いをしている場面と、敵陣を攻めている場面でした。

張徳輝|雲龍図/狩野永岳|富士山登龍図

No作家名作品名期間備考
14張徳輝ちょうとくき雲龍図15世紀
明時代
辰づくし―干支を愛でる―
15狩野永岳   えいがく富士山登龍図1845辰づくし―干支を愛でる―

黒雲と龍の組み合わせは定番ですが、黒い霧のような雲が不気味にも見えます。

隣に展示されている狩野永岳の方が馴染みのある画風でした。

同じ画題で有名なのは北斎の「富士越龍」。
こちらは黒雲の中を泳いでいるような感じです。

狩野山楽|龍虎図屏風【落書】

No作家名作品名期間備考
17狩野山楽   さんらく龍虎図屏風17世紀辰づくし―干支を愛でる―
龍虎図屏風
龍虎図屏風

渦、風、木、岩の、直線曲線がバランス良く描き分けられている気がします。

単庵智伝|龍虎図屏風

No作家名作品名期間備考
18単庵智伝たんあんちでん龍虎図屏風15-16世紀辰づくし―干支を愛でる―

龍虎図屏風として最古のようです。

龍が地に足を付けている構図は珍しいです。

日高川草紙

No作家名作品名期間備考
22日高川草紙ひだかがわそうし15世紀辰づくし―干支を愛でる―

似てると思ったら、「道成寺縁起」の異本でした。
こちらは宗教色が少ないので、より庶民向けに作られてものかもしれません。

道成寺縁起どうじょうじえんぎ安珍・清姫伝説あんちん  きよひめ    
和歌山にある日高川ひだかがわの大蛇伝説で、原型は平安時代に書かれている。
道成寺を舞台にしたものが有名だが、殆ど同じ内容の異本がある。

能の「道成寺」は室町時代に作られ、江戸時代には歌舞伎の「娘道成寺」や、浄瑠璃の「道成寺」も作られた。

<あらすじ>

  • 清姫が熊野詣の際に、若い僧である安珍に一目ぼれする
  • 安珍は帰りに戻ると言って、そのまま立ち去る
  • 怒った清姫が安珍を追いかける
  • 安珍は日高川を渡り、清姫も飛び込むと大蛇へと姿を変える
  • 安珍は道成寺に逃げ込み、鐘の中に隠れる
  • 清姫は鐘ごと安珍を焼き殺し、自らの命を絶つ
  • その後、蛇に転生した二人は道成寺の僧侶に供養を頼む
  • 法華経の力により二人は天人として生まれ変わる

双龍花鳥蒔絵螺鈿裁縫道具入

No作家名作品名期間備考
23双龍花鳥蒔絵螺鈿裁縫道具入17世紀辰づくし―干支を愛でる―

細工が凝っていて見応えがあります。

紐を付けてぶら下げることで、持ち歩けるようですが、想像すると傷つけそうで怖い。

田付長兵衛高廣|雲龍蒔絵硯箱

No作家名作品名期間備考
24田付長兵衛高廣たつけちょうべえたかひろ雲龍蒔絵硯箱18-19世紀辰づくし―干支を愛でる―

目にガラスみたいなのが入っていて、蒔絵の箱でこういうのは見たことがなかった。
欄間彫刻の龍や仏像にはよく見られますが。

男神像、女神像(泉穴師神社)

No作家名作品名期間備考
男神像だんしんぞう
天忍穂耳命坐像あめのおし ほ みみのみこと    
12世紀泉穴師神社いずみあなし   の神像
女神像じょしんぞう
栲幡千々姫命坐像たくはた ちぢひめのみこと    
12世紀泉穴師神社の神像

神社の御祭神は像がないことも多いですが、珍しいタイプの御神像です。

神社には83躯あり、今回は26躯が展示されています。

州浜鵜螺鈿硯箱

No作家名作品名期間備考
州浜鵜螺鈿硯箱12世紀漆工

平安時代唯一にして、現存する最古の硯箱です。

蔦の細道蒔絵文台

No作家名作品名期間備考
蔦の細道蒔絵文台漆工

「蔦の細道」と言えば、伊勢物語の場面を描いた風景です。
最近、よく見ます。


以上

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