【美術】企画展「大阪の役者絵 中判へのいざない」上方浮世絵館

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大阪の役者絵 中判へのいざない
大阪の役者絵 中判へのいざない

大阪の上方浮世絵館で開催されている企画展の感想です。
道頓堀の近くで、法善寺の前にある美術館です。

概要

展覧会期間
[企画展]
第85回
大阪の役者絵 中判へのいざない

2023/02/28 ~ 2023/05/28

「中判」と呼ばれる版型を使った上方浮世絵を展示した企画展です。

・上方浮世絵
江戸後期から明治初期の間に、おもに大坂を中心に作られた浮世絵。
道頓堀に芝居小屋が沢山あったことっもあり、役者絵が多い。

・中判
サイズの種類。
江戸時代の弘化期(1844−48)以降に主流となった。

浮世絵の元となる紙はサイズによって下記のように名称が分れています。
 大奉書おおぼうしょ・・・一般的に使われていた紙
 大判おおばん・・・大奉書の半分
 中判ちゅうばん・・・大判の半分
 小判こばん・・・大判の1/4
※詳細は下記のリンク参照

構成

[1階]
・入口
・ショップ

[2~3階]
・企画展の展示

[4階]
・資料閲覧
・芝居衣装
・浮世絵体験やレンタル用のスペース

巡回展

・なし

感想

小さな美術館ですが、上方浮世絵に特化しているので、浮世絵が好きだったり、大阪の文化に興味があれば楽しめると思います。

役者に詳しくはないので、聞いたことある役名を中心に見ました。
現代の役者さんの写真と比較できたら面白いかも。

宗広|けいせい雪月花

No作家名作品名期間備考
宗広むねひろけいせい雪月花せつげっか1858石川五右衛門尾上多見蔵おのえたみぞう
宗広「けいせい雪月花」
宗広「けいせい雪月花」

「けいせい雪月花」は金沢竜玉かなざわりゅうぎょく(3世中村歌右衛門)・金沢一洗かなざわいっせんの合作で、石川五右衛門を扱った狂言になります。

五粽亭広貞|けいせい曽我鎌倉だいじん

No作家名作品名期間備考
五粽亭広貞ごそうていひろさだけいせい曽我鎌倉だいじん1848朝ひな三郎(片岡市蔵)
五粽亭広貞「けいせい曽我鎌倉だいじん」
五粽亭広貞「けいせい曽我鎌倉だいじん」

朝比奈義秀(三郎)は和田義盛の三男です。
和田合戦は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも重要なシーンとして出てきました。
源頼家の前で鮫を3匹捕まえたり、勇猛な逸話が多く、宮城県の方で何故か巨人として伝わっています。
巨人で描かれた浮世絵で知ったので、巨人の印象が強いです。

(参考)google画像検索「朝比奈 歌川」

一養亭芳瀧|敵討巌流島【落書】

No作家名作品名期間備考
一養亭芳瀧いちようていよしたき敵討巌流島かたきうちがんりゅうじま1862宮本無三四嵐璃珏あらしりかく
娘糸萩(中村千之助)
一養亭芳瀧「敵討巌流島」
一養亭芳瀧「敵討巌流島」
一養亭芳瀧「敵討巌流島」
一養亭芳瀧「敵討巌流島」
制作情報

[制作日]
2023年03月12日 落書き/彩色

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)

養父を佐々木巌流に殺された敵討ちの為に旅に出る話のようです。
糸萩は巌流の叔父の娘で、父による武蔵の暗殺計画から武蔵を助けたとか。

一養亭芳瀧|契情玉手箱

No作家名作品名期間備考
一養亭芳瀧契情けいせい玉手箱1871奴繁蔵(中村福助)
奴有平(中村芝蔵)
北の篁(嵐雛助あらしひなすけ
一養亭芳瀧「契情玉手箱」
一養亭芳瀧「契情玉手箱」

右側の灯篭から光に照らされる様子が面白いです。

衣装と浮世絵制作の体験サンプル

衣装
衣装

4階の部屋奥には衣装が展示されていました。
衣装は時期によって変わるようです。

浮世絵制作(サンプル)
浮世絵制作(サンプル)

浮世絵制作の体験をした際に作る絵もありました。
上か初級、右下が中級、左下が上級になります。

個人的には本物の浮世絵の型も選べると嬉しいかな。


以上

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