【美術】常設展/企画展「イワシとニシンと兵庫津の商人」兵庫県立兵庫津ミュージアム

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イワシとニシンと兵庫津の商人
イワシとニシンと兵庫津の商人

兵庫県立兵庫津ミュージアムの常設展と企画展です。
近くで予定があった為、行ってきました。
イオンモール神戸南の中に発掘品の展示があったので一緒に載せておきます。

狙っていたわけでないですが、「関西文化の日」だった為、無料で見れました。

概要

展覧会期間
ひょうごはじまり館
 [企画展]
  イワシとニシンと兵庫津ひょうごのつの商人
  ー江戸時代、サカナは肥料だったー
 [常設展]
2024/10/12 ~ 2024/12/08
※前期と後期で展示替あり
初代県庁館
イオンモール神戸南

兵庫は昔から港町として栄えており、「兵庫津」の前は「大輪田泊おおわだのとまり」と呼ばれ、平清盛の頃には日宋貿易の拠点となりました。

構成
  • ひょうごはじまり館
    2F 第1企画展示室
        1 江戸時代の自然環境
        2 魚肥を運ぶ人々
        3 魚肥をつかう
       第2企画展示室
        4 魚肥がもたらしたもの
    1F 常設展示室
        ・古代(8~12世紀)
        ・中世(13~16世紀)
        ・近世(16~19世紀)
        ・近代(19世紀~)
       ひょうご発見広場
       ダイナミックシアター
  • 初代県庁館
    県庁舎/仮牢/カフェ など
  • イオンモール神戸南
    3F namco横(イオンラウンジ前)

感想(企画展)

播州名所巡覧図絵

No作家名作品名備考
9播州名所巡覧図絵ばんしゅうめいしょじゅんらんずえ1804第1企画展示室 1

神戸市須磨区にある多井畑厄除八幡宮たいのはたやくよけはちまんぐうが載ってます。
日本最古の厄除け神社だそうです。

階段が凄かったので気になったのですが、今も長い階段は健在のようです。

引札(魚崎の酒造家・岸田忠左衛門)

No作家名作品名備考
50引札(魚崎の酒造家・岸田忠左衛門)近代第1企画展示室 3

一番上の樽が惣花そうはなで、岸田が作った酒です。
現在は加島屋かじまやが販売しています。

伊丹でも引札があったのを思い出した。

歌川広重(三代)|大日本物産図会

No作家名作品名備考
48歌川広重(三代)
(安藤徳兵衛)
大日本物産図会 同新酒荷出之図1877第1企画展示室 3

沢山の酒樽が港に積まれています。

畳のあるくらし(浮世絵のパネル展示)

No作家名作品名備考
[パネル]墨田川志ろ酒江戸末期第2企画展示室
歌川国貞(初代)
(歌川豊国(3代目))
[パネル]改名祝儀当酒盛1860
歌川広重[パネル]江戸高名会亭尽より東叡山麓
    河内楼上酒宴之図(下谷広小路)
江戸後期
畳のあるくらし
畳のあるくらし

魚肥を使って木綿、米、七島藺しちとういと言った作物を育てていたようです。
「七島藺」はい草のことで、青莚(畳表)を商品として売っていたので、畳に注目した浮世絵3点が紹介されています。

<墨田川志ろ酒>
これも引札でした。
店の様子を描いた画です。
商品と値段が書かれています。

<改名祝儀当酒盛>
1860に中村福助から四代目中村芝翫    しかんを襲名した時の祝いの場面です。
中央の扇を開いているのが中村芝翫です。

<江戸高名会亭尽>
料亭や茶店などを描いたシリーズの中の一枚です。

感想(常設展)

中国から輸入された陶磁器

作家名作品名備考
建窯産天目茶碗けんようさんてんもくちゃわん
龍泉窯系青磁碗椀りゅうせんようけいせいじわん
龍泉窯系青磁皿
華南産白磁碗

破片ですが、天目が綺麗に見えます。
青磁窯で有名な龍泉窯の破片もあります。

摂津国名所港津図屏風(左隻)

作家名作品名備考
摂津国名所港津図屏風(左隻)江戸前期
摂津国名所港津図屏風(左隻)
摂津国名所港津図屏風(左隻)

中央の船が集まっている辺りが兵庫津です。

兵庫津で使われていた焼き物

作家名作品名備考
肥前系染付磁器皿ひぜんけいそめつけじきざら
肥前系染付磁器花瓶
肥前系染付磁器御神酒徳利
刷毛目唐津碗はけめからつわん
土製人形
兵庫津で使われていた焼き物
兵庫津で使われていた焼き物

肥前、唐津といった佐賀の焼き物です。

五雲亭貞秀|西国名所之内 兵庫磯乃町

No作家名作品名備考
五雲亭貞秀ごうんていさだひで西国名所之内さいごくめいしょのうち 兵庫磯乃町ひょうごいそのちょう1865
兵庫磯之町
兵庫磯之町

幕末の兵庫津で手前の門が柳原惣門やなぎわらそうもんです。
西国街道が通っており、西側の出入口になります。
東側には湊口惣門みなとぐちそうもんがありました。

初代県庁舎の模型

初代県庁舎の模型
初代県庁舎の模型

隣りに復元されている初代県庁館の模型です。

置塩章|2代目県会議事堂の県章入りステンドグラス

No作家名作品名備考
置塩章おしおあきら2代目県会議事堂の県章入りステンドグラス1922
ステンドグラス
ステンドグラス

真ん中の四角が県章です。
と┗ ┛の部分が「兵」を図案化したものです。

エンボッサー(しおり作成)

エンボッサー
エンボッサー

インクのスタンプが多いので、エンボスは珍しいです。
インクは汚れるリスクがあるので、エンボスもいいですね。
金物屋、家具屋、くすり屋です。

しおり
しおり

感想(初代県庁館)

初代県庁館
初代県庁館

2021年に復元したもので、木の色もまだ新しいです。
1868年に兵庫県が誕生し、伊藤博文が初代県知事に就任しました。
知事執務室や庭園が再現されています。

裁判を行った吟味場(お白洲)です。

仮牢です。
中は2重になってます。

感想(イオンモール神戸南)

「発掘された みなとまち兵庫津」として発掘品の展示スペースがあります。

吹き抜けには日本遺産認定の垂れ幕がありました。

「兵庫津」日本遺産認定
「兵庫津」日本遺産認定

以上

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