最近読んだもの、または思い出した漫画の感想です。
主に完結しているものを中心に書きます。
| No | 作品名 | 著者 | 出版社 | 巻数 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 往生際の意味を知れ! | 米代恭 | 小学館 | 全8巻 | C | 2020年~2023年 ビッグコミックスピリッツ |
| 2 | ARMS | 皆川亮二 | 小学館 | 全22巻 | A | 1967~1972年 週刊少年サンデー |
| 3 | ROOKIES | 森田まさのり | 集英社 | 全16巻 | A | 1993~1999年 週刊少年ジャンプ |
| 4 | 愛と誠 | 作画:ながやす巧 原作:梶原一騎 | 講談社 | 全16巻 | B | 1973~1976年週刊少年マガジン |
| 5 | ダーク・エンジェル | 風間宏子 | 秋田書店 | 全22巻 全14巻(文庫) | B | 1995~2003年 Eleganceイブ |
往生際の意味を知れ!
以前読んだ「あげくの果てのカノン」の作者、米代先生の作品です。
相変わらず、絶妙に嫌な人間を描いているので、読後感は良くありません。
まぁ、好みではないと分かった上で読んでいるので、仕方ありません。
好みが分かれる作品です。
ジャンルとしては恋愛、サスペンスかな。
最初はヒロインの日和の自分勝手さに腹が立ってたけど、途中からは市松の自分勝手さの方にも腹が立ってきました。
全体的に主人公とヒロインに腹が立つ漫画です。
ARMS
1- 3 第一部「覚醒編」
4- 7 第二部 邂逅編
8-10 第三部「進化編」
11-19 第四部「アリス編」
20-22 第五部「帰還編」
アニメ化もされた人気作で、「スプリガン」と並んで皆川亮二先生の代表作です。
滅茶苦茶ざっくり言うと、ARMSと言う異能力を持つ少年少女が謎の組織に立ち向かうバトルファンタジーです。
ワクワクする設定です。
「arms」が腕だけでなく武器、武装の意味があることを覚えた漫画です。
主人公、高槻の母の正体や、キースシリーズの登場など、印象的なシーンが多かった。
バトルとしては第四部が一番盛り上がったかな。
まぁ、第五部もストーリー上は必要な話で、最後も綺麗に終わったから良いでしょう。
コウカルナギは愛すべきバカキャラで、スプリガンに出てくるボーに通ずるキャラ。
高槻母以外にもユーゴやヴァイオレットなど女性キャラも良かった。
関係無いけど、17巻でカリヨンタワーの崩壊は同時多発テロを思いだした。
・2001/6/xx ARMS 17巻
・2001/9/11 アメリカ同時多発テロ事件
実は同じ年だった。
ROOKIES
「ろくでなしブルース」で有名な森田まさのり先生の野球漫画です。
連載終了後の5年後にドラマ化され、GReeeeN「キセキ」と共に話題になりました。
不良達が更生して野球を真剣にやり始める、王道の熱血スポーツ漫画です。
スポーツ+ヤンキーが好きなら間違いありません。
理事長が22巻で言っていた引っ掛かったので挙げておく。
「なぜ高校野球だけが突出して教育と結びつけて語られると思うね?
学生野球の本分は常に勤勉と規律と共にあるからだ!」
野球が突出して教育と結びついている印象は全くない。
何だったら勉強してなさそうが世間の印象だと思う。
よく話題や例に挙がるのは単にメジャーなスポーツだったからだと思う。
(上の世代(特に野球好き)は野球を持ち上げ気味な印象)
こういう思い込みや勘違いは実際とのギャップにつながる。
高校野球なんかいじめ、暴力、喫煙、などの問題が時々ニュースになってる。
2025年には学校が対応しなかった暴行問題を被害者がSNSに挙げて話題になっていた。
どこかの監督がSNSを批判していたが、心当たりがあるんじゃないかと疑ってしまう。
まぁ、過去のハラスメントを追及すると、昔からの体育会系はほぼハラスメントになってしまうか。
最後には緊急審査会で処分に反対したことで、一件落着みたいにはなっていたけど、最後にモヤモヤしてしまった。
ストーリー自体はまとまっていたかな。
連載時は駆け足で打ち切り感もあったけど、改めて読むと悪くなかった。
愛と誠
存在だけは知っていたが、読んだことが無かった作品。
「バクマン」で恋愛漫画の例として挙げられていたので、硬派な恋愛漫画程度の認識だったけど、全く違った。
かなりバイオレンスで、ほぼ不良、ヤクザの漫画と思った方が良い。
恋愛漫画としてはもはや歴史ファンタジーと思えるぐらいに現実味が無い。
岩清水君の自己犠牲心が凄かった。
「君のためなら死ねる」は元ネタがこれだったのか。
影の主人公は彼かもしれない。
ダーク・エンジェル
主人公はフリーで高額の医療費で患者を治療する氷川魅和子で、女性版のブラックジャックという感じ。
基本は一話完結のヒューマンドラマで、まぁまぁ面白い。
医療物が好きならありかな。
最後の方で下記の詩が引用されていた。
「あとに残された人へ 1000の風」(三五館 1995年)
秋川雅史氏の「千の風になって」で有名だけど、それよりも前から知る人ぞ知る詩だったのが分かる。
以上



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