
京都国立博物館の特別展です。
万博とのコラボで三都で国宝を沢山見れる特別展が開催されました。
いずれも6/15までの開催です。
・奈良国立博物館「超 国宝」
・大阪市立博物館「日本国宝展」
・京都国立博物館「日本、美のるつぼ」
概要
展覧会 | 期間 |
---|---|
[特別展] 日本、美のるつぼ ―異文化交流の軌跡― | 2025/04/19 ~ 2025/06/15 前期:04/19~05/18 後期:05/20~06/15 |
大阪・関西万博開催記念ということで考古学、仏教、絵画など幅広くてんじされています。
まぁ、普段の常設でも結構な展示数がありますが、いつもより少し贅沢な感じです。
国宝は19件(前後期合わせて)あります。
休日の昼間で混雑はあるものの、待ち時間はありませんでした。
一部の展示品で多少の並びはありますが、思っていた程ではなかったです。
北斎の富嶽三十六景(神奈川沖浪浦、凱風快晴、山下白雨)は前で見る行列がありました。
まぁ、作品自体は何度も見てるし、これからも見る機会はありそうなので、今回は後方から見るだけにしました。
- プロローグ 万国博覧会と日本美術
I 世界に見られた日本美術
II 世界に見せたかった日本美術 - 第1部 東アジアの日本の美術
I 往来がもたらす技と美
II 教えをもとめて
III 唐物ー中国への憧れー - トピック 誤解 改造 MOTTAINAI
- 第2部 世界と出会う、日本の美術
I 地球規模の荒波
II グローバル時代のローカル製品
III 技術移植と知的好奇心
IV 新・中国への憧れ - エピローグ 異文化を越えるのは、誰?
撮影スポットと折り紙ポスター、富嶽三十六景のパネルです。
奈良国立博物館と同じくすみっコぐらしが使われています。
折り紙は今回のポスターと同じ風神と神奈川沖浪浦です。
風神を力士かと思った。
せっかくなら雷神も欲しかった。
関連の展覧会
展覧会 | 期間 | 美術館 | 都道府県 |
---|---|---|---|
超 国宝 ―祈りのかがやき― | 2025/04/19〜2025/06/15 | 奈良国立博物館 | 奈良 |
日本、美のるつぼ ―異文化交流の軌跡― | 2025/04/19~2025/06/15 | 京都国立博物館 | 京都 |
日本国宝展 | 2025/04/26〜2025/06/15 | 大阪市立美術館 | 大阪 |
感想(特別展)
橋本市蔵|髹漆見本軍配形衝立
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2 | 橋本市蔵 | 髹漆見本軍配形衝立 | 1872 | ー |
軍配の形をした漆塗りの見本です。
見本なんてとんでもねぇ。立派な芸術作品です。
髹漆とは漆芸技法の一種です。
鈴木長吉|銅鷲置物
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
21 | 鈴木長吉 | 銅鷲置物 | 1892 | ー |
見たことあると思ったら、東京国立博物館の所蔵品でした。
去年(2024年)見てました。
良い物は何処で見ても良い。
如拙|瓢鮎図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
33 | 如拙 | 瓢鮎図 | 15世紀 | 国宝 |
京博の代表作の一つですね。
高松塚古墳壁画模写のうち 東壁・西壁
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
49 | <総監修> 前田青邨 <画> 守屋多々志|東壁女子群像 蓮尾辰雄|東壁青龍 近藤千尋|東壁男子群像 平山郁夫|西壁女子群像 今井珠泉|西壁白虎 月岡栄貴|西壁男子群像 | 高松塚古墳壁画模写のうち 東壁・西壁 | 1973-74 | ー |
前田青邨、平山郁夫は自分でも知っているビッグネームです。
平山郁夫の素描が好きなので、女子群像に注目して鑑賞しました。
×正倉院裂
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
52 53 | ー | 正倉院裂 緑地連珠唐草円に狩猟文様錦 赤地葡萄唐草文様綾 | 8世紀 | ー |
No.74は文化庁、No.75は清凉寺の所蔵で、どちらも清凉寺式
釈迦如来像
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
74 | ー | 釈迦如来立像 | 13世紀 | 重文 |
75 | 狩野元信 | 釈迦如来像 | 16世紀 | ー |
No.74は文化庁、No.75は清凉寺の所蔵で、どちらも清凉寺式の仏像です。
No.75は清凉寺で見てました。
曜変天目/油滴天目/玳玻天目
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
92 | ー | 曜変天目 | 12-13世紀 | 重文 |
93 | ー | 油滴天目 | 12-13世紀 | 重文 |
94 | ー | 玳玻天目 | 12-13世紀 | ー |
天目茶碗が3点。
No.92は曜変天目とありますが、厳密に条件を満たすのは国宝してされた3碗だけだそうです。
それぞれ藤田美術館、静嘉堂文庫美術館、龍光院(大徳寺)にあります。
前の2つは展示機会が多い為、見に行きやすいですが、龍光院のものは基本的に非公開なので難易度が高いです。
うーん、見てみたい。
山水図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
106 | 李在 | 山水図 | 13世紀 | 重文 |
107 | 雪舟 賛:李蓀、朴衡文 | 山水図 | 16世紀 | 重文 |
李在は雪舟が明にいた時に師事した人物です。
師弟の作品を同時に見れるのは贅沢な気分。
レイピア写し剣【落書】
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
146 | ー | レイピア写し剣 | 17世紀 | 藤栄神社 |
滋賀の藤栄神社に伝わったもので、甲賀市水口町にあることから「水口レイピア」と呼ばれるようです。
レイピアは細い刺突用の剣です。
日本で作られたものですが、何故作られたかははっきりとはわかっていないようです。
加藤嘉明が豊臣秀吉からもらった説があります。
嘉明の孫・明友が水口藩の初代で、神社は嘉明を藩祖として祀っているそうです。
あと、嘉明は南蛮好きでもあったようです。

土佐光祐、鶴澤探山|二十四季図巻
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
180 | 土佐光祐:大舜 鶴澤探山:漢文帝 | 二十四季図巻 | 18世紀 | ー |
鶴澤派は今年覚えた一派です。
元は狩野派ですが、土佐派と並んで京都を代表する絵師だったようです。
そんな二大絵師による夢のコラボです。
范道生|羅怙羅尊者像/宝誌和尚立像
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
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189 | 范道生 | 十八羅漢坐像のうち羅怙羅尊者像 | 1664 | 第2部、萬福寺所蔵 |
76 | ー | 宝誌和尚立像 | 11世紀 | 第1部、西往寺所蔵 |

京都国立博物館では顔が割れて仏の顔が出てくる宝誌和尚が定番ですが、こちらは腹から仏像が出る羅怙羅尊者です。
こういうのがあるのも仏像の魅力ですね。
この写真は待ち受けにも良い感じです。
以上
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