【美術】特別展「春日漆の国宝と雲龍庵の漆芸」春日大社国宝殿

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春日漆の国宝と雲龍庵の漆芸
春日漆の国宝と雲龍庵の漆芸

春日大社の国宝殿で開催されている特別展です。

チラシに載っていた雲龍庵の「秋晩蒔絵聖卵あきのくれまきえせいらん」が気になり正倉院展の前に行ってきました。

概要

展覧会期間
[特別展]
秋季特別展
春日漆の国宝と雲龍庵の漆芸
ー世界が認めた超絶技巧ー
2024/08/11 ~ 2024/12/13
 前期:08/11~10/14 
 後期:10/16~12/13

漆芸品に注目した展示です。
春日大社が所蔵する作品と、個人コレクターが所蔵する柴田是真しばたぜしん雲龍庵うんりゅうあん希龍舎きりゅうしゃの作品が約60点です。
春日大社は平安時代の宝物が沢山ある為、「平安の正倉院」とも言われています。

柴田是真しばたぜしん(1807-1891)
江戸~明治にかけて活動した漆工家

雲龍庵うんりゅうあん
輪島出身の漆工家である北村辰夫きたむらたつおが創設した漆工工房。
北村辰夫の号。

希龍舎きりゅうしゃ(2015-)
北村の工房で作られた作品のブランド。若手が中心。

構成
  • 1階 神垣かみがき
    さかき神奈備かんなび春日かすが
  • 1階 鼉太鼓だだいこホール
    鼉太鼓、映像展示
  • 2階 大展示室・小展示室
    第一章 春日漆の国宝
    第二章 雲龍庵の漆芸
    第二章ー2 希龍舎の漆芸
    第三章 作品収集の道

巡回展/関連の展覧会

<巡回展>
・なし

<関連の展覧会>

展覧会期間美術館都道府県
細部に宿る漆藝の美
雲龍庵と希龍舎
2023/11/01〜2023/11/07
2024/10/02〜2024/10/07
大丸心斎橋店
日本橋三越本店
大阪
東京
雲龍庵・希龍舎展2025/01/14~2025/03/11ArtSpace 癒心庵
※要予約
京都

感想

鼉太鼓

No作家名作品名期間備考
鼉太鼓だだいこ1階:1976年複製
2階:13世紀
後期
鼉太鼓
鼉太鼓(複製)

1階に展示されているものは複製されたもので、極彩色が楽しめます。

2階にオリジナルが展示されています。
1976年の「おん祭」まで使われていたそうです。
2015~2019年には「平成の大修理」が行われました。

金地螺鈿毛抜形太刀

No作家名作品名期間備考
3金地螺鈿毛抜形太刀きんじらでんけぬきがたたち12世紀後期第一章
国宝
斑猫
斑猫
制作情報

[制作日]
2024年11月06日 鉛筆/色鉛筆

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)

金沃懸地きんいかけじ(漆に金粉を蒔いたもの)に螺鈿で斑の猫が描かれています。
鳥を狙っている姿や捕まえている姿が生き生きと描かれています。
猫が描かれた鞘は初めて見たかもしれません。
が好きなら必見ですね。

下記サイトに詳しく書かれてました。

雲龍庵 北村辰夫|秋晩蒔絵聖卵

No作家名作品名期間備考
24雲龍庵 北村辰夫秋晩蒔絵聖卵あきのくれまきえせいらん2004通期第二章

漆芸の色んな技法が使われている作品です。
トンボの脚はアール・ヌーヴォーっぽくも見えます。
模様も細かくて綺麗です。

この作品に限らず、超絶技巧の作品ばかりで見応えがありました。
単眼鏡を持っていて良かったです。

雲龍庵 北村辰夫|波千鳥蒔絵印籠箪笥

No作家名作品名期間備考
46雲龍庵 北村辰夫波千鳥蒔絵印籠箪笥2000通期第二章

表面は模様の無いフラットな面に見えますが、角度を変えて見るとうっすら千鳥の模様が・・・ッ。
下から見ると見えやすいです。

雲龍庵 北村辰夫|饅頭根付

No作家名作品名期間備考
49
雲龍庵 北村辰夫
『富嶽百景』図印籠 銘「中山」
饅頭根付

通期第二章
参考展示葛飾北斎『富嶽百景』二編「掛物の發端」1835通期第二章

根付が無かった為、依頼を受けて作られたものです。
富士にかけて、茄子と鷹があしらわれています。

柴田是真|漆絵燕塒双幅

No作家名作品名期間備考
参考展示柴田是真漆絵燕塒双幅19世紀通期第三章

「漆絵」は漆に絵の具を混ぜた色漆によって描かれた絵です。
柴田是真は絵師でもあるので、漆絵の作品も色々残っているようです。

漆絵画帖

以上

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