【美術】特別展「テート美術館展」/「小谷くるみ」大阪中之島美術館

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テート美術館展
テート美術館展

大阪中之島美術館で開催中の特別展の感想です。
イギリスにあるテート美術館のコレクション展です。

概要

展覧会期間
[特別展]
テート美術館展
光 ― ターナー、印象派から現代へ
2023/10/07 ~ 2023/12/03
[特別展]
Osaka Directory 4 supported by RICHARD MILLE
小谷くるみ

2023/11/18 ~ 2023/12/17
2階 多目的スペース(無料)

テート美術館展

特設サイト

テート美術館のコレクションから「光」に注目した作品を集めた展示になります。
18世紀から現代の絵画と、現代の写真やインスタレーション(空間を使った芸術)で、約120点のうち約100点が日本初出品です。

・テート(TATE)
イギリス政府が所蔵する美術品を所蔵、管理する組織で、ロンドンにある4つの国立美術館を運営している。
ミレー「オフィーリア」、ピカソ「泣く女」などを所蔵。

構成
ROOM1光と闇によって宗教的主題を表現した、18世紀末のイギリスの画家たち
ROOM2「光の画家」ジョゼフ・ウィリマム・ターナー(1775ー1851年)
自然現象を捉える新しい手法を展開し、光の強さと儚さを表現する
ROOM3(リリアン・レイン「液体の反射」用の展示室)
ROOM417世紀から18世紀のヨーロッパにおける哲学と科学の基礎
啓蒙主義に呼応した芸術家たちは科学技術を主題とした制作に取り組むが、のちにこうした合理的思想を否定する
ROOM5自然を見つめ、移り変わる空の様子を捉えたジョン・コンスタブル(1776ー1837年)
ターナーと共にイギリスの風景画に革新をもたらす
ROOM619世紀イギリス社会の劇的な変化 ー地方経済の産業化と都市への人口大量流出
反発したラファエル前派兄弟団、15世紀のイタリア美術へと回帰する
ROOM7
ROOM8
ROOM9
ROOM10
自然界へ強い関心を抱いた19世紀後半のヨーロッパの画家たち
技術や社会の急激な変化に反応する
ROOM11光と動きの印象をつくりあげる、様々な方法ー1
ROOM12光と動きの印象をつくりあげる、様々な方法ー2
ROOM13
ROOM14
ROOM15
伝統の発明と普及 ー様々な方法で光を扱うアーティストたち
鑑賞者は作品の一部となる
ROOM16光 ー宇宙の広がりと儚さ、そして宇宙における私たちの居場所を探る方法

東京展、大阪展では一部に違いがあります。

<東京展のみ>

No作家名作品名
35-10ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
Joseph Mallord William Turner
講義のための図解:一つが水で半分満たされた
二つの透明な球における反射「II. 多様な遠近法の図」の一葉
72ペー・ホワイト
Pae White
ぶら下がったかけら
75ブルース・ナウマン
Bruce Nauman
鏡と白色光の廊下
91リズ・ローズ
Lis Rhodes
光の音楽

<大阪展のみ>

No作家名作品名
87
88
89
90
ヴィヤ・ツェルミンシュ
Vija Celmins

銀河

砂漠

垂れ幕と撮影スポットです。

垂れ幕
垂れ幕
入り口前
入り口前

小谷くるみ(Osaka Directory)

小谷くるみ
小谷くるみ

2階の多目的スペースで展示されています。
関西の若手アーティストを紹介するシリーズで、2022年から開催されています。
無料で気軽に見れます。

年度期間
2022Osaka Directory 1 赤鹿 麻耶
Osaka Directory 2 貴志 真生也
Osaka Directory 3 supported by RICHARD MILLE 遠藤薫
2022/08/06~2022/09/11
2022/11/23~2022/12/25
2023/01/20~2023/02/26
2023Osaka Directory 4 supported by RICHARD MILLE 小谷 くるみ
Osaka Directory 5 supported by RICHARD MILLE 肥後 亮祐
Osaka Directory 6 supported by RICHARD MILLE 木原 結花
2023/11/18~2023/12/17
2023/12/23~2024/01/21
2024/01/27~2024/02/25

巡回展

期間美術館都道府県YouTube
2023/07/12~2024/10/02国立新美術館東京
2023/10/26~2024/01/14大阪中之島美術館大阪

感想「テート美術館展」

チラシの表紙にも使われているジョン・ブレッドの作品が印象的です。
あと、知名度のあるターナーは「光の画家」として扱われていますが、個人的にはそこまで目立った印象は無かったです。

ターナーも悪くはないですが、他にも良い作品が沢山見れたので、良かったです。
ホイッスラー、ハンマースホイなどは以前の特別展で見て印象に残っていました。

インスタレーション系の作品はよくわからないです
発想を凄いと思ったり、面白いと思う所もあったりしますが、・・・まだまだ難しいですね。

ジェイコブ・モーア|大洪水

No作家名作品名期間備考
3ジェイコブ・モーア
Jacob More
大洪水
The Deluge
1787ROOM1
大洪水
大洪水

大洪水の後です。
光の方には建物のようなものがあります。
よく見ると崖の上にも人々がいますね。

絶望的な状況での微かな希望のような光です。

大洪水
大洪水

ウィリアム・ターナー|湖に沈む夕日/陰と闇/光と色彩

No作家名作品名期間備考
17ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
Joseph Mallord William Turner
湖に沈む夕日
Sun Setting over a Lake
1840ROOM2
18        〃陰と闇――大洪水の夕べ
Shade and Darkness – the Evening of the Deluge
1843ROOM2
19        〃光と色彩(ゲーテの理論)――大洪水の翌朝――創世記を書くモーセ
Light and Colour (Goethe’s Theory) – the Morning after
the Deluge – Moses Writing the Book of Genesis
1843ROOM2

一見しただけでは何を描いているかはわからない。
現代芸術や印象派のようにも感じます。

17はモネと言われても受け入れてしまいそう。

18、19はよく見ると人や馬が見えてきます。
19の中央にあるのはモーセと杖です。

ジョン・コンスタブル|ハリッジ灯台

No作家名作品名期間備考
14ジョン・コンスタブル
John Constable
ハリッジ灯台
Harwich Lighthouse
1820ROOM5
15   〃ハムステッド・ヒースのブランチ・ヒル・ポンド、土手に腰掛ける少年
Branch Hill Pond, Hampstead Heath, with a Boy Sitting on a Bank
1825ROOM5

空が綺麗。現実感のある風景画です。


ウィリアム・ホルマン・ハント|無垢なる幼児たちの勝利

No作家名作品名期間備考
10ウィリアム・ホルマン・ハント
William Holman Hunt
無垢なる幼児たちの勝利
The Triumph of the Innocents
1883–84ROOM6
無垢なる幼児たちの勝利
無垢なる幼児たちの勝利

約1.5m×2.5mの大きめの作品。
細かい所まで描かれていて迫力があります。

シャボン玉の中にも天使っぽいものが沢山描かれています。
周りを囲まれていると思うと少し怖い。

無垢なる幼児たちの勝利
無垢なる幼児たちの勝利

幼児の腹筋が凄い。

無垢なる幼児たちの勝利
無垢なる幼児たちの勝利

バーン=ジョーンズ|愛と巡礼者

No作家名作品名期間備考
11エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ
Edward Coley Burne-Jones
愛と巡礼者
Love and the Pilgrim
1896–97ROOM6
愛と巡礼者
愛と巡礼者

昔、特別展を見に行ったことがある画家です。
独特な画風が印象的でした。

「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦先生も影響を受けたそうです。

クロード・モネ|ポール=ヴィレのセーヌ川

No作家名作品名期間備考
29クロード・モネ
Claude Monet
ポール=ヴィレのセーヌ川
The Seine at Port-Villez
1894ROOM7
ポール=ヴィレのセーヌ川
ポール=ヴィレのセーヌ川

モネらしい色。
穏やかで風景で、見ていて落ち着きます。

ジョン・ブレット|ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡

No作家名作品名期間備考
22ジョン・ブレット
John Brett
ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡
The British Channel Seen from the Dorsetshire
Cliffs
1871ROOM7
ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡
ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡

チラシの表紙に使われた作品で、今回の展覧会を象徴する絵ですね。
光の筋(光芒)が綺麗です。

ホイッスラー|ペールオレンジと緑の黄昏 ̶バルパライソ

No作家名作品名期間備考
21ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー
James Abbott McNeill
Whistler
ペールオレンジと緑の黄昏 ̶バルパライソ
Crepuscule in Flesh Colour and Green: Valparaiso
1866ROOM7
ペールオレンジと緑の黄昏 ̶バルパライソ
ペールオレンジと緑の黄昏 ̶バルパライソ

ホイッスラーは音楽用語を使った作品を多く残していて、作品自体もリズミカルな印象があります。

バルパライソはチリにある町です。

カミーユ・ピサロ|ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡

No作家名作品名期間備考
31カミーユ・ピサロ
Camille Pissarro
水先案内人がいる桟橋、ル・アーヴル、朝、霞がかった曇天
The Pilots’ Jetty, Le Havre, Morning, Cloudy and Misty
Weather
1903ROOM7
水先案内人がいる桟橋、ル・アーヴル、朝、霞がかった曇天
水先案内人がいる桟橋、ル・アーヴル、朝、霞がかった曇天

ピサロは印象派を代表する画家の一人。
ピサロの特別展も何度か見に行っていますし、印象派系の展覧会には大体展示されているので、かなり馴染みの画家です。

近くで見るとはっきり描いてないことがわかるんですが、遠目に見るとリアリティを感じます

草間彌生|去ってゆく冬【落書】

No作家名作品名期間備考
59草間彌生去ってゆく冬2005ROOM7
去ってゆく冬
去ってゆく冬
制作情報

[制作日]
2023年12月09日 落書き
2023年12月15日 彩色

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)

を使った作品は初めて見ましたが、しっかりと水玉模様はついています。
水玉は穴になっていて、中を覗くと、合わせ鏡になっていて不思議な空間が広がります。

落書きは作品と人のサイズ感がおかしい。
実際は少しかがんで穴を覗き込む感じです。

ヴィルヘルム・ハマスホイ|室内/室内、床に映る陽光

No作家名作品名期間備考
32ヴィルヘルム・ハマスホイ
Vilhelm Hammershøi
室内
Interior
1899ROOM8
33     〃室内、床に映る陽光
Interior, Sunlight on the Floor
1906ROOM8

東京の国立西洋美術館(2008年)で初めて見て印象に残った画家です。

独特の世界観で見ると気になってしまう絵です。
当時は「ハンマースホイ」だったので、「ハマスホイ」だと違和感があります。

感想「小谷くるみ」

No作品名
1対岸2023
2見えない山2023
3ただここに在る2020
4月と鳥2023
5巡り、巡る2020
6Virginia2023
7対岸2023
8UFO2023
9Saturn2023
10Shooting star2023

結露した窓に絵を描くような表現をした作品で、絵の上に落書きのような別の絵が描かれてました。


以上

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