大阪にある和泉市いずみの国歴史館の感想です。
宮ノ上公園の中にある「まなびのプラザ」と言う建物中にあります。
歴史館と緑化センター(公民館みたいな感じ)があります。
概要
展覧会 | 期間 |
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[常設展] 和泉史-ひとのくらしのもの語り- [企画展] 館蔵品目録Ⅲ刊行記念ミニ展示 信太山丘陵の古墳(附)和泉丘陵の古墳 補遺 | 2023/05/28 ~ 2023/12/17 ? |
和泉の発掘品や古文書など、古代から現代にかけての所蔵品が展示されています。
企画展は信太山の古墳からの発掘品です。
(須恵器、鉄大刀など)
巡回展
・なし
感想
発掘品が多いので考古学に興味がある人向けです。
展示室は1室のみですが、無料で自由に出入りできるので、近くを通るなら寄ってみて欲しい場所です。
和泉市久保惣記念美術館のついででも良いですね。
和泉自慢の逸品でもある織物関連の展示がなかったので、もの作りに関した展示もあれば良かったかな。
石鏃(万町北遺跡)
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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4 | – | 石鏃(万町北遺跡) | 縄文時代中期 | – | 1. 狩猟・採集の生活 |
石鏃は矢尻のこと。
ハートか林檎っぽい形に並んでます。
完全にハートにしたら話題になりそう。
漁具
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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26 | – | 漁具(史跡池上曽根遺跡)※イイダコ壺・石錘・土錘 | 弥生時代中期 | – | 3. 弥生人の生業 |
52 | – | 漁具(大園遺跡)※イイダコ壺・土錘 | 古墳時代後期 (6世紀) | – | 5. 豪族居館の様相 |
イイダコ壷は見たことなかったです。
(覚えたないだけかもしれませんが)
和歌山や兵庫の遺跡でも見つかっているようです。
見たことある蛸壺に比べて小さいなと思ったら、そういう種類でした。
タコが丸ごと入ったたこ焼きに入っているタコがイイダコでした。
・イイダコ(飯蛸)
最大で30㎝程度の小型のタコ。
日本では北海道以南に分布。
身体の表面にはイボ状の突起が多く、足の付け根に金色の輪の模様がある。
産卵前の雌の体に卵が詰まった状態が米飯のように見えたことに由来。
刀 無銘、拵
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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90 | – | 刀 無銘、拵 | 江戸時代 | – | 10. 村々の確立 |
頭と縁に蜻蛉があしらわれていた。
蜻蛉は「勝虫」とも言い、武士に好まれたようです。
・蜻蛉=勝虫の由来
下記の説があるようです。
- 後ろに引かず、前に進む。攻撃性が高く、勇敢とされた。
- 古事記で雄略天皇の腕を刺した虻を、蜻蛉が捕まえたので、天皇が歌に詠んで褒めた。
蜻蛉と日本はとても関係が深いようで、下記サイトで簡単に紹介されてました。
大字春木に残る隣組の回覧板
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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96 | – | 大字春木に残る隣組の回覧板 | 昭和時代 (1943,44年) | – | 11. 軍隊のいた街 |
隣組については聞いたことはあったのですが、実物の資料を見たのは初めてです。
左上と中央の回覧板は「軍事費の為に貯金して」って内容かな。
・隣組
第二次世界大戦時に始まった地域の互助組織。
簡単に言うと戦争(空襲)に対して皆で助け合いましょう、という組織。
1940年9月11日から制度化され、1947年3月31日に廃止となるが、一部の地域では今も残っている。
回覧板は隣組の活動の一つとして始まった。
宣伝、啓発用の歌も作られています。
1940年6月17日のラジオから放送されていたようで、正式な制度化の前から宣伝はされていたっぽいです。
聴くとわかりますが、ドリフ大爆笑のオープニングの原曲になります。
以上
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