2022年6月に読んだもの、または思い出した漫画の感想です。
主に完結しているものを中心に書きます。
No | 作品名 | 著者 | 出版社 | 巻数 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 魔属魔具師編 | 西義之 | 集英社 | 全2巻 | B | 2018~2019年 少年ジャンプ+ |
2 | 項羽と劉邦 | 横山光輝 | 集英社 | 全21巻(単行本) 全12巻(文庫) | A | 1987~1992 コミックトム |
3 | センゴク センゴク天正記 センゴク一統記 センゴク権兵衛 センゴク外伝 桶狭間戦記 | 宮下英樹 | 講談社 | 全15巻 全15巻 全15巻 全27巻 全5巻 | A | 2004~2007年 週刊ヤングマガジン 2007~2012年 2012~2015年 2015~2022年 2007年 別冊ヤングマガジン 2007年 月刊ヤングマガジン 2010年 週刊ヤングマガジン |
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 魔属魔具師編
概要
元は週刊少年ジャンプで連載されたダークファンタジーですが、10数年の時を経てジャンプ+で連載された続編です。
現代の日本が舞台で、魔法律という魔法を使って悪い霊をあの世に送るという設定になります。
その魔法律を使うムニョと助手のロージーを主人公として、色々な事件を解決してききます。
この作品の魅力は独特な画風による世界観です。
不気味な霊の恐怖感もよく出ています。
霊と戦う魔法ファンタジー系が好きならお勧めです。
絵は少しホラー要素もありかも。
感想(※ネタばれあり)
続編があるとは知っていたのですが、読めてなかったので、ようやく読みました。
変わらない不気味な世界観で面白かったですね。
続きがありそうな感じにも見えるので、続きを描いて欲しいです。
本編の最後のベクトール編も個人的には不完全燃焼だったので、伏線が残っているなら回収していって欲しいです。
ちなみに、連載当初はそれほど好きではありませんでした。
途中からは好きになって強い敵が出る度にハラハラしてました。
項羽と劉邦
概要
横山光輝氏の歴史漫画は安心感のある面白さです。
時代的には秦のすぐ後です。
始皇帝亡き後に国が乱れて、項羽と劉邦が台頭してきて、覇権争いをする話です。
キングダムを読んでるので、始皇帝に対してどう思うべきかが難しい所です。
まぁ、歴史物は主人公目線になるので、他の漫画を一緒に考えるべきではありません。
キングダムとは漫画のタイプが違うので、キングダムが好き、ではお勧めはできないですが、歴史好きなら良いと思います。
「背水之陣」や「四面楚歌」と言った有名な四字熟語の由来も出てきて勉強になります。
感想(※ネタばれあり)
主人公は劉邦ですね。
最終的に劉邦が勝つということもありますが、項羽は粗暴なので悪役になりやすいです。
前半の秦の末路はあまりにも酷いので、流石に多少の脚色はありそうだなと感じてます。
始皇帝が紀元前221年に中華を統一して亡くなったのが紀元前210年。
趙高が有能な人材を処刑しまくってましたが、たかが10年程度で周りの国を脅威に感じないものでしょうか。
ネット情報ですが、趙高は勤勉で始皇帝に才能を認められたそうです。
史実はわかりませんが、過剰に悪く言っている感じはしています。
三国志もそうですが、項羽や劉邦といった王よりも軍師たちの策略の闘いも注目です。
主要な軍師は張良、韓信、范増ですね。
それぞれ知略智謀が凄いですが、人間臭い一面もあって良いです。
それだけに范増の最期は悲しかったですね。
たぶん、この漫画で一番悲しかった死だったと思います。
センゴク
概要
その名の通り戦国時代が舞台ですが、仙石秀久にスポットを当てた珍しい歴史漫画です。
総巻数で72巻(外伝除く)の大作になりましたが、最近(22年5月)最終巻が出ました。
歴史についてはかなり調べながら描かれているようで、合間にある解説も読み応えがあります。
最初はバトル要素の強い漫画家と思いましたが、途中からは本格的な歴史漫画になってます。
漫画としては初期の方が読みやすいです。
悪い意味ではないですが、途中からは固い歴史漫画です。
感想(※ネタばれあり)
最初はオリジナルのヒロインがいたりして、オリジナル要素の強い歴史漫画でした。
バトルシーンも多くて読みやすかったです。
「センゴク 天正記」あたりの信長の下で秀吉と必死に戦っていた頃が一番面白かったかな。
仙石秀久の中で一番の出来事である「戸次川の戦い」も印象的でした。
島津軍が怖すぎ。
終盤は秀久が落ち着いてしまい、存在感が薄くなってしまいました。
豊臣政権の全体の話が多く、歴史的な説明が増えたので固い漫画になってます。
最後は回想シーン多めでしたが、懐かしくて感慨深かったです。
まぁ、歴史が好きなら抑えときたい漫画です。
以上
コメント