最近読んだもの、または思い出した漫画の感想です。
主に完結しているものを中心に書きます。
No | 作品名 | 著者 | 出版社 | 巻数 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | キューティーハニー | 永井豪 | 秋田書店 | 全2巻 全1巻(愛蔵版) | C | 1973年~1974年 週刊少年チャンピオン |
2 | いなかっぺ大将 | 川崎のぼる | 小学館 | 全6巻 全4巻(愛蔵版) 全5巻(文庫) | C | 1967~1972年 学年別学習雑誌 |
3 | おいしい関係 | 槇村さとる | 集英社 | 全16巻 | A | 1993~1999年 ヤングユー |
4 | マイホームヒーロー | 作画:朝基まさし 原作:山川直輝 | 講談社 | 全26巻 | A | 2017~2024年 週刊ヤングマガジン |
5 | I’LL | 浅田弘幸 | 集英社 | 全14巻 | A | 1995~2004年 月刊少年ジャンプ |
キューティーハニー
何度もアニメ化されている超有名作品で、主題歌も歌い継がれています。
漫画の方はアニメ程の知名度はないですね。
メディアミックス企画としてアニメ、映画、漫画が作られました。
この時代、アニメが有名だけど実は原作の漫画もある、というのが多い印象です。
原作者は「デビルマン」でも有名な永井豪先生です。
広い意味で魔法少女ものではありますが、ギャグ要素が強いです。
残酷なシーンがあったりするのは永井豪先生らしいとも言えますが、濃くて毒のあるギャグと残酷が渋滞しています。
流石にジェネレーションギャップが強いので、面白いとは思えませんでした。
昔はこういう感じだったんだなぁ、という感じです。
ハニーのルームメイトだったなっちゃん(夏子)が凄い勇敢だったのが印象に残りました。
ちなみに、後に第2部、第3部(現時点で完結編)が描かれ、第1部もサブタイトルが付きました。
・第1部『キューティーハニー70’s誕生伝説』
・第2部『キューティーハニー90’s激闘伝説』
・第3部『キューティーハニー 天女伝説』
いなかっぺ大将
アニメが有名ですね。
主題歌の「大ちゃん数え唄」も有名で、演歌歌手の天童よしみが歌っていたことでも知られています。
(当時16歳頃で吉田よしみ名義だったようです。)
作者の川崎のぼる先生は「巨人の星」の作画としても知られています。
最初はアニメしか知らなかったので、「巨人の星」の絵の印象と違うので吃驚しました。
アニメはタツノコプロだからか?と思いましたが、漫画の絵を見てわかりました。
絵がちょっとずつ変わってました。(漫画あるあるですね)
最初は星飛雄馬に似た顔で、小太りでもなく、幼児体型位でした。
内容がギャグだったので、顔もどんどんギャグ化していったのかもしれません。
ギャグはジェネレーションギャップがある為、評価が難しいですね。
今だと迷惑系や犯罪になるような内容も多いです。
まぁ、「こち亀」も昔はそういう所がありました。
「キ○ガイ」という言葉がよく使われるのも時代を感じます。
主人公とヒロインが親の無い子の為に親の代わりをする話がいくつかあったのですが、それはわかりやすく良い話で良かった。
陳ハタリという父が中国人、母がアフリカ人という不思議なキャラが出てきます。
ハタリはスワヒリ語で「危ない」という意味らしい。
さらっと「母の種族はむかし人食い人種だった」と出てきて吃驚した。
念の為、少しだけ調べてみた。
世界史的には各地で食人の話はあります。
ヨーロッパでもあります。
アフリカに関しては欧米が酷い植民地をしていたでしょうから、飢えて食べていたり、欧米側が話を盛っている可能性も考えられます。
あと、主人公のライバル的存在の西一ですが、典型的な嫌な奴で、コテコテの関西弁なんです。
川崎のぼる先生自身が大阪出身なので、関西弁キャラを描きたかったのかな?
有名な作品なだけに、大阪人の悪いイメージに影響あったかも、と考えてしまいます。
テレビの懐かしのアニメ系の特番で最終回はヒロイン二人との結婚式をしていたのですが、漫画の方は違ってました。
結婚式の話は主人公の妄想の話でした。
読んだのは全4巻のGORAKU版で、4巻には絵柄が初期に近い話が混ざっていたので、連載時期の順番が合ってないですね。
学年別学習雑誌でバラバラに掲載されていたので、再編集しているようです。
たぶん登場キャラに違和感が出ないようにはなっていると思われます。
おいしい関係
レストランの舞台にしたお仕事系のヒューマンドラマで、ドラマ化もされた人気作です。
ドラマの主演は中山美穂だったのかぁ。
主題歌の「未来へのプレゼント」も良い歌や。
キャラやストーリーがしっかりしていて、面白かったです。
千代ばあの厳しい言葉が結構刺さります。
この漫画において一番必要なキャラかもしれません。
ただ、少しだけ人間関係がしんどい所もありました。
まぁ、終わり方は良いように納まって、読後感は良かったです。
マイホームヒーロー
アニメ、ドラマ、映画になったサスペンス漫画です。
アニメから見始めました。
続編を一向にやらないので、漫画が完結したタイミングで読むことにしました。
バイオレンスの要素が多いので、好みというわけでもなく、また読みたいわけではないですが、ストーリーはよく出来ていて、読み応えがありました。
続きが気になる作品でした。
アニメで見た時はここまでの大長編になっているとは思いませんでした。
大きく3部構成で、アニメは1部のみです。
1部の時に妻の感覚が浮世離れしていると思ったのですが、2部で納得できました。
半グレとの実体験を小説にしてWebで公開するのは危機感が無さ過ぎですね。
ネットを甘く見てはいけません。
終わり方はまぁ、妥当な終わり方だったかな、と思います。
I’LL
バスケット漫画です。
TVではないですが、OVAでアニメ化されました。
絵柄は「DEAR BOYS」の八神ひろき先生に近いタイプかと思いました。
イラストとしては綺麗ですが、漫画としては躍動感が微妙な感じです。
喧嘩や、色んなイザコザが置きますが、基本はスポ根もので、好みのストーリーでした。
ただ、終盤の事故の話は個人的には不要でした。
ベッタベタでも良いので、何事もなく終えて欲しかったです。
以上
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