2022年10月に読んだもの、または思い出した漫画の感想です。
主に完結しているものを中心に書きます。
No | 作品名 | 著者 | 出版社 | 巻数 | 評価 | 備考 |
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1 | ヴァムピール ヴァムピール 特別編 KING AND BARON | 樹なつみ | 講談社 | 既刊5巻 既刊2巻 | B | 2007~2010年 月刊アフタヌーン 2012~2014年 月刊アフタヌーン |
2 | あやかし天馬 | 柴田亜美 | 小学館 | 全4巻 | A | 2001~2003年 月刊少年ジャンプ |
3 | SCRAMBLE! | 柴田亜美 | 小学館 | 全4巻 | C | 2009~2011年 月刊少年ガンガン |
4 | 光の影・風の立つ影 | 波津彬子 | 小学館 | 全1巻 | B | 1985~1987年 |
5 | 異国の花守 異国の花守 花の聲 | 波津彬子 | 白泉社 | 全1巻 全1巻 | B | 1997年 1999年 |
ヴァムピール
本編は2010年、番外編が2014年から休載中のサスペンス・ファンタジーです。
死者と同化し、人の気を吸うヴァムピールという存在がいる設定です。
ざっくり言うとバンパイア系です。
樹なつみ作品が好きであれば間違いない作品ではありますが、いかんせん途中で止まっています。
再開する気配もないです。
キリの良い所で止まっているので、それなりに楽しめるとは思います。
主人公は少女の飛び降り自殺とぶつかり死んでしまいます。
その時にヴァムピールが同化しようとするのですが、すぐに蘇生した為、ヴァムピールは体を追い出されてしまいます。
それにより、主人公が半死人となった所から物語は始まります。
話もキャラも樹先生らしい作品です。
先生の作品は好きなので、読めばまぁ面白かったです。
他のヴァムピールとの関係も明らかになってきて、次は新章に突入しそうな所で終わっているのが残念ですね。
特別編は本編に出てくるバロンというキャラの過去編です。
19世紀末のイギリスを舞台に若い警察官が主人公となり、事件を解決していきます。
ジャンルとしてはこちらはミステリーになります。
こちらもキリの良い所で終わっています。
あやかし天馬
月刊少年ジャンプで連載されていた妖怪バトルファンタジーです。
同誌で連載していた自由人HEROのキャラが時々モブキャラで出ていたりします。
全4巻で、これから核心に迫っていくという所で終わってしまします。
個人的にはストーリー、キャラ共に良い感じだったので、途中で終わってしまったのが残念でなりません。
羅刹と帝月の関係や、鬼の手が何だったのか、はっきりしないまま終わってしまいます。
まぁ、一番悔しいのは作者本人だとは思います。
本作は1つ前に連載していた「タンバリン」(過去の感想参照)とキャラが似ていたりします。
そして、次回作の「カミヨミ」にもかなり引き継がれています。
「タンバリン」⇒「あやかし天馬」⇒「カミヨミ」は共通するもの(怨念のようなもの)を感じるので合わせて読んでみると面白いかも。
SCRAMBLE!
パプワくんで有名な柴田亜美先生のカードバトルギャグ漫画です。
全4巻で話は綺麗にまとまっています。
カードバトルですが、かなり何でもありなので、ファンタジーなゲームです。
まぁ、ギャグは随所に柴田先生らしさが発揮されていますが、これまでの作品と同じと言えば同じようなギャグです。
個人的にパプワ、HEROが傑作だったので、比べるといまいちかな。
印象に残ったのはサザエさんネタ。
「サザエでございます。」ピシッ(1巻)
「”磯野家一家”を召喚!!!」(4巻)
1巻からサザエさんを出しおいての4巻の一家召喚が効いてました。
光の影・風の立つ影
アメリカを舞台にした短編が4作です。
作者のコメントで、子供の頃にアメリカのドラマを見ていて、古いアメリカを舞台にした作品をよく描いていたそうです。
全体的にアメリカの映画でありそうな感じの作品ばかりです。
サスペンスものが多いですが、読後感が良いものが多いので読みやすいです。
話もしっかりしていて、楽しめました。
・光の影・風の立つ影
サスペンスもの。
・おくりもの
水族館で運命的な出会いをするハートウォーミングな話。
・パリでいっしょに
サスペンスもの。
・With You
サスペンスもの。お嬢さんと教授の関係が良い。個人的にはこれが一番好き。
異国の花守/異国の花守 花の聲
波津先生はやはり和の印象が強い。
扉絵とかはカラーで見たくなります。
金沢を舞台に主人公の雛子と日本通の英国人アレックスとのロマンスものです。
伝統文化の話を取り入れつつ、幽玄な世界観は流石です。
特別大きな出来事があるわけではないですが、2冊で綺麗に完結しています。
・パラダイス・ゾーン
「異国の花守」に収録されていた短編です。
舞台はアメリカかな。
借金の形として金持ちに一か月間売られるという重そうな設定から始まりますが、内容はコメディ寄りで読みやすかったです。
最後に色々明らかになる所も良かったです。
以上
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