東京にある増上寺の宝物展示室です。
テレビでもよく見かけるので、一度行ってみたかったお寺です。
参拝して、徳川将軍家墓所も見てきました。
概要
展覧会 | 期間 |
---|---|
[常設展] ・台徳院殿霊廟模型 ・五百羅漢図 | ー 10幅ずつ公開(1~10幅が4/25~9/2) |
徳川将軍家墓所 | ー |
境内 | ー |
常設展は基本的に台徳院殿霊廟模型と五百羅漢図(10幅)に数点を合わせて展示しているようです。
時々、企画展もされているようです。
展示室の外(ラウンジ部)にも下記の作品が展示されてました。
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 備考 |
---|---|---|---|---|
– | ー | 仏舎利 | – | ー |
– | 篠田桃紅 | 四季 光 | 1974 – | 墨 |
– | 柳田泰雲 | 観空 | 1987 | 書 |
– | 柳田泰山 | 佛説阿弥陀経 | – | 書 |
券を購入時にクリアファイル(A5)を貰いました。
台徳院殿霊廟の「格天井板(鳳凰)」です。
感想(常設展)
台徳院殿霊廟模型が迫力ありました。
仏教や徳川家に興味があれば楽しめるかな。
高村光雲/古宇田實|台徳院殿霊廟模型
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 2 | 彫刻:高村光雲 デザイン:古宇田實 | 台徳院殿霊廟模型 中門・透塀・拝殿・相之間・本殿 本殿内部 | 1909 | – | ー |
14 : 30 | 彫刻:高村光雲 デザイン:古宇田實 | ・台徳院殿霊廟模型の部品 ・日英博覧会展示台の部品 | 1909 | – | ー |
台徳院殿霊廟は二代将軍秀忠の御霊屋として造られた建物ですが、空襲により焼失しています。
この模型は精巧に造られている為、当時の状態を知れる貴重な作品になります。
大きく分けて本殿などの外部、本殿内部、部品の3グループに分かれて展示されていました。
部品の一つ一つも彫刻や彩色などが凝っていて工芸品として見応えがあります。
完成品で見れないのは惜しいですが、日本の伝統的な建築の構造が見れるので面白かったです。
実物の復元は難しいかもしれませんが、今なら3Dの再現ならできそうです。
■略歴
年 | 内容 |
---|---|
1632 | 台徳院殿霊廟が徳川家光により造られる |
1909 | 台徳院殿霊廟模型が造られる |
1910 | 日英博覧会に東京市から模型を出品 1936年まで王立植物園(キューガーデン)で公開 |
1936 | 模型解体後、王室コレクション倉庫に保管 |
1945 | 台徳院殿霊廟が空襲で焼失 |
2014 | 模型を増上寺に長期貸与、修復 |
2015 | 増上寺宝物展示室で模型を公開 |
狩野一信|五百羅漢図
No | 作家名 | 作品名 | 年 | 期間 | 備考 |
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– | 狩野一信 | 五百羅漢図 第一幅~第十幅 | 1854~1863 | 04/25~09/02 | 10幅ずつ公開 |
全部で100幅ある大作。
1幅が172×85cmあるので、大きめの掛け軸です。
色彩豊かで表現も独特で面白いです。
他の90幅も見てみたいですね。
感想(徳川将軍家墓所)
台徳院殿霊廟の焼失後は墓所を現在の場所に改葬されています。
正面にある門は「鋳抜門」で、旧国宝に指定されていた立派な門です。
中は宝塔が8基並んでいます。
配置は下記の通りです。
┌─────────────┐
│ (六代) (二代) │
│(十四代) (七代) │
│ (和宮) (九代) │
│ (合祀) (十二代)│
│ |
└────┤鋳抜門├────┘
感想(境内)
焼失したと言え、今でも立派なお寺です。
三解脱門(三門)、旧方丈門(黒門)、大殿(本堂)、安国殿です。
宝物展示室は大殿の下、徳川将軍家墓は安国殿の右側に入口があります。
増上寺は川瀬巴水の版画も有名です。
以前、ポストカードを買ってました。
東京国立博物館では古写真が展示されています。
白黒でも圧倒的な豪華さがわかります。
以上
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