【美術】特別展「岡山の美術展 1」岡山県立美術館

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岡山の美術展 1
岡山の美術展 1

岡山県立美術館の展示の感想です。

企画展で「和田誠展」が開催されていたのですが、観光で岡山に来ていたのと、他にも行きたい所があったので、今回は「岡山の美術展」だけ見てきました。

概要

展覧会期間
[特別展]
岡山の美術展 1
2023/03/15~2023/05/07
2023/05/05時点

岡山にゆかりのある作家の作品を沢山見れました。
旅行の際はご当地ものを楽しみたいので、丁度良い展示内容でした。

展示内容
  • 洋画
    「佐竹徳 没後25年」
  • 工芸
    「春分-立夏 春うらら」
  • 日本画
    「日本絵画に見る動物たち」

※展示替えあり
 古書画、日本画:毎月
 洋画、工芸  :3ヵ月ごと

感想

素戔嗚尊八岐大蛇退治画稿

No作家名作品名期間備考
原田直次郎素戔嗚尊八岐大蛇退治画稿すさのおのみことやまたのおろちたいじがこう1895洋画

原田直次郎は江戸の生まれですが、父親が鴨方藩かもがたはん(岡山新田藩おかやましんでんはん)出身でした。
幼少期(1868~1869)に岡山にいた頃もあるようです。

八岐大蛇の中から犬が顔を出している変な絵です。
キャンパスを破ってだまし絵のように描かれているのが面白いですね。

この絵は下絵で本画の「素戔嗚尊」は関東大震災で焼失しています。
白黒写真は残っているので、犬や構図の違いが確認できます。

リンク先 中央

鹿子木孟郎

No作家名作品名期間備考
鹿子木孟郎かのこぎたけしろう海岸1937洋画
鹿子木孟郎親子鶏図日本画
親子鶏図
親子鶏図
制作情報

[制作日]
2023年05月02日 鉛筆
2023年05月04日 鉛筆/色鉛筆

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)

洋画家ですが日本画も描かれているようです。
「海岸」を見た時は普通の綺麗な風景がという印象で、それほど気にはならなかったのですが、鶏の表情がユーモアで気になりました。

「鹿子木」という名前が変わっているので、洋画のコーナーでも同じ名前を見たことを思い出しました。
「海岸」の方ももう一度見に行きました。

森周峯

No作家名作品名期間備考
森周峯もりしゅうほう(周峰)馬図江戸時代後期日本画
森周峯牛図江戸時代後期日本画
馬図
馬図
制作情報

[制作日]
2023年05月02日 鉛筆
2023年05月04日 鉛筆/色鉛筆

[道具]
・鉛筆
・色鉛筆
・ノート(リングノート)

大阪で活躍した森派の絵師で、猿画で有名な森狙仙もりそせんの兄になります。
「岡山県ゆかり」ではなく「日本絵画に見る動物たち」のテーマによる展示になります。

浦上春琴|百蟲図巻

No作家名作品名期間備考
浦上春琴うらかみしゅんきん百蟲図巻ひゃくちゅうずかん1841日本画

春琴は浦上玉堂うらかみぎょくどうの長男です。
浦上親子は鴨方藩かもがたはん(岡山新田藩おかやましんでんはん)出身でした。

たまたまかもしれませんが、展示されている部分は蟷螂が多かったです。


美術館の近くにある弓之町ゆみのちょう公園に「浦上玉堂の碑」がありました。
石には「音の發」と書かれています。

自ら「玉堂琴士」と号するほど、七弦琴を嗜んでいたようです。
二人の子供の名前は春琴秋琴ですから琴への思い入れの強さがうかがえます。

右側の玉堂の肖像画は春琴による「玉堂寿像」(1813)で、林原美術館の所蔵品になります。

音之發
音之發
浦上玉堂の碑
玉堂寿像

以上

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